日本経済

2021年9月5日

【三橋貴明】財政出動への競争「高市 対 岸田」(前編)

【近況】
政局の予想を外すことでは定評がある
(というか、当たったことがない)三橋が、
例により予想を外し、菅総理大臣が
自民党総裁選挙に出馬しないことを表明。

高市早苗前総務大臣や
岸田文雄前政調会長に加え、
河野太郎規制改革相が出馬表明。

本校執筆時点で、
石破茂元幹事長が「出馬検討」。
下村博文政調会長が「仲間と検討」。

まさに「混沌」としてきた政局情勢ですが、
今回は「財政拡大」を明確に打ち出している
高市前総務相と岸田前政調会長に焦点を当て、
「財政出動 対 財政出動」
の政策、レトリックについて
検証してみたいと思います。

つまりは、「高市 対 岸田」です。
少し長くなるので、
本日と明日の二回に分けます。

まずは、高市前総務相ですが、
「インフレ率2%を達成するまで、
PB黒字化目標凍結」
「自国通貨建ての国債を
発行している日本は財政破綻しない」
ことを明言しています。

この時点で70点を
差し上げたいところですが
(100点ではないのは、
PB目標が凍結であり、廃止ではないため)、
なぜか高市前総務相は
「粗利保証」「所得補償」「消費税廃止」等、
今、困窮している国民を救う
経済政策については言及していません。

無論、高市前総務相が主張する防災投資、
研究開発投資の拡大や、製造業の国内回帰、
中国への情報漏洩防止等については
全面的に賛成しますが、
なぜ「短期の対策」を口にしないのか、
不思議です。

逆に、岸田前政調会長は、
恐らくは未だに財政均衡論に
縛られているとは思います。

それでも、
「事業者に地域や業種を限定せず、
規模に応じた固定費を支援する」
「子育て世代への
住居費・教育費支援などで中間層を拡大し、
「令和版所得倍増」を目指す」
と、短期及び長期に
「国民を救う財政政策」を主張しています。

高市政策と岸田政策の
「良いとこどり」をすると、
「パーフェクト」になるという、
奇妙な状況になっているのです。
明日に続きます。

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◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 
第431回 日銀の国債購入と貨幣発行

◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol642 
共同体と資本主義の必要条件
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
資本主義経済と共同体維持を
両立させるためには、ある「経済現象」が
必須であることについて解説しました。

◆メディア出演

三橋TV、続々公開中です。

GDPが増えない中の
「競争」が日本を凋落させた 
構造改革を「改革」せよ!
[三橋TV第436回] 三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/9AJZHNliHrs

救世主はいない世界で、
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[三橋TV第437回] 三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/vawQlL7zea4

アメリカ「様」を見習え! 
地方自治体の貨幣発行は可能だ
[三橋TV第438回] 三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/mUtNiTXhsxE

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土曜の夜には 第四曲 
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9月3日 チャンネル桜 日本よ、今…
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【討論】菅総理とはなんだったのか?[桜R3/9/3] https://youtu.be/iQm9DOx8SaI

9月6日 チャンネル桜
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Front Japan 桜 - 令和3年9月6日号
https://youtu.be/susBxsjqHYY

◆三橋経済塾

9月18日 三橋経済塾第十期第九回
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ゲスト講師は森井じゅん先生です。

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【三橋貴明】財政出動への競争「高市 対 岸田」(前編)への3件のコメント

  1. この世は既にあの世 より

    高市氏は、安倍前首相が会長を務める極右議員連盟である「創生「日本」」が2012年におこなった研修会で、こんな発言をしていた。

    「さもしい顔して貰えるものは貰おう。弱者のフリをして少しでも得しよう。そんな国民ばかりでは日本国は滅びてしまいます」

    ということでしょう、つまり高市は片山さつきと同じ考え。「競争に敗れたものは中小零細、困窮者であろうと自助で」

    こういった性格、思想は高齢者が共産党と親米保守が永らく喧嘩してるようになかなか治らないと思いますよ。

    高市は恐らく国防など、そういったものに投資、或いは土木か何かが投資対象に入るんでしょう、他は大企業優遇でしょう。

    藤井は臭いを嗅ぎ付けたか、政権側と公共事業費確保の密約があるかでしょう。そら知りませんがその様に考えてもおかしくないですわな。

    ま、どちらにせよ、高市に集まる人間は片山さつきみたいなのと同類でしょう。藤井批判が多いってことは、藤井が道を外れてるだけのとっちゃん坊やだからでしょうね。

    室伏は嫌われるタイプの人ではないが、ファッション保守ね。ネトウヨに近い。

    高市になると株主資本主義、派遣構造、そんなのは変わりませんね。生活保護受給者は保護費を切り下げられるでしょう。維新に近いですよね。

    岸田なら陳情の2割3割くらいは聞いてくれるのやないか?というのと、最低限の議論が出来る人間だからこちらがいいのではないか?ということ。

    まあ、どちらにせよ、総選挙で自民党にお灸は必要ですが。

    今年は短期的な救済策は選挙の日程から見て何も無いでしょう。無いってことは死ねってことです。。。凄いねと思う。

    高市は落ちてもブルマン議員の代わりにホラの門ニュースにおさまるんやない。「保守だ右翼だ愛国だ、そいやそいや」の口だけの何が楽しいんだろうねぇ。

    山本太郎とか共産党議員の方が国益を護りながら外国と交渉出来そうな気はしますけどね。口だけで売国自民党よりよっぽどマシだと思う。

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  2. うたか より

    石破茂は検討だけで出ないだろうな
    自民党が不利な状況で自民党を支えるなんてしたこと
    一度も見たこと無いからね
    そういう状況だと離党やら総裁選に出ないから
    そういうタイプだった信頼されててとっくに総理になれてるだろうにな

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  3. この世は既にあの世 より

    ネトウヨといえば自衛隊、私は64式小銃が使われてたバブル期の終わり頃に陸自に入隊しましたけど、私が入隊した頃は制服で街を歩けば白い目で見られる様な日本社会でした。

    まだ若く純粋だった私は、戦闘服に着替えて日の丸に敬礼するとゾワゾワっと鳥肌が立つ思いがしたのを覚えてます。

    しかし同期や先輩に取り立てて愛国心はなく、自衛隊は民間で採用されない人々の雇用の受け皿に過ぎませんでした。今でも40代半ば以上の隊員の学力は幹部以外はその位でしょう。中には勉強しなかっただけで頭のいい隊員もいましたけど。

    私が入隊したきっかけはスカウトされ、「金がなくても飯が食える」からでした。衣食住はただで、自分で買うものはタバコやお菓子、洗面具、ジュースと半長靴の先を光らす為のロウくらいでしたかね。

    後は部隊によって必要に応じて売店で。

    その内に訓練しても、身体を鍛えても何の意味があるのだろう?と。どうせ戦わないし偽善の嘘っぱちじゃん、と。

    私はその様なことを思い、私服で外出するように変えました。翌朝までに駐屯地に帰ればいいんで。

    自衛隊はお飾りです。自衛隊に主体性はありません。

    今じゃ便利屋、災害派遣ばかり。

    ネトウヨがいくら中国を批判しようが、申し訳ないけど身勝手なお前らの為に戦わないと、私に限らず職業自衛官は辞めると思いますけど。

    ネトウヨは何を期待しとるのでしょう?中国の脅威?はあ?それで?だから?お宅どうすんの?が現実ですよ。自衛隊が戦うわけないじゃないですか。

    背広組や幹部や他に行くとこない家庭持ちの隊員は分かりませんが、心情的には「お前らの為に冗談じゃないよ」と。

    高市?稲田?はあ?お前らの言うことなんか聞くくらいなら辞めるよと。そんな感じですね。

    民間に行く勇気や学力が無いヤツは未だ残ってますけど、別に惰性でいるだけです。

    ワーワー言ってるネトウヨの馬鹿共なんかの為に戦いませんので。守る理由がありません。ネトウヨ、お前らが訓練して戦えや、で終わり。

    国民にも戦う気風がないじゃないですか。米国の下請けですし。

    軍事力、ハードじゃないですね。恐らく普通の国になるには徴兵制ですね。

    ワーワー言ってもムダ。安全保障?知らんがや。で終わり。それが現実。

    中国?はい、中国がどうしました?はい、どうしました?自衛隊ではなくお宅やお宅のお子さんが戦うんですよ、で終わり。金じゃないんですよ?ネトウヨの馬鹿共は解ってんのかなあ。

    俺が今戦うか?と言ったら国民救わない政権の言うことなんか聞かないですからね。何の為に戦うの?アホくさい。それこそ犬死にじゃんね。

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