From 佐藤健志
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●●日本は「発展途上国」へと転落するのか? 豊かで安全な日本を後世に残すための条件
http://keieikagakupub.com/lp/
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先週の記事で書いたように、最近のわが国では
〈右〉も〈左〉
という傾向が顕著に見られます。
その結果、どちらの側でも自滅的な言動が目立つ。
主観的には憲法九条を守りたがっている人々が、
主観的には安保法制を通したがっている人々が、
主観的には現憲法を擁護したがっている学者が、
やってくださったのは、京都大学名誉教授の佐藤幸治さん。
じつは自民党、
佐藤教授も安保法制違憲論者ですので、自民党は〈
これまた自滅的な振る舞いですが、
6月6日に開かれたシンポジウム「立憲主義の危機」で、
以下、毎日新聞の記事より。
基調講演で佐藤氏は、憲法の個別的な修正は否定しないとしつつ、
さらにイギリスやドイツ、
「いつまで日本はそんなことをぐだぐだ言い続けるんですか」
と強い調子で、
http://mainichi.jp/feature/
憲法改正の際にも「本体、
これをくつがえすと、所定の手続きさえ踏んでいれば、
一党独裁を定めても構わないし、
・・・ところが。
日本国憲法は、
岩波文庫『世界憲法集』(高橋和之編)も、この点について「
しかし日本国憲法が、
つまり佐藤教授の主張は、
1)日本国憲法の正当性自体、かなり疑わしいものにすぎない。
2)したがって、そのような憲法を守れと叫ぶ護憲派も、
という含みを持つことに。
ご自分の首を鮮やかに絞められたわけですが、
関連して連想されるのが、トラウマ(心的外傷)の概念。
ご存じ、苦痛と恐怖に満ちた体験によって、心に傷を負い、
トラウマをもたらす体験として挙げられるのは、虐待、レイプ、
そしてトラウマが刺激されると、
恐怖に駆られた精神がパニックに陥るのです。
放置しておくと、やがて幼児返り現象にまでいたるとか。
〈主観的には憲法九条を守りたがっている人々が、
〈主観的には安保法制を通したがっている人々が、
〈主観的には現憲法を擁護したがっている学者が、
これらの言動、
ここから浮かび上がってくるのは、
そのため、
安保法制に限りません。
〈瑞穂の国の資本主義〉を謳いながら、
〈地方創生〉を謳いつつ、
競争の結果、格差が生じても(=創生どころか、
自己矛盾がここまで際立つとなると、もはや方針が正しいとか、
ずばり、
〈ヒステリーやパニックに陥ったあげく、
という話ではないでしょうか?
となると、日本を望ましい方向に進ませるには、「
ヒステリーやパニックの根源となっているトラウマに向かい合い、
さもないと、「いくら正論を説き聞かせても、
ちなみに。
与党の推薦した参考人までが安保法制を違憲と述べたことにたいし
けれども具体的には3人の名前しか挙げることができず、「数(
違憲だと表明している憲法学者は200人以上いるのですから、
ついでに「正論であれば少数派の意見が、
ただし、この論理を衆議院の議席数に当てはめたらどうなるか?
そうです。
採決で賛成多数になったとしても、
なにせ「数ではない」のですから!
ではでは♪
PPS
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