From 藤井聡@京都大学大学院教授
東京や大阪など9つの都道府県への緊急事態宣言について、菅総理大臣は3週間程度延長する方針を固めたようです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d35144ea7917f4dabf13d7d154c281edd750877
一方で、6月から営業を再開できるのではと期待していた、営業制限をかけられている飲食店業等の店舗は、大きく落胆されているものと思います。
コロナの被害を恐れている皆さんは、この政府決定に一安心だと思っているのかも知れません。
しかし、「東京オリンピックの開会式は7月23日ですが、約1カ月前まで措置を続けることでできるだけ感染を抑え込み、観客を入れての開催につなげる狙いもあります」と報道されているように、この宣言延長は、必ずしも国民の利益を最優先した上での判断というよりは、五輪をやりたい政府の「自分勝手な自己都合」での判断の側面が濃密にあるようです。
では、「国民の利益」を最優先するのなら、どういう判断が適正なのでしょうか?
言うまでも有りませんが、それを考えるためには、宣言延長のメリットとデメリットを総合的に判断する必要があります。
飲食店の都合「だけ」を考えて解除せよ、と叫ぶのが愚かな判断であることはもちろんのこと、コロナ被害を抑え込む事「だけ」を考えて、延長を継続せよと叫ぶこともまた、それと同様に愚か極まりない判断であることは論を待たないでしょう(もう、この一文を見ただけで「藤井はコロナをなめている!!」なんて言ってぶち切れる人が居るのが悲しい今の日本の状況なのですが、理性的な人ならば、この文章は全くコロナをなめてなんかいないことはスグにおわかり頂けると思います)。
では、宣言延長の「メリット」については、第一に、それによって重症者数や死者数を縮小できる「可能性がある」というもの。
しかし、このメリットには即座にツッコミが入ります。本当にそんな効果があるのかどうか……というツッコミです。
普通考えればそういう効果がありそうなものですし、私もそりゃあるだろうと思っているのですが、データを見てみると、必ずしもそうではないのです。
例えば、人々の自粛レベルと、感染拡大スピード(すなわち実効再生産数)との間には、明確な統計的関係は見いだせないのです。
大阪:https://38news.jp/economy/18090
東京:https://twitter.com/sf_satoshifujii/status/1390461123833434112
全国:https://ssl.alpha-prm.jp/jcomm.or.jp/covid19/210309seminar/JCOMM0309seminar_ueda.pdf
さらに言うと、死者数や重症者数に関わるのは「高齢者」の感染で、非高齢者の感染はさして影響しないのですが、この緊急事態宣言は、驚くべき事に「高齢者の感染を特に食い止める」という側面がないのです(詳しくはコチラをご覧下さい
https://news.goo.ne.jp/article/mag2/nation/mag2-496498.html)
つまり、緊急事態宣言延長の「メリット」は、ある可能性は一応はあるのですが、存在しない可能性すら考えられるわけです。
とりわけ、今、この第四派で最大の感染者数を出した大阪は今、こちらのグラフからも明確な様に、収束中なのです
(なお、「収束」という言葉を終わる事を意味する「終息」だと勘違いして、「藤井は終息してないのに終息って言っている!!」といって藤井を批判する方がいるのですが、収束は終息と違います。収束というのは、「特定の値(この場合はゼロ)に向かって近づいていく現象」を言います。微積の微分の時に使う概念、ですね)
ここまで収束中の状況になっている、という事は、緊急事態宣言をこれ以上続ける意味が殆ど失われつつある可能性を意味しているのです(火が勝手に消えて行っている時には、無理して消火活動をしなくてもいい、というだけの話ですね)。
つまり、一応効果は無くはないとは思われるものの、よくよく状況を確認してみると、その効果の程が極めて「怪しい」ものが緊急事態宣言なのです。
一方、デメリットはハッキリと存在します。
まず、緊急事態宣言は自粛を加速しますが、それによる経済被害が「確実」に生じます。
https://ssl.alpha-prm.jp/jcomm.or.jp/covid19/210309seminar/JCOMM0309seminar_kawabata.pdf
そして、こうした経済被害は確実に失業の拡大をもたらし、そしてそれは、度重なる自粛によって確実に誘発される「うつ病」と連動しながら自殺者数の増加に繋がります。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210514-OYT1T50154/
特に悲しいのが、子供達の自殺。昨年は小中高生の自殺が、過去最高だったそうです……
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210519/k10013040391000.html
つまり、緊急事態宣言というものは、効果の程は怪しい一方で、デメリットだけは確実に存在している、という、国民にとって極めて「危険な代物」であるのです。
にもかかわらず、今、政府はダラダラと宣言の延長を決定しようとしています。
こうなっているのは何故なのかというと、それは偏に、
「宣言の出口戦略の不在」
が原因です。
そもそも、宣言開始も「何となく」始めたものに過ぎなかったので、終わり方が分からなくなっているのです。
そもそも、欧米に比べれば、ほぼ収束していると見なされるような「さざ波」レベルで、不合理に緊急事態宣言を始めてしまったために、合理的な終わり方を見いださない状態に追い込まれている、とも言えるでしょう。
しかし、このままの状態を放置していては、緊急事態宣言による「副作用」で、国民は甚大な被害を拡大し続けることになる他有りません。
だから我が国政府が今、なすべき事は、合理的な出口戦略を考え、それを実行していくことなのです。
では、どういう戦略が合理的な出口戦略たり得るのかと言えば、
1)過去のデータに基づいて「重症者数の推移モデル」をつくり、そのモデルを使って緊急事態宣言を「解除した場合の将来の重症者数」と「解除しなかった場合の将来の重症者数」を推計し、
2)解除しても医療崩壊しないかどうかを確認し、その確認がとれれば、解除する、
3)それと同時に、解除後にどの様に感染を抑止していくかを、その副作用の程度も考慮しながら検討する
というものです。こうした提案は筆者は既に、一年前に学術論文の形で公表しているのですが……残念ながら、政府に採用されるに至っていません。
なぜそうなっているのかといえば、こういう出口戦略を検討することそれ自身が
「不謹慎だ!」
と批難されてしまうから、というのが大きな理由となっています。だから、政府はそういう議論がしづらくなっており、ダラダラと宣言が延長する事態を招いているのです。
このままでは、繰り返しますが我が国は自粛によって、本当に壊滅的打撃を受けてしまうことになるでしょう。
誠に残念ではありますが、心ある読者だけでも、そうした合理的出口戦略の必要性をしっかりとご理解いただきたいと……思います。
追伸:出口戦略を考えるだけで「不謹慎だ!」と叫ぶ人々は、『「緊急事態宣言の延長」反対論者は、高齢者を「殺」そうとする大罪人である』と認識しているのです。誠に恐ろしい思考です……その論理の不条理さを徹底的に解説いたしました。コロナ脳の暴走に日々「うんざり」している方々は是非、ご一読下さい。
https://foomii.com/00178/2021052212271780391
【藤井聡】緊急事態宣言の「終わり方」を見失った政府。速やかに「出口戦略」を検討・実施せよ!への9件のコメント
2021年5月28日 12:46 PM
緊急事態宣言 という
振り上げた 拳
もう 下ろせない でせう
永遠に、、、
コロナウィルスは 未来永劫 生存
というわけで
緊急事態宣言も 未来永劫 継続
なんとも 素敵な 未来じゃあ ない
ですか ♪
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2021年5月28日 4:09 PM
第一 オリンピック永久中止 経済国防上の不平等条約廃止
第二 いつでもどこでも何度でもpcr検査並び完全隔離に追跡調査
第三 ザルに等しい入国審査、場合によっては完全鎖国、諸外国往
来禁止
第四 自民党下野 内閣総辞職 小泉 安倍に遡っての刑事民事責任追
及
第五 国難に乗じた税金横領竹中始めとする政商の一斉検挙
並びに利益供与した政治屋の一斉検挙
第六 政治屋恫喝に屈したテレビ新聞マスゴミの取り潰し、虚偽デ
マ情報による国家騒乱罪の適用
第七 2回以上国政選挙に投票しなかった国民の選挙権被選挙権剥
奪
第八 外国人による日本国政治への干渉者の永久国外追放
第九 外国人による日本企業の株式購入20%以下への制限と、現会
社法の撤廃
第十 外国人による日本国土不動産売買の禁止
第十一 外国人国籍居住者はあくまで日本国籍取得の上日本国憲法以
下 日本人と同等かそれ以下に置かれる
第十二 米国同様民兵の武装権を憲法に規定する
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2021年5月28日 5:14 PM
そもそも何もかもが、ごく少数の国際社会のスポンサーに位置する支配者が、自分たちの欲望のままに手段を選ばず強欲の限りに仕向けた政策の決定を行っているのだから【腐敗】した資本主義社会を維持したり建設したりすること自体がナンセンスですよ。
しかも高学歴者のメディア関係者や国際機関関係者や世界経済に従事する関係者や国際社会の金融に携わる関係者、また国際社会の財団や国際社会の財閥関係者などを操り傍若無人に、国際社会の人々から略奪の限りを尽くしていて、更に法律で人々を縛り付けているのだから、それをいつまでも放置している無能な日本の政官財の要人関係者は、単なる自分たちに都合のいいだけの【下劣なご都合主義者】に過ぎないのです。
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2021年5月28日 7:58 PM
平和主義の賜物。
年明けからずっと宣言が出されてるようですが、その効果はないように思われます。いわゆる形だけ。
また自粛すると餓死したり支払いが滞るので、コロナ脳が何を言いたいのかが不明だったのですが、どうやら「飲食店が潰れるのは自己責任」「金が無いのは自己責任」「だから否応無しに自粛せよ」「それが当然」が本音らしい。
だから完全自粛派ではない藤井先生が責められるのですね。
コロナ脳のこの心理は特段驚くことではなく、この事は今まで通り人はそれぞれ別々の車線を歩いて、それぞれ違う景色の中で独りで生きて行かざるを得ない事を意味している。
本来ならば金銭的支援をすべき論理的に正しいことと、現実や人々の意識が異なり、ただ何となく流れて行くだけのこの妙な日本のカラクリは、私は以前より凡そ知っていたのですが。
その上で申し上げると、コロナ禍でやって行けない飲食店や閉店や廃業に追い込まれそうな各業界の人々は、ゼロコロナにはならず何度も自粛と解除を繰り返す恐れがある為、好むと好まざると転職、或いは地方への店の移転をするしか道は無いであろうと思う次第です。
村八分、協調性、そんなものはしょーもないものとは思うのですが、現実に仕事が無い、或いは仕事が出来ない状態ならばその現実に合わせるしかない。となってしまうのが実情です。
政府や大衆に正論を述べても決して通じず、自殺者、失業者も気に留めず、結果として様々なものを破壊してしまう大衆の行為を止めるには、上からの強引な方向転換でないと無理であるのですが、その上が率先して破壊行為をしている始末。だからと言って合理的、正しい対処法などを大衆へ説いての説得行為も上が無能ならば意味をなさないのも自明。
これらの事からも従順でリスクを背負いたくはない羊達は、今後も変わることは無いでしょう。故にその様な人達は戦後レジームの脱却、自主独立など望んでるはずもないから、決して我が国は独立など出来るはずもなく、右側の政党が育たない原因がここに存在しているとも認識出来ます。
ただそれでは男の子として格好悪いので、極左政党自民党を保守政党と思い込み、ナンクルナイサーッ!とやってるのです。ただその心理は治しようがないのです。
小学生にでも政治やらせた方がマシ。
田吾作、与作のジジババにも何を言ってもムダ。「テレビでお偉いさんがそう言ってるニダ」「皆んなマスクやってるニダ、オラ達もすっぺ世間体が大事ニダ」「投票権が降って来たニダ、オラが町の自民党の先生に入れるニダ」「ワクチン打てばなんくるないさーっ!」
羊達はメェメェと草をはみながら、危険と思われる因子を排除し続け、草原の草を食い尽くすまでずーっと同じことを繰り返すだけ。
されるがまま、言われるがまま、合理的な判断など出来ず、何回同じ事を繰り返せば気が済むのか?
ホントにこの国が日本人が嫌いになりそうです。
でももう忘れよう。
出来ることなら忘れたい。
国を想う時 喜びと悲しみ
ふたつの想いに 揺れ動いている
人を裁こうとするその心が
時におれを傷つけてしまう
今夜 町に出よう 友達に借りた
オンボロ車で海まで走ろう
さよなら エピローグは俺ひとり
明け方の海岸線を走る
さよなら フラッシュ・バッグのような
過ぎた日々 抱きしめて もう1度
忘れるために
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2021年5月29日 6:34 PM
現代は情報網が発達し過ぎて、従来の高齢者の死の原因がクローズアップされてるだけではないでしょうか?
ただのコロナ風邪を時代を引き受けるように受け止めるしか無いのではないでしょうか?
どう考えてもただの風邪。大袈裟に言ってもインフルエンザ。全く怖くありません。マスクもアルコール消毒もしません。
パチンコ屋に遊びに行けば客の3分の1は用を足した後、トイレで手も洗わずパチンコ台触ってます。コインは手垢で真っ黒黒スケ。店の出入り口にある体温測定器はただの飾り。ジジババは時々店内で大声で話してます。
それで無問題です。
それとどうでしょう?35歳40歳過ぎた辺りから物欲って薄らいで来ますよね、だからある程度の年齢になったらいつ死んでもよくないですか?と言ってもコロナで多数は死ねませんが。今の時代ってつまらん時代ですし、取り立てて老衰で死ぬまで生きなきゃなんない、というような思いは私にはありませんねぇ。
また仮に補償や給付金を貰ったとしても、自粛を何回も繰り返すとか、自粛を永久にする、という、誰も止められない終わりのないゲーム(It’s The Endless Game)をするわけにはいきません。そうすると何の為に生きているのかが分からなくなります。
少なくとも20年間不景気で、とどめがこれかい、と思うと情けないやら腹立たしいやらで、心のきしむ音が聞こえて来ますねぇ。
自粛して もう一度
なんて 狂おしい要請
圧力を ふり払い
夜の中に 溶けていたい
ところでパンダ水島君、君は相変わらず選挙の年になると尖閣に行くよね?それで以前は水産庁を批判、今回は海上保安庁を批判、また白々しいことを君はよくやるよね?菅批判でしょ?安倍批判だったはずだよね?
だから君みたいな「ダメだけど自民党」は老害と呼ばれて嫌われるんですよ。何の役にも立ってないどころか、国柄とか皇室、領土とかそればかり言ってる間に、日本人が居なくなっては意味無いでしょうに。馬鹿ですか?
しかもどうせ何もしやしない自民党を間接的に応援して何がしたいの?そいや!そいや!民間防衛で糞老害が右翼や保守のフリは通用しません。素直に菅批判、自民党批判に100%邁進したらどうですか?さもないと君は売国奴の烙印押されたまま後世に名を残しますよ。
それ共信者からお布施貰って豚みたいにムシャムシャ食べまくるのをやめられない、今だけ、自分だけの団塊糞野郎ですか?まあ、そうなんだろうけど。
ね、だからさ、そういう人間、高齢者、私は愛想が尽きてどうでもいいわけですよ。高齢者がいつまでもウザいんですよねぇ。麻生、二階、菅にしろ一体いつまでいるんだろうねぇ。
死ぬと地獄に堕ちると分かっているから死ねないか?そんなの自業自得でしょ。
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2021年5月29日 8:39 PM
藤井先生、まさしくコロナ脳はお為ごかしですw
私は一年前から一部のコロナ脳の人間についてそう思っていたのですが、コロナ脳って基本自分中心的な人間か臆病者ですよね。
だってコロナ脳は経済に殆ど触れないし、ひたすら「こんなに怖い、危ない」ばっかり。
何て言うのですかねぇ、他人はコロナ脳の自己中心的な性格をとうに見抜いているのですが、本人達は気が付かないのですかねぇ。
一部のコロナ脳は「一律給付金反対、ロックダウンすべき」から時間の経過と共に、経済のことは言わなくなり「藤井は黙れ」に変貌。普通に頭おかしい人達です。
そういう人間が過去、小泉政権に熱狂したり安倍政権に熱狂し、一度は自分の熱狂に反省するものの、またコロナに熱狂したり、「それはMMTじゃない」と熱狂したりしてるわけで、大変呆れるばかりです。
恐らくコロナ脳は軸が無く、馬鹿なんでしょうねぇ。こっちもいちいち出向いて行ってこと細かに説明する気にもなりません。
とあるコロナ脳は「コロナは風邪だとしても風邪ひきたくない」とか、馬鹿丸出しでしょう。
だからどうやったら、そんな幼い馬鹿みたいな輩に育つのかが不思議で仕方ありませんね。
さらに言うと、私なんかコロナ以前からとっくに冷めちゃってますので、コロナ程度の自然淘汰なら別に誰が風邪で死のうがいいんじゃないか、例え自分でも、という気分ですけどね。
おぞましきコロナ脳の為に自分が不自由な思いをして、自らの自由や職を差し出すつもりもありませんし、基本的には個別にはからかうことはしても無視です、無視。
喧嘩なら負けないので、現実社会の中では、マスクしてなかろうが県外ナンバーだろうが誰も何も言っては来ません。
ショッピングモールはマスクしないと入れてくれないのでマスクしますが、過剰なコロナ脳の飲食店には行かないだけですねぇ。
ホント戦後ニッポン人ってのは偽善と欺瞞。それをコロナの「藤井批判」で誤魔化すというか表現されても通用しない、っての。
なんでもかんでも「ホラ、こんなに怖い、ね、危ない、社会的に抹殺した方が僕たち安全だよね」だもの。オカマちゃんそのものです。
オカマちゃんが自主独立だの望んでいるはずがありません。
彼らはあくまで、自衛隊、米軍が死んでくれ、自分の身を守ってくれることを望んでいるだけの糞です。
そんな筋が通るわけないでしょ。
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2021年5月28日 11:53 PM
緊急事態宣言を続けていれば減り続けるが怪しい
気候がまるで考慮されていないのが変
毎年インフルエンザは同じ時期に流行る
一波と四波は同じ時期に感染拡大した
去年と同じなら五波は六月になる
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2021年5月29日 7:24 AM
自分の提言を採用しない政府、と書けば、前政権に引き続き現政権もこの体たらくだから、政府が間抜け、と読める。
だが相手にしていないのは政府だけだろうか。臨床医学、免疫学、数理科学、そして庶民。一部の統計学マニアとクライテリオン崇拝者以外、どこがまともに取り上げているだろうか。
医師の中にもコホート的視点で新型コロナを季節性インフルエンザと同列に見る人が確かに少なくなかった。学校で教わった通り従来の集団免疫戦略の成功例を信じて楽観する医師も散見された。けれどもそれは去年の春ころまでの話だ。
イタリア、アメリカ、英国、ブラジル、そしてスウェーデンの大失敗があり、悔悟があり反省があって大方針転換があった。その後臨床報告や研究報告が続々と出され、同じコホート研究で新型コロナと季節性インフルを同一視するのは危険だとの警告も半年前の昨年12月に出た。
しかも変異株が優勢になり、ワクチン接種率が上がれば、現場の人ほど1年以上も前の古い認識のままではいられなくなる。諸専門家による批判が近ごろ異口同音に、科学以前の問題だと呆れ気味なのが非常に象徴的だ。
読者はクライテリオンを高学歴執筆陣による知的で専門的と信じてくれているからクライテリオン以上に知的で専門的な刊行物はまあ読んでいないだろうなと、クライテリオンの方では見做しているのかも知れない。
が、この1年、医学誌や科学誌とはいえ鵜呑みにするわけにはいかない(抄読を要するものも多い)が、しかしこれら専門誌のタイトルだけでも追っていても、いかにいまのクライテリオンが月刊助動詞や月刊編集長なみにぶっ飛んでいるかがわかる。
どうにも、この人たちは傲りが過ぎるようだ。
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