日本経済

2018年6月24日

【三橋貴明】経済用語に対する無知を利用したプロパガンダ

「経済用語に対する無知を利用したプロパガンダ」
From 三橋貴明

【近況】

竹中平蔵氏は、実に巧みに
「経済用語」を活用し、
グローバリズムのプロパガンダを
推進します。

多くの国民が経済用語について
「名前は知っているが、中身は知らない」
状況を大いに利用しているのです。

例えば、数年前、
テレビ愛知の討論番組で、竹中氏は、

「もうデフレではない。
デフレギャップが埋まったから」

と、発言しました。

その際に、たまたま正面に
座っていた三橋が、

「それは平均概念の潜在GDPを
使った場合でしょ。

最大概念の潜在GDPで見れば、
未だに日本はデフレギャップです」

と、突っ込んだら、
竹中氏は沈黙しました
(分かっているから)。

とはいえ、視聴者の
99.99%くらいは、
三橋が何を言ったのか
理解できなかったでしょう。

逆に、竹中氏の「デフレではない」
という言葉のみが
印象として残るわけです。

最近でいえば、竹中氏は
東京新聞のインタビューで、

「生産性の低い人に残業代という
補助金を出すのも一般論としておかしい」

と、発言しました。

普通の国民は「生産性」という
言葉は知っていても、
それが何を意味するのか、
いかなる要因で
決定されるのかは知りません。

結果的に、

「言われてみれば、そうだなあ」

などと、竹中氏のプロパガンダに
引っ掛かってしまうわけです。

生産性は「資本装備率」と
「TFP(全要素生産性)」
で決まります。

TFPは、資本の質の上昇や、
人材の質の上昇、技術革新など、
目に見えない生産性向上効果の
総計になります。

より厳密に書くと、生産性向上という
「結果」が出たとして、
資本装備率で説明できない部分を
「TFPの増加」と呼んでいます。

TFPを観測・統計することは
不可能です。

というわけで、観測可能な
生産性向上の要素は、
実は資本装備率のみです。

日本の資本装備率は
97年のデフレ化以降、
ひたすら落ち込んでいきます
(特にサービス業が)。

日本の生産性が低いのは、
企業や政府が資本ストックを
増やさないためなのです。

企業が資本ストックを増やさない、
つまりは設備投資を
拡大しない理由は明白です。

デフレで需要が縮小し、
投資しても儲からないためです。

本来であれば、
政府が公共投資を拡大し、
全体的な資本ストックを
下支えすると共に、
需要不足を埋め、
デフレ脱却を目指すべきなのです。

デフレから脱却すれば、
企業も資本ストックの拡大に転じ、
生産性は上がっていくことになります。

それにも関わらず、↑この手の「事実」を
国民が知らないのをいいことに、
「生産性の低迷」の責任を
労働者に押し付ける。

生産性や資本装備率について
正しい知識を持たない国民の多くは、
竹中氏の「虚言」に騙される。

知識を身につけなければなりません。

さもなければ、我が国は
「自分に都合がいいように
経済用語を使うレント・シーカー」
たちの支配から脱することは
できないでしょう。

三橋経済塾では、
この手の経済用語について、
底の底まで突っ込んだ
講義をご提供しています。
http://members7.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

あるいは、有料メルマガ
「週刊三橋貴明
~新世紀のビッグブラザーへ~」
でも、細かい経済用語に関する解説を
続けていますので、
ご興味がある方はご登録下さいませ。
http://www.mag2.com/m/P0007991.html

◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』
第276「米朝首脳会談の衝撃」

なお、週刊実話の連載は、以下で
(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/

◆メルマガ
週刊三橋貴明 Vol474 資本装備率
http://www.mag2.com/m/P0007991.html

実質賃金は「生産性」と「労働分配率」
で決まります。それでは「生産性」は
何により決まるのか。
本メルマガ以外では、
まず読むことができない
「経済用語」の真実に触れて下さい。

◆メディア出演

2018年6月29日(金)
チャンネル桜「Front Japan 桜」
に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651

2018年6月30日(土)
チャンネル桜
「闘論!倒論!討論!
2018 日本よ、今... 」
に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1655

◆三橋経済塾

6月16日(土)
三橋経済塾第七期
第六回対面講義動画配信致しました。
http://members7.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=2510

ゲスト講師は、本塾初登場!
河添(かわそえ)恵子先生
(ノンフィクション作家)でした。

インターネット受講の皆様は、
お待たせいたしました。

◆チャンネルAJER
『米朝首脳会談の衝撃①』三橋貴明
AJER2018.6.19
https://youtu.be/VjNu25yxZxo

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【三橋貴明】経済用語に対する無知を利用したプロパガンダへの2件のコメント

  1. たけちゃん より

    三橋先生
    竹中は小泉時代から詭弁を弄しては煙に巻くのが得意です。経済無知の自分には解らない部分が多いのですが、コイツが素人を馬鹿にしているのはハッキリ解ります。
    学者には専門がありその道のエキスパートなのは当たり前で素人に簡易に説明できる誠意が竹中には全く感じられず、商人としてレントシーキングしているコイツの別の顔はマスゴミは全く報じません。又マスゴミの経済無知も糾弾されるべきですが、竹中の場合、必ず応援団を同席させているのもマスゴミが偏向している証でしょう。
    竹中と元経産省官僚の細川が三橋先生と討論した時、細川は竹中擁護していたのを覚えています。
    竹中が正しいとの印象操作にマスゴミも加担しているのですね。

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  2. たかゆき より

    人間の種類

    人間は二種類しか 存在しない
    騙すヤツと 騙されるヤツ

    そして 悪いのは 騙されるヤツ

    と ソクラテスが 言ってた。。。(たぶん)

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