From 三橋貴明
【今週のNewsピックアップ】
侵略史の連合王国、災害史の日本国
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12544328615.html
産業革命発祥の地で日本の「投資」を考える
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12544623469.html
一週間でエジンバラからヨーク、リーズ、
マンチェスター、リバプール、ロンドンと
回る強行軍の訪英を終え、
日本に帰国しました。
三橋は、
「イギリスの語源は、ポルトガル語の
イングランドを意味するイングレス。
正しくは連合王国」
「アングロ・サクソンは、現ドイツの
ザクセン人と、ユトランド半島南部の
アングル人が先祖」
「イングランド国教会と、
スコットランド国教会は違う宗教。
英国国教会というのは、実は存在しない」
「現在のイギリスは、ノルマンディー公
ギヨーム二世がイングランド王国を征服し、
建国された」
等々、英国ネタを色々と使うのですが、
その(個人的な)聖地に行くことができて、
大変嬉しかったです。
ちなみに、ロンドンのロンドン塔は、
イングランド国王ウィリアム一世
(ギヨーム二世)が建設を命じました。
また、ヨークにもウィリアム一世が
建設させた城が残っています。
ヨークの城は、イングランド王国と
デーン人が奪い合い、建築と破壊を
繰り返すことになります。
それにしても、エジンバラ城、
ヨーク・ミンスター、マンチェスター市庁舎、
リバプールの三美神、リバプール大聖堂、
ロンドン塔、そしてイングランド銀行と、
イギリスの「石造建築」は見事なものです。
特に、リバプール大聖堂の壮麗さには、
圧倒されました。
高さ101メートルの大聖堂を、
砂岩で造るという発想は、
日本人にはありません。
もっとも、イギリスで砂岩を用いた
巨大モニュメントを建設することが
可能なのは、地震が少ないためです。
我が国であれだけ巨大な石造建築物を
造ってしまうと、大地震の際に
間違いなく倒壊します。
運悪く下にいた人は、即死でしょう。
我が国は震災大国で、石造の巨大建築物を
創ることは無理です。
代わりに「木の文明」が大いに発展しました。
我々がイギリスで「石の文明」に感動する
ように、イギリス人も日本の「木の文明」に
目を見張ると思います。
いずれにせよ、文明とは国土条件、
地政学的条件に基づく
「インフラストラクチャー(下部構造)」
に規定されます。
ユーラシア大陸から近く、外敵に侵略が
相次ぎ、地震がないブリテン島では、
石の文明が発展した。
城壁や城塞は、石づくりが最適です。
ユーラシアから遠く、敵軍の侵略がほぼ無く、
代わりに自然災害が多発する日本列島では、
木の文明が栄えた。
どちらが良い、悪いの話ではありません。
下部構造が違う以上、
日英両国は違う形の文明を進化させざるを
得なかったというだけ。
やたら外国の事例を持ち出し、
「イギリスでは~」
などと、祖国を貶め、やたら外国を礼賛し、
日本に全く合わないソリューションを提言する
「ではのかみ」が、いかに愚かしいかが
分かります。
無論、両国で共通するソリューションも
あるのでしょう。
とはいえ、ほとんどの政策、解決策は
下部構造に依存します。
イギリスで上手くいったからといって、
日本でも通用するとは限らない。
逆もまた、真なりです。
上記を理解すると、
世界に同じソリューションを適用しようと
するグローバリズムが、
そもそも無理がある上に、さらには各国の
「異なる下部構造」に基づく独自の文明を
破壊してしまう理由が分かるのです。
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「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
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(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
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三橋TV第163回
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◆チャンネルAJER
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【三橋貴明】石の文明、木の文明への1件のコメント
2019年11月18日 3:02 PM
>などと、祖国を貶め、やたら外国を礼賛し、
日本に全く合わないソリューションを提言する
「ではのかみ」が、いかに愚かしいかが
分かります。
凄く分かります。SNSとかでもそういうでわのかみが本当に多い
うんざりするほど。日本と外国の文化が違う感性の違うのは当然じゃんと普通に感えれば分かる事ですよね。
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