日本経済

2021年3月7日

【三橋貴明】貨幣の発行は、あまりにも簡単で、逆に信用しがたい

【近況】
貨幣発行、特に我々が利用するメインの
貨幣である銀行預金の発行プロセスは、
あまりにも簡単で、逆に信用しがたい。

銀行は、我々が借り入れをする際に、
預金口座の残高を増やしているだけ。

銀行が貸し出す貨幣は、
どこからも調達されていない。

この決定的な事実は、
あまりにも簡単で、
あまりにも正しく、
そしてあまりにも信用しがたい。

とはいえ、誰かの資産は、誰かの負債。
誰かが借り入れたとき、誰かが貸し出している。

銀行預金が我々の資産である以上、
反対側に預金を負債計上している
「誰か」がいなければならないのです。

すなわち、銀行です。
三橋は貨幣の説明の際に、
頻繁にゴールドスミス・ノートの話をします。

ゴールドスミスが自分が金貨を
預かった際の預かり証が紙幣として
流通するのを見て、
「預かり証を貸し出す」ことを
始めたという、例の話です。

よくよく考えてみれば、
誰にでも分かる話ですが、
それでも普通の人は、
「なぜ、ゴールドスミスが単なる
預かり証(金匠手形)を「貸し出す」
などということができたのか?」

と、疑問に思うのでしょう。
自らは、銀行が「貸し出した預かり証」
すなわち銀行預金を使っていたとしても。

貨幣の発行は、
あまりにも簡単で、逆に信用しがたい。

この「ハードル」を、できるだけ多くの
国民が乗り越える必要があります。
さもなければ、我が国の緊縮財政、
財政破綻論を打ち砕くことはできないのです。

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◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
 第408回 財政赤字は国民の黒字

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雇用に対する二つの罰金
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
消費税は、雇用(人件費)に対する罰金です。
もっとも、日本にはもう一つ、雇用に対する
罰金があり、これがかなり
「重い」のでございますよ。

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安藤裕議員の発言
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【三橋貴明】貨幣の発行は、あまりにも簡単で、逆に信用しがたいへの4件のコメント

  1. tamutoshi より

    いつも拝読させていただいております。
    今回の点でご指摘の件は本当にごもっともと思います。
    しかし現実は、多くの国民がこういうことを理解することは困難ではないでしょうか?
    多くの国民は日々の生活に追われています。
    生きるか死ぬか、のレベルで追われている方々もすくなくありません。
    そんな方々に、貨幣を理解しろ、は無理ではないでしょうか?
    とは言え、あきらめるわけではありません。

    常識的に考えてお天道様に顔向けできないやつらには投票しない。

    これは真面目に生きている方ならすぐに判断できます。
    クズには投票しない・・・この極めて簡単な行動が広まることを祈っています

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  2. 貨幣発行する前に担保価値を最重視してるのでは? より

    あるド田舎に住む田舎者ですが、土地担保に信託しようと銀行に頼みましたが、もはやこの地方には信託財産等ないと拒絶されました。東日本地震から10年ですが東京 名古屋 大阪 博多の一等地以外には預金貸出に当たって担保価値がないと明言されました。
    福一事故の収束は不可能で4基の破壊された原子炉が再びメルトダウン可能性は大いにあります。
    10年前に懸念した東日本には人間が住めなくなる可能性は未だに残っているのです。

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  3. この世は既にあの世 より

    政策1つ解らない国民が貨幣が何であるか?などどう考えても国民が乗り越える必要なんてありませんし無理だと思います。

    老人民主主義で老人に何を教え込むのでしょうか?遠回しに「老人には早く死んでくれ」ならば少しは意図を理解出来ますが。

    日本国民は百姓根性、奴隷根性、権威主義で上が決めたことに従うだけですし、経済に関しては年貢が高いし、生活も苦しいから文句を言ってるだけです。

    これは形骸化した民主主義の結果というより、政治責任や日本人に民主主義は合わないことの証明ですね。現在は老人民主主義ですから、老人に金が使われている限り老人達からは文句は出ないでしょう。

    また、財出、MMTまでは言葉として、ああそうなんですか、でいいでしょうが、貨幣だの貨幣観といわれた時点で拒絶反応が起きる。この感覚は解らない人には解らないでしょうね。貨幣が何であろうが政府が国民に配れば良いだけですので、自分に配られれば人は文句は言いません。

    その件は横に置いたとして、権力を保つには国民を苦しめないと権力を維持出来ない構造があるのでしょう。政治から貧困ビジネスから宗教から、苦しんでる人がいないとビジネスにはならないのと同じ。しかし被災者、被爆者、在日外国人や生活保護受給者や貧困者を権力闘争の場に連れて来ることはもはや不可能になって来ました。

    次なるターゲットは金持ちや企業そのものにならざるを得ないのですが、それを「正しい貨幣観を持たないお前が悪い」と問題をすりかえ逃げ切ろうとしても恐らく無理です。権力はターゲットを権力闘争の場に連れて来るだけを繰り返します。

    よって分配の問題を長らく権力闘争の場にして来たのですが、それをいきなり貨幣観の問題にすり替えるのは無理でしょう。

    政治はどうしても「アベノミクスの果実は全国津々浦々」という様な分配表現になります。これを「正しい貨幣観を持って政権を運営して参ります」などと言ってみたところで、国民はイメージがわかず「何?」となるだけですね。「正しかろうが間違いだろうが俺にも配れ」で終わりです。

    真面目に国が破綻するなどと考えてる国民はいるのでしょうか?「どうでもいい、何とかなるやろ」が国民の本音だと思いますけど。

    権力側は権力側で国民を苦しめないと権力を維持出来ない、これこそ権力だと考えている為に、権力が国民の為に政策を積極的に打つなんてことは考えません。問題をすりかえて何かを破壊し戦う権力者を演出し国民に見せるのが関の山です。

    お代官様〜、という構図が権力や国民に染み付いている以上は何も変わりません。

    その様な方々で構成する社会を民主主義でどうにかしようだなんて、あまり思いませんね。テロや革命を起こす気もありませんし、何かしらの政治運動に参加する気もありません。勿論、貨幣論を理解する気もありません。ただ与党には投票せず自分の人生を生きるだけです。

    日本の衰退は国民の貨幣観の間違いとするのは関係ありません、というのが私の観察の結果です。

    日本の財政について常日頃心配してる様なそんな人に出会ったことがありません。馬鹿でエゴイストな政治やマスメディアが、何かをする時、権力を維持する為の理由付けとしてデマをふりまいてるだけです。

    ちなみにコロナは収束はしても終息はしませんので、補償さえすれば国民は自粛する、も間違いだと思います。

    解は「コロナはただの風邪」とするしかないというのが私の見解です。

    終息しないので、自粛を繰り返すことになります。未来が見えないのにいつまでも黙ってる人なんていないと思いますよ。ニューノーマルな日常がスタンダードになるなら企業によっては人員削減もしなければなりませんし。自粛、補償を繰り返す様な未来は少なくとも私には確実に無いですね。

    自分の人生は一度きりですからね。

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  4. ポンタ より

    疑問なんですが、なぜ反緊縮なのに消費税以外の税金も減税しようとしないのでしょうか。消費税の減税は大いに賛成ですが、それ以外の減税も国民の負担が軽減されるはず。

    この界隈で持て囃されている安藤さんは法人税の引き上げに賛成だし、MMTや反緊縮を言うのに所得税やその最高税率、なかには配当への税率を引き上げるべきと言う人まで。増税は緊縮なんじゃないの?としか。

    法人税引き上げで、納税するより賃上げや設備投資に回すようになると言う人がいますが、みずほ総研論集(2007)によると最終的には労働者(国民)に皺寄せがいくことが示唆されていますが上げて大丈夫なんですか?

    みずほ総研論集(2007):法人税引き下げが経済に及ぼす影響 : 設備投資、賃金、税収へのインパクト 26ページより

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