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2021年4月8日

【藤井聡】ワクチンが出来た今、コロナの指定感染症法の分類を「1・2類」から「5類」相当に引き下げるべし

From 藤井聡@京都大学大学院教授¡

今、コロナ第四波が訪れて、大阪、兵庫、宮城で「マンボウ」(まん延防止等重点措置)が発出されました。で、東京でもその適用を始めようとしています。

これは、感染拡大がレベル3(一週間での新規感染者数が10万人で15人以上等)になったからというのが理由とされていて、レベル4(同人数が25人以上等)となって緊急事態宣言が発出される事を防ぐ為だ、と説明されています。

しかし、これについては何重もの問題があり、まともな理性があれば、こういう理不尽な判断になど絶対にならないものです。

詳しくは『「日本のコロナ対策」は絶望的に滅茶苦茶…』にてお話ししていますが…
https://foomii.com/00178/2021040422513378537
簡単に申し上げると、欧米に比べて圧倒的に少ない感染レベルでの発出になっている点、医療供給力が全然低い状況にあるにもかかわらずそれが放置されている点、そもそも自粛や時短の効果はかなり怪しい点…等、どれ一つとっても今の政府対策が不条理である事を証明する超弩級の理由ばかりなのですが、そうした滅茶苦茶の中でも特に酷いのが、コロナの指定感染症法の分類が、1・2類相当になっているという点。

これは、コロナは、致死率が1~数割以上というサーズやマーズ、さらには、致死率7割というペストなどと同様、相当に「ヤバイ」ウイルスだということを法的に規定されていることを意味しています。

しかし、致死率はトータルで2%、ただし若年層に限って言えば、事実上0%、あるいは限りなく0に近い水準であることが分かっているのが今回のコロナ。したがって、致死率について言うなら、「5類」に分類されているインフルエンザとさして変わらないものなわけで、1・2類の分類を5類相当に引き下げるべきなのではないか、という事がかねてより指摘され続けてきました。

はっきり言って、日本の感染症対策が出鱈目になっているのも、コロナ禍が健康被害以上に社会的・経済的に拡大しているのも、この1・2類相当の指定、つまり「コロナは激ヤバだ」という法的前提が原因なのです

いわば、コロナの1・2類相当指定が「諸悪の根源」なのです。

その理由は、以下の三つ。

1)コロナは激ヤバだ、と政府が指定しているせいで、病院での診療に相当な手間暇が必要となり、対応できる病院が激減。対応できる病院でも、そんな激ヤバな病気を扱っているということが風評被害をもたらし、経営を圧迫することにもなるから、対応できても対応しない病院が激増その結果、コロナ対応病床は欧米の病床数に比して十分の一程度しかない状況が続き、その結果医療崩壊リスクが拡大。その帰結として、マンボウなり緊急事態なりがスグに出されることになり、経済が大きな被害を受けることになっている。

2)しかも、コロナは激ヤバだってことになっているから、様々なところで、コロナ患者を「差別」する原因となっている。だから、人々はコロナに罹りたくないという動機を強烈に喚起し、それが過剰自粛(ウイルス学的に効果の無いような自粛)やコロナ警察を産み出し、その帰結として経済被害の激増をもたらしている。

3)それと同時に、巨大な社会的心的ストレスを生んでおり、コロナうつ病のまん延を導いている。

では、どうすべきなのかといえば、コロナの毒性に見合った指定に改変することが必要です。

そもそもコロナの毒性はコロナ対策の政府の専門家会議の座長の尾身氏の下記の発言から明らかなように「インフルエンザと同程度」なのです。したがって、分類は1・2類でなく、「5類相当」が適切なのです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210305/k10012900551000.html

これは、国会での尾身氏の発言は要するに、

「ワクチンが広まって暫くすれば、人々はインフルエンザとコロナが同じようなものだと思うようになる」

というもの。そして、尾身氏がこう発言するということは、彼は

「少なくともワクチンがあれば、コロナとインフルエンザの毒性は同程度である」

と認識していると解釈せざるを得ません。

なぜなら、万一彼がそう思っていないなら、「人々はインフルエンザとコロナが同じようなものだと思うようになる」ことが間違いだ、と警鐘を鳴らし続けるに相違ないからです。しかし、彼はむしろ、そうなることを「歓迎」しているかのような発言をしているのですから、結局彼は、ワクチンさえあれば、コロナはインフルエンザとさして変わらないと認識しているとしか考えられないわけです。

・・・ということは、今まではワクチンがなかったのでコロナが1・2類相当にすることが致し方無かったという立場にたったとしても、今やワクチンが存在している以上、インフルエンザと同じ扱い、つまり5類相当でよいのだ、という結論を導くことができるのです!

もしそれができれば、どこの病院でも普通にコロナを扱うことができるようになり、コロナ対応力は激増し、医療崩壊リスクは消滅、結果、自粛や時短を要請することもなくなり、経済被害もほぼ無くなるはずです。さらに、一般の人々の過剰自粛やコロナ警察もなくなることになり、社会的、経済的被害もその意味でも解消します。

したがって、(ワクチンについては様々な議論があるものの、それを一旦さておくとしても)ワクチンが出来た今、そして、政府の専門家会議のリーダーがインフルとコロナは同程度だという趣旨の国会答弁をしている以上、その発言を根拠に、1・2類指定から5類指定(あるいは、少なくとも5類に近い指定)に改変すべきなのです。

政府が医療業界の圧力等に動かされることなく、真に国民のための感染症対策を展開されんことを、強く要望したいと思います。

追伸:日本のコロナ対策の出鱈目ぶりをしっかり認識頂くためにも、是非、下記、ご一読ください。
『「日本のコロナ対策」は絶望的に滅茶苦茶…』
https://foomii.com/00178/2021040422513378537

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  1. 大和魂 より

    まさにナオミ・クラインが提唱していたショックドクトリン状態にして、先ずは国民を分断して思考停止に落とし入れてから、さまざまな共同体の分断を押し進めて行く策略なんですよ!

    しかし嘆かわしのは、学歴のある大局観に乏しいカスが何と多いことかで、未だに維新の会を崇めるバカたれが散見され、しかもコントによる思いつきのパフォーマンスが、国力低下を招くことは周知の事実で弁解どころではないですよ。

    そして仕舞いには天下に対する礼儀や作法もないわけだから、メディア関係者と維新関係者は絶対に許さない!!

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  3. この世は既にあの世 より

    コロナ逃げないでくれ
    もう少し このままで いたいのさ
    Stop the season. You’re my dream
    時計など気にせずに
    首締めあえたら feel so nice!

    寄せては返す 菅の border line
    繁晴越しに青い山が見える
    行っちまいそうな瞳
    俺に投げかけて
    時が来れば また馬鹿が ざわめく街さ…

    飯盛衆の親父「西部先生、これ尖閣のお土産のホラ貝です」

    西部先生「ほう、JAP.com ありがと。尖閣はいいよね。安倍さんには僕絶望したけどね。あーっと、ゴメンゴメン、灰皿と間違っちゃった」

    w

    やるせない想い feel so blue!

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  4. 直美 より

    先生による尾身さんの解釈はともかくとして、従前から先生がご主張されてはるようにコロナと季節性インフルの毒性が同程度やと言うんやったら、インフルワクチン接種率は5割やそうやから、コロナワクチンでも接種率5割程度を達成したうえでないと条件が揃わず、議論が成り立たへんのと違いますやろか。

    現時点でのコロナワクチン国内接種率は1%。ワクチン陰謀論かしましいアメリカですら国民の4割は1回目の接種済みで国民の2割は2回目も完了。日本では、コロナワクチンなんて打つべきやないと強硬に主張する声が依然として一定の支持を集めてますけど、これってどうなんやろ。アメリカに輪をかけて之繞のかかったこうした過剰反応が、先生の5類相当に見直すべきとのお考えにすでに水を差してしまっている気がしますんですけど。

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  6. うたか より

    新型インフルエンザだって最初は夏に流行してワクチンなかったんだよねえ
    新型インフルエンザは最初からこんな対応していないわけで
    現状の扱いは異常だね

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  7. 麦粒 より

    感情が強すぎること、自制心が弱すぎることによって理性が崩壊しているのか、ワクチンで人間が強くなることによって相対的にコロナが弱くなる、ということが分からないくらい馬鹿なのか、どっちなんだ・・・。

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  8. かたち より

    ネットで入手しましたPDFで、令和3年2月3日の日付で厚生労働省保険局長発行の書類の中に「新型コロナウィルス感染症を新型インフルエンザ等感染症として位置付ける事に伴い・・・」といった記述が存在します。

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  9. 直美 より

    新型コロナが指定感染症扱いでなくなったのはその通りですが、ちょっとだけ藤井先生のお味方さしてもらうと、尾身さんも先生も、新型インフルエンザ等(1~5類外)ではなく季節性インフルエンザ(5類)について言及してはるんやないかと思います。

    今回コロナを含むことになった新型インフル等感染症は当初より5類とは別枠で、感染症法によれば政令により1類感染症並みの措置が可能、感染された患者さんに対する健康状態の報告要請や外出の自粛要請も可能とあります。

    指定感染症から外れても新型コロナが季節性インフルが該当する「5類感染症」でなく「新型インフル等感染症」に加えられたいうことは、コロナが依然として季節性インフルと同等とは判断できへんということやと思います。

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  10. 教授、ワクチンがあればコロナ恐るに足らずですか? 皇国には神風が吹くとでも? より

    新型鳥インフルエンザの脅威はコロナ sars mers以前から指摘されてますよ。
    20世紀初頭のスペイン風邪は鳥インフルエンザの一種と言われてます、コロナに加えて鳥インフルのmixパンデミックが来る可能性も大いにありますよ
    諸悪の根源 大阪維新の話はしないのですか?

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  11. 麦粒 より

    藤井さんにとっては、自分の心の中にあるジオラマを守ることが、絶対的な正義なんだろうな・・・。

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