From 三橋貴明
【今週のNewsピックアップ】
壮絶!アベ・ショック!
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12575765556.html
続 壮絶!アベ・ショック!
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12576008308.html
2月17日に19年10-12月期の
経済成長率が発表になり、本格的に
「アベ・ショック」が始まったことが
確定しました。
・経済成長率(実質GDP成長率)
年率換算▲6.3%(対前期比▲1.6%)
以下同
・民間最終消費支出
▲11%(▲2.9%)
・民間住宅
▲10.4%(▲2.7%)
・民間企業設備
▲14.1%(▲3.7%)
・政府最終消費支出
+0.9%(+0.2%)
・公的固定資本形成
+4.6%(+1.1%)
・純輸出
対前期比+0.5%
ちなみに、年率換算の経済成長率
▲6.3%とは、前回の増税時
(14年4-6月期)の▲7.4%以来の
落ち込みとなります。
それにしても、個人消費(民間最終消費支出)、
住宅投資(民間住宅)、設備投資
(民間企業設備)と、民需が軒並み二桁減
というのは、凄惨としか言いようがありません。
また、外需(純輸出)がプラスに
なっていますが、これは輸出増ではなく
「輸入減」によるものです。
純輸出とは、
「=財・サービスの輸出-財・サービスの輸入」
で計算するため、輸入が大きく減ると、輸出が
減ったとしてもプラスになってしまいます。
実際、同四半期の輸出と輸入を見ると、
・財・サービスの輸出
▲0.4%(▲0.1%)
・財・サービスの輸入
▲10.1%(▲2.6%)
国内の民需が軒並み二桁減。結果、
輸入が不要になり、財・サービスの輸入も
二桁減。
結果的にGDPの外需を「押し上げた」
というわけでございます。
また、19年10-12月期は、前の消費税
増税時(97年、14年)とは異なり、
実質GDPのみならず、名目GDPも
マイナス成長になってしまいました
(対前期比▲1.2%)。
【日本の経済成長率(対前期比%)】
http://mtdata.jp/data_68.html#seityouritsu
これはつまり、我々は支出について、
「量」のみならず、「金額」も
減らさざるを得なかったという話です。
97年や14年は、支払う金額は何とか
維持し、消費税増税という強制的な
物価上昇により購入「量」が減りました。
ところが、今回は支払った金額そのものも減った。
実質賃金の長期低迷を受け、
日本国民の購買力が縮小していっているのが
理解できます。
この有様でありながら、
日本政府は2月20日、
「景気は、輸出が弱含むなかで、
製造業を中心に弱さが一段と増した状態が
続いているものの、緩やかに回復している」
「個人消費は、持ち直している。
設備投資は、緩やかな増加傾向に
あるものの、一部に弱さがみられる」
と明記された月例経済報告を公表しました。
もはや「月例妄想報告」でございますね。
個人消費(民間最終消費支出)が年率換算で
11%縮小しても
「個人消費は、持ち直している」。
設備投資(民間企業設備)が年率換算で
14.1%(!)も縮小しても
「緩やかな増加傾向にある」。
これが現実の日本政府です。
安倍政権が、
消費税増税による悪影響を認めない。
今後、次々に明らかになる経済指標の悪化は、
全て新型コロナウイルスのせいにする。
問題を認めない以上、
問題を解決する気もない。
決定的でしょう。
我々が救われる道は「政権交代」しかない
ということが、論理的に導き出せる
結論になります。
何しろ、安倍政権により他の道を
封じられたのでございます。
現与党や現野党の誰が政権を握るのでも
構いませんが、最低でも
「問題が起きている」ことを認める政治が
必要です。
◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
第358回 国債発行=政府貨幣発行
なお、週刊実話の連載は、以下で
(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/
◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol561
資金過不足と対外直接投資・証券投資
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
日本の一般企業の「資金過剰状態」の継続は、
従業員への給与の分配不足、設備投資不足に
加えて、もう一つ、理由があるのです。
それは・・・。
◆メディア出演
三橋TV 続々とアップされています。
三橋TV第198回
【厄介な隣国 ロシアはなぜ歴史的に
「兵士の剣」の国なのか?】
https://youtu.be/w6GHZSGwnm0
三橋TV第199回
【現代日本資本主義の真実!
ストックオプションって知ってる?】
https://youtu.be/TLWLn0aBjoI
三橋TV第200回
【嘲笑!おバカな
「はいぱ~いんふれ~しょん」論】
https://youtu.be/415Q8fT8JHc
2月15日(土) チャンネル桜
「闘論!倒論!討論!2020 日本よ、今...」
に出演しました。
【討論】地方破壊は日本の死[桜R2/2/15]
https://youtu.be/iOGCHZ66e2E
2月28日(金) チャンネル桜
「Front Japan 桜」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651
◆三橋経済塾
2月15日(土)三橋経済塾第九期第二回
対面講義が開催されました。
https://members9.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=1007
ゲスト講師は藤井聡先生でした。
インターネット受講の皆様、
お待たせいたしました。
◆チャンネルAJER
『内閣府の狂気のシミュレーション(前半)』
三橋貴明 AJER2020.2.4
https://youtu.be/hn6pepWUmHQ
【三橋貴明】月例妄想報告への2件のコメント
2020年2月24日 7:10 PM
「月例妄想報告」
政府にも 表現の自由は 保証されている
かと。。
ちなみに 安倍某
つぎも ねらっている と
衆議院議長の 側近から 仄聞
乞食と 日本国首相は
三日やったら やめららない
のだ。。。
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2020年2月26日 10:23 AM
皆さんも既にご承知かと思いますが、我が国は戦後から財務省にコントロールされています。そのバチルスは近頃その関係者とかに変貌して繁殖しているようです。そして、政治と地方自治体までもが、連動している状況になりつつあり、店じまいの国家プロジェクトは加速しているようです。更に、憲法改正を餌したアピールとかを、点を線でつなげるとこれからの展望が予測できますね。それで、なによりも許せないのは財務省を含めたインテリ連中の認識の甘さから自己責任を問うことです。
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