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2012年11月14日

【東田剛】本当にとほほなTPP推進論者

FROM 東田剛

TPPがまたぞろ、盛りあがってきました。

相当にしつこいですね。
TPP推進論者たちは、日本を滅ぼしてでも、自説を通したいようです。

議論などする気は最初からない。

ですから、TPP批判などという空しいことは、
「しょうもない思い上がり識者」にでもまかせておくとして、
知的な私としては、もっとクールにTPPを論じてみましょう。

TPP推進論者は、
アジアの活力を取り込むのが目的だと言ってきました。

これに対して、「中国が入っていないのに、どうやって?」と批判されると、
推進論は「中国はこれから必ず入る」という論者と、
「TPPは中国包囲網だ」という論者に分裂しました。

では、当の米国は、どういうつもりだったのでしょう?

米国は中国にTPPへの参加を呼びかけており、
USTRのマランティス次席代表も、
TPPは中国への牽制が目的ではないと明言しています。

それも当たり前で、クリントン国務長官が2011年の論文で書いたように、

オバマ政権は、中国と安定的な経済関係を構築し、
中国市場への輸出拡大によって自国の雇用を増やすことを目指しています。

中国は、米国企業のお客様なのです。

お客様を包囲するわけないでしょう。

ところが、中国の方は、TPPを包囲網だと受け取り、
参加を拒否しました。

TPPは、参加国に米国に有利なように
国内制度を改変することを求める内容を含んでおり、
とても中国が飲めるものではなかったからです。

中国は、TPPへの対抗措置として、
日中韓やASEANとの経済連携構想を打ち出しました。

つまり、米国は中国をTPPに入れるつもりだったが、
中国は包囲網だと受け取り、
かえって米国に対する警戒心を強めてしまった。

オバマのTPP戦略は、
対中政策としては、大失敗に終わったわけです。

TPP推進論者は、どっちにしろ間違えていたわけですが、
國賣、じゃなかった讀賣新聞の昨日の社説は、
TPP参加によってアジアの活力を取り込むと、まだ主張しています。

しかも、次のような戦略を披露しています。
ちなみに、これは、政府の戦略と同じです。

「TPP参加は安全保障上も重要だ。

日米関係の強化につながり、尖閣諸島を巡って対立する
中国への牽制の効果も期待できる。

TPPとともに、日中韓自由貿易協定(FTA)や
東アジア包括的経済連携(RCEP)などにも並行的に取り組み、

したたかな戦略を推進する必要がある。」

要するに、日本が、
中国が包囲網と警戒するTPPに参加して中国を牽制する一方で、
中国がTPPへの対抗措置と位置づける日中韓FTAにも参加すると、

中国は、尖閣問題で妥協せざるを得なくなり、

その上、自国市場を差し出し、日本を成長させてくれるのだそうです。

まあ、なんて「したたかな戦略」だこと!

もう凄すぎて、お手上げです。

PS
TPP問題については、中野剛志さんの評論集
『反官反民:中野剛志評論集』の中で詳しく解説されています。
『TPP亡国論』出版以後の最新情報が収められています。
より詳しく知りたい方は、こちらをクリック
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【東田剛】本当にとほほなTPP推進論者への2件のコメント

  1. 手塚康夫 より

    日本はこの危機を乗り越えるには どの様な対策があるのでしょうか。困る 危ない ダメと云っても 事態の進捗を 止めることは できないのです。STOP THE TPP の強力な手はないのですか。

    返信

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  2. 真田清秋 より

    TPPも国家主権と国益を基盤にすれば、自ずと反対になりますし、国民の品位と国家の品格に関わる重大な事項と感じています。提言に感謝いたします★

    返信

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