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2015年9月2日

【藤井聡】増税&中国ショックを乗り越えるために、10兆円の補正予算が必要です。

FROM 藤井聡@京都大学大学院教授

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●●自虐史観はなぜ作られたのか、、、
月刊三橋の今月号のテーマは、「大東亜戦争の研究〜教科書が教えないリアルな歴史」です。
http://youtu.be/cx6gcrylFvc

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「日本の破壊」に直結する大阪の「橋下維新」が、
http://amzn.to/1GF42Us

自分が「ウソつき」であったことを恥も外聞も無くハッキリと曝しながら、
https://www.facebook.com/Prof.Satoshi.FUJII/posts/692169124217367?pnref=story

国政進出や都構想復活といった動きを活性化させているようです。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/07/14/fujii-151/

こうした「橋下維新」の台頭によって日本は早晩、破壊されてしまうこととなりますが(http://amzn.to/1GF42Us)、残念ながら、わが国はそれ以前に「消費増税不況」のために、破壊されてしまいかねない状況にあります。

以前(7月14日)にも、本メルマガで指摘しておりましたが、
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/07/14/fujii-151/

増税後、消費も住宅投資大きく凋落し、その後、一向に回復していません。それどころか、最新の4−6月期には、増税直後から微増していたのに再び減少に転落しています。
https://www.facebook.com/Prof.Satoshi.FUJII/posts/691539790946967?pnref=story

そして、鉱工業生産指標モメンタムも、増税後に急落し、そこからV字回復する様子には見えません。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=687931447974468&set=a.236228089811475.38834.100002728571669&type=1

結果、GDPは、アベノミクス開始時点とほぼ同じ水準となり、文字通りの「ふりだし」の状況に戻っています。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=682678788499734&set=a.236228089811475.38834.100002728571669&type=1

以上は、消費税増税ショックによる景気低迷です。

こうした状況を踏まえ、「景気対策のための補正予算が必要だ!」という声が高まってきています。

当方は既にそれを幾度となく本メルマガ上も含めて繰り返し主張しておりますが、
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/07/14/fujii-151/

それ以外にも、例えば、同じく内閣官房参与の本田悦郎さんも、
http://jp.wsj.com/articles/SB12651166888765394352004581164224093597658

高橋洋一さんも、
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/44888?page=4

補正の必要性を主張しておいでです。

はては、財出(第二の矢)に対してこれまで否定的なコメントを繰り返してきた内閣官房参与の浜田宏一さんですら、「財政政策」「補正予算」の必要性に言及しておいでです。
http://jp.reuters.com/article/2015/08/26/interview-hamada-idJPKCN0QV15G20150826?sp=true

いよいよ、「補正」の風が吹き始めた雰囲気ですねw

ただし!

補正をやるにしても、重要なのは、その「水準」です。

そもそも、昨年度は「3兆円の補正予算」が決定され、今、執行されている最中ですが、それにも関わらず、上記のように景気は低迷しているわけです。

これはつまり、消費税増税によるショックを乗り越えるためには、3兆円では不十分だった、ということです。

ちなみに、消費税増税は、増税した年(つまり昨年)のみでなく、その翌年以降(つまり、今年以降)にもインパクトを与え続けます。

なぜなら、第一に、「増税」しているのは、増税した年だけでなく、当然、その年以降もずっとのことなのであり、第二に、増税のネガティブインパクトは年々蓄積していくものだからです(それ故、増税から3年後に最も大きな影響がもたらされる可能性も指摘されています⇒ https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=21860 )。

この様に、「昨年度の補正3兆円」が不十分だったことが明らかになった今、この増税ショックを乗り越えるためには、それを上回る、

「5兆円程度」

の補正予算が求められている、ということになります。

ただし、今の世界経済の状況を見据えれば、事態はさらに深刻です。

先に引用した以前の7月14日のメルマガでも指摘していましたが、
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/07/14/fujii-151/

・上海株式市場の株のさらなる下落
・人民元の切り下げによる、輸出減と輸入増
・人民元の切り下げ&上海株価下落による、アジア経済・世界経済の低迷⇒日本への悪影響

等を危惧していましたが、いずれもまさに、そのようになりつつあります。
http://diamond.jp/articles/-/77581?display=b

これがどれだけ日本に悪影響を及ぼすのか….なかなか予断を有さないところですが、この中国株安→世界同時株安を受けて、日本からの輸出が5兆円や10兆円、あるいはそれ以上棄損するかもしれません。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=675911272509819&set=a.236228089811475.38834.100002728571669&type=1&theater

そうなると、それに対する「穴埋め」がなければ、異本経済はさらに冷え込むことになります。

したがって今は、(仮に消費税増税ショックが無かったとしても)少なくとも5兆円程度は輸出が冷え込むことを想定した、

「最低5兆円程度の補正予算」

が緊急対策として求められているわけです。

これらを考えますと、増税ショックと中国株安ショックの双方への対策として、それぞれ少なくとも5兆円、あわせて、少なくとも

「10兆円の補正予算」

が求められていることとなります。

おりしも、安倍内閣が誕生してから、補正予算は、

「10兆円→5兆円→3兆円」

と推移してまいりましたが、この景気低迷をのり越えるためには、補正額も

「振り出し」

に戻って、再度、少なくとも「10兆円」程度の補正予算を組むことが必要となっているわけですね。

この補正が行われなかったり、また不十分な額になったりしてしまえば、消費税増税による後遺症がダラダラ続く中、上海株式市場ショックが丸裸の日本経済に直撃し、その被害は甚大なものとなるでしょう。

リーマンショックの時、どれだけ日本経済が大きな打撃を受けたか、を是非、思い起こしてみてください。あの時、増税なんて何もしてなかった時にあれだけの被害を受けたわけですから、増税で弱り切った今の日本に、そんな海外ショックが直撃したとすれば、その被害は、リーマンショックのそれを軽く超えてしまうことになるでしょう。

是非とも、補正予算の意思決定に僅かなりとも関わる方々におかれましては、的確に現状を認識し、適切な危機感の下、適切な水準の補正予算を、

「勇気」

をもって、果敢に断行されますことを、心から祈念いたしたいと思います。

P.S. 「補正予算」の具体的な中身にご関心の方は、是非、下記をご覧ください。
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●自虐史観の始まりはGHQの・・・?
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http://youtu.be/cx6gcrylFvc

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  1. 拓三 より

    あ〜あ、浜田のお爺、また増税賛成なんや………。お弟子さん、師匠を何とかしてや。困ったお爺はさておき、もう一つ困った事に今政府は安保法案で糞マスゴミの格好の餌食にされている中、政府が大規模な補正を組めるかが問題であります。たぶん大規模補正を組んだ瞬間、糞マスゴミは借金が〜っとこれ見逃しに政権を叩くでしょう。糞マスゴミ…..失礼、へ.へ.平和と、じ.じ.自由を、あ.あ.愛するマスコミの皆様お願いですので、貴方の描く平和と自由を愛さないで下さい。

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  2. docholiday より

    橋下維新の動きを見ていると、タイムスリップして歴史の一齣を見ているような気がします。ある勢力が混乱に乗じて、力を持つようになり一時は支配権を握るようようになるが、嘘ハッタリの勢力であるから、長続きせず潰れていく。そんなの良くありますね。橋下はダブル選挙に向けて見え見えの宣伝作戦を開始しました。都構想を公約にするって、アンタのお守りである「民意」のもとに敗れたのに、自分の意に反した民意は民意でないと言っているんですよ。正気ですか。何故、メディアをこのことを非難せず、橋下コールを続けるのか。橋下は亡国勢力の一つであることは、間違いありません。その橋下を応援する連中もまた亡国勢力です。先週の「正義のミカタ」でほんこんが嘘でもええから橋下に出て欲しいと言っていました。単なる無知なのか、意図しての発言なのか定かでは、ありませんが、大阪の無芸人やTVのキャスターに橋下応援団が沢山います。これらを亡国勢力が利用していることは間違いありません。日本亡国作戦は既に始められています。この危機をどう乗り越えていくかです。何か方法を考えなくてはなりません

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  3. ぱなとりん より

    同時に、消費減税も実施する必要があると思います。5%に戻す、あるいは可能であれば0%にする。

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  4. たけちゃん より

    藤井先生 寺ちゃん拝聴しました。 嘘を前提に議論するのはハシゲだけでなくアベチョンや小泉もそうです。コイツらは自分の信念でなくバックにいる強大な権力に動かされている忠犬としか思えません。それは世界中を席巻しているグローバリズム勢力なのでしょう。 すぐ陰謀論とレッテル張りされますが大阪の様に乗り、世間の風だけで付和雷同に政治家を選ぶ頭の弱い有権者が大多数を占めている現状を考えればグローバリズム勢力にとって日本人はいいカモなのでしょうね。

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