From 佐藤健志
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●●憲法9条は日本の誇りなのか? 国家の危機の原因か?
月刊三橋最新号のテーマは「激論!憲法9条〜
https://www.youtube.com/watch?
※※フルバージョンが聞けるのは、5/10までです。
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前回(ただし先週はお休みしたので先々週)の記事「
アイデンティティの基盤となる共同体を希求するかどうかが、「
ことを論じました。
しかるに『コズモポリス』には、現代における経済(
簡単におさらいしておけば、
ところが道路は大渋滞しているうえ、
しかもパッカーは人民元(原作小説では日本円)への投資に失敗、
のみならず、彼の会社をクビになったベノという男が、
つまりはグローバル資本主義にたいする警告的な寓話なのですが、
彼はふいに、こんなことを言い出すんですね。
「こういう詩を読んだことがある。
(ドン・デリーロ『コズモポリス』、上岡伸雄訳、新潮文庫、
パッカーとチンはこのあと、
「今日の為替の終値、ネズミは1ユーロ安」
「
「ロシアの妊娠したネズミが大量に売られている」
「アメリカがネズミ本位制を制定」
「アメリカドルはネズミに交換可能」
「世界的な健康の脅威と言うべき死んだネズミの蓄積」
などと言い続ける。
(同、39ページ)
問題の詩は、ポーランドの詩人にして劇作家のズビグニェフ・
ドン・デリーロは『コズモポリス』の冒頭でも、
ちなみにこちらは、「ネズミが通貨の単位となった」
さらに小説には、
格差拡大への抗議デモにおいても、
発泡スチロール製の張りぼてで、全長6メートルなのだとか。
・・・と、またもやシュールな展開ですが、じつはこれ、
三橋貴明さんもブログで書いていましたが(「おカネの話(後編)
私なりに定義するならば、カネとは
「〈
です。
ですから、
「おカネとは『モノやサービスの購入』ができて、
という話になる。
存在しないモノ(=財)やサービスを入手することは不可能。
よって、それらを入手する権利があったところで、
行使する余地のない権利をいくら与えられても、
財やサービスは具体的な価値を持っているもの。
いいかえれば、経世済民に役立ちます。
経世済民に逆効果となりかねない財やサービスもありますが(
他方、権利とは抽象概念です。
そしてカネは、その抽象概念を象徴化したもの。
「象徴化された抽象概念」ですから、
ただし「(基本的には)経世済民に役立つもの」
ですからカネは、
貨幣鋳造に際し、金や銀などの貴金属が使われるのはもとより、
売国奴や連続殺人犯の肖像をあしらった紙幣が発行されたらどうな
しかし「カネ=経世済民に役立つもの」の図式は、
とくに金融資本主義が巨大化し、
『コズモポリス』における「ネズミ本位制」のエピソードは、
今の時代、カネが経世済民を多分に阻害しているとすれば、
パラドックスにはパラドックスで立ち向かえ! という話。
けれども最大のパラドックスは、
なぜかはお分かりですね?
自己目的化したマネーゲームにひたっているパッカーにとって、
彼にしてみれば、
単位が円だろうがドルだろうが、
むしろ「ネズミ本位制」になったほうが、カネの「化けの皮」
ではでは♪
PS
憲法9条はなぜ、「国家の危機」の原因なのか?
「憲法9条があるから、日本は平和なんだ」と考え方って、
よく考えると、根本的におかしいと思いません?
https://www.youtube.com/watch?
PPS
↑この解説のフルバージョンが聞けるのは、5/10までです。
まだの人は急いでください。
<佐藤健志からのお知らせ>
1)パラドックスと言えばこの一冊。
三橋貴明さんも「読んで『これだ!』と思った」と絶賛!
『コズモポリス』の「ネズミ本位制」ではありませんが、「
「愛国のパラドックス 『右か左か』の時代は終わった」(アスペクト)
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2)演劇はつねに国の縮図。
わが国を代表する劇団である四季の歴史は、
日本人による優れたストレートプレイ(普通の芝居)
グローバリズムや新自由主義への警告は、
KADOKAWAのメルマガ「踊る天下国家」最新号、
「劇団四季に見る戦後史〜繁栄とアイデンティティのジレンマ」。
1時間20分を超える音声ファイルつきです。
http://ch.nicovideo.jp/k-
バックナンバーもどうぞ。
どれも音声ファイルがついています。
「経済と皮下脂肪のつながり〜やせすぎも太りすぎも『デフレ』
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「<お花畑>と全体主義〜自民党大会から見えてくるもの」。
http://ch.nicovideo.jp/k-
「さらば、愛の行為よ〜日本で男女関係は成り立つか」
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「アベノミクスの成否はゴジラに聞け!」
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3)「表現者」60号(2015年5月号、
4)戦後日本人が直面した「経世済民」
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5)「金銭の扱いに強いのは良いことである。ただし、
225年前の警告は、現在も生き続けています。
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6)そして、ブログとツイッターはこちらです。
ブログ http://kenjisato1966.com
ツイッター http://twitter.com/
【佐藤健志】ネズミが通貨の単位になる!への3件のコメント
2015年5月7日 5:37 PM
問題提起した記事には「賛成」「どちらでもない」「反対」を投票するアンケートを附属させて、その結果を公表して欲しい。
2015年5月8日 9:49 PM
良い事をすると相手は感謝・負い目(恩返し・劣等感)を感じる。負い目は負債、債務は義務や道徳、債権は権利で権力が背景に必要。法と権力(暴力)で治める国もあれば法と道徳(幻想)で治める国もありますね、後者は特殊な国。不信は最大のコスト。
2015年5月9日 12:58 AM
カネはババ♪カネはババと思える方は マトモ思えない方は バカ とぼくは 認識しております。