政治

日本経済

2019年3月4日

【三橋貴明】二人の教授

From 三橋貴明

【今週のNewsピックアップ】

岩田規久男元・日銀副総裁の「正しい転向」
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12441454932.html
増税サポーター 浜田宏一
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12442857858.html

元々は同じ「考え方」を
持っていた学者二名が、
同時に政府の関係者となる。

両者の「考え方」に基づく政策を
実行に移したが、結果は惨敗。
その後、両名はどうしたのか、。

一人目は、自分の「考え方」を改め、
より正解に近い、国民が豊かになる政策の提言を始める。

もう一人は、「Aになれば、Bである」と
言っていたにも関わらず、

「実はAなんてどうでもいいんだよ。
むしろ、Aではない方がいい。
安倍政権の経済政策は大成功!」
などと言いだす。

ならば、最初から
「Aはどうでもい」という主張をするべきでしょう。

「Aになれば」と主張していた
過去の自分の発言は、
忘却の彼方なのでしょうか。

言うまでもありませんが、
Aとは「物価上昇」です。

さらには、一人目が岩田規久男教授、
二人目が浜田宏一教授。

「日本銀行がインフレ目標を設定し、
量的緩和をコミットメントすれば、
物価が上昇し、デフレ脱却できる」

と、いわゆるリフレ派理論を提唱し、
それぞれ日本銀行副総裁、
内閣官房参与として政府に入ったお二人ですが、
政府の緊縮財政の前に敗北。

日銀副総裁の職を去った岩田教授は、
「財政と金融が一致協力して、
お金を民間に流すことを真剣に考えるべき」

と、正しいデフレ対策を主張し始めました。

財政とは「国債発行と財政拡大」を
意味するのでしょうが、

● (金融)日本銀行が国債を買い取っても、
銀行の当座預金残高が増えるだけで、
支出(モノ、サービスの購入)とは直接結びつかない

● (財政)政府の国債発行と支出は、
「政府小切手」というおカネで
モノやサービスの購入が行われ、
確実に支出になり、誰か(国民)の所得が生まれる
のでございます。

岩田教授式に言えば、
財政支出により初めて
「民間におカネが流れる」わけでございますよ。

必然、金融政策で国債金利を抑制しつつ、
政府が国債を発行。

支出、所得を拡大する財政政策こそが
「正解」であることになります。

正しい政策に転じた岩田教授と比べ、
「国民生活にとって望ましいのは、
物価が上がることではない。

同じ経済状態であれば、
物価が下がった方が国民生活のためには良い」

と、自らの「リフレ派理論」を
すっかり忘れ去ってしまい、
消費税増税まで推奨する浜田教授。

つまりは、緊縮財政を推進する増税サポーター。

同じ持論撤回(あるいは「転換」)でも、
岩田教授は「国民のための自説転換」であり、

浜田教授の場合は
「自己防衛のための支離滅裂」なのでございます。

どちらが学者としての「良心」があるのか、
別に説明は要らないでしょう。

それにしても、
「物価は下がった方が良い」

「(消費税増税について)一度は良いかもしれない」
(←14年に「一度」上げたでしょ、お爺ちゃん・・・)

などと言いだす人物を
政権のブレーンにしている安倍政権・・・。

昨日と同じ締めになり恐縮ですが、
経済について完璧に理解した政党や政治家が望まれます。

◆【一般参加可能な講演会のお知らせ】
衆議院議員あんどう裕・第一回日本の未来を考えるセミナー
https://www.andouhiroshi.jp/japan-future
2019年3月9日(土) 15:00~
会場:ベルサール東京日本橋

◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
第310回 安倍デフレ
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/

◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol510 単位労働コスト(後編)
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
実は、安倍政権は「単位労働コスト(ULC)の引き上げ」を
デフレ脱却の指標の一つにしている以上、
「実質賃金=生産量」の拡大をも経済の政策目的にしているのです。

問題は、安倍総理含め、政治家が
「ULC引き上げ=生産量(需要)拡大」
であることを理解していない
という点なのでございます。

というわけで、509回、501回で
「デフレ脱却の指標としてのULC上昇」について解説しました。

◆メディア出演

三橋TV、続々リリースされています。

三橋TV第57回【中国の属国化を回避せよ!】
https://youtu.be/ebpgcI55GrM
三橋TV第58回【堤未果さんと佐藤健志さんを読もう】
https://youtu.be/usHX8SlYVcM
三橋TV第59回【統計マジシャン土居丈朗!】
https://youtu.be/0RPAAftgC5Y

3月4日 チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651

3月9日 チャンネル桜「論!倒論!討論!2019 日本よ、今...」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1655

◆三橋経済塾

2月16日(土) 第二回講義をアップしました。
https://members8.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=349

3月16日(土) 三橋経済塾第八期、第三回対面講義申込開始致しました。
https://members8.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=381
ゲスト講師は 高清水 有子先生(皇室評論家)でございます。

◆チャンネルAJER

『政府が国債を発行すると家計の預金が増える①』三橋貴明 AJER2019.2.26
https://youtu.be/mBjN9lCa2h8

—発行者より—
総理「政権中にこれを破棄できなければ、日本はオシマイ」

三橋貴明と総理との会談時で明かされた真実。

●総理が、三橋との会食をオープンに
(世に公開)してまで国民に伝えたかった事とは…?

●この会食で明らかになった、
私たちの邪魔をする[3つの敵の正体]とは?

●2020年に訪れるかもしれない
日本の危機的状況とは一体何なのか?

日本が発端となり、
2008年のリーマンショックが再来する?

などなどメディアが決して報道しない
「安倍総理の告白」と「日本経済2020年危機」
について解説した書籍を出版致しました。

こちらから詳しい内容をご覧ください。
https://keieikagakupub.com/38JPEC/1980/

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