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2018年4月15日

【三橋貴明】文明の生態史観と乙嫁語り

From 三橋貴明@ブログ

【近況】

最近、様々なチャネルで取り上げている
「文明の生態史観」の梅棹忠夫は、
ユーラシアステップ
(ユーラシア中央部を横切る乾燥地帯)
について「悪魔の巣」と呼んでいます。

「乾燥地帯のまんなかからあらわれてくる
人間の集団は、どうしてあれほど
はげしい破壊力をしめすことが
できるのだろうか。

(中略)

とにかく、むかしから、なんべんでも、
ものすごくむちゃくちゃな連中が、
この乾燥した地帯のなかからでてきて、
文明の世界を嵐のように
ふきぬけていった。

そのあと、文明はしばしばいやすことの
むつかしい打撃を受ける」

中華帝国、インド帝国、ロシア帝国、
イスラム帝国という「第二地域」
の四帝国は、ユーラシアステップから
現れる荒々しい「悪魔」たちの
影響を一様に受けています。

つまりは、残酷で残虐な
歴史を繰り返しているのです。

なぜ、ユーラシアステップの遊牧民
(いわゆる騎馬民族)は、梅棹忠夫に
「悪魔」呼ばわりされるほどに
荒々しいのか。

それは、そうしなければ
生きていけない、厳しい土地だからです。

ステップ帯は一部のオアシスを除き、
乾燥し、降雨も少なく、
農耕には向きません。

ひたすら「草地」だけが
続いている土地です。

ユーラシアステップで
生き延びるためには、「草」を
食料に変えることができる存在、
すなわち「家畜」が不可欠でした。

ステップの遊牧民たちは、
ステップ地帯で羊や山羊、馬を育て、
乳製品や肉を主食とし、草地を
求めて常に移動しながら
暮らしていました。

天候不順などで草地が不足すると、
途端に部族同士で「生き残り」を
賭けた戦闘になります。

あるいは、生き延びるために
農耕で暮らしている人々を
襲撃するわけです。

ユーラシアステップの人々にとって、
戦闘や略奪は非日常ではなく、
日常だったわけですね。

日本人には想像もつかない、
過酷な「ステップでの暮らし」ですが、
最近、三橋が愛読している漫画、
森薫さんの「乙嫁語り」が、
ユーラシアステップで
生きる人々を生き生きと
(しかも、それほど殺伐とせず)
描いています。

ご興味がある方は、是非、ご一読を。

◆彩図社から
「日本を破壊する種子法廃止とグローバリズム」
が刊行になりました。
http://amzn.to/2tXqPNH

◆ソーシャルレンディング最大手
maneoの瀧本憲治氏との大人気コンテンツ
「文明の生態史観」 がリリースになりました。
https://youtu.be/PO5fbtCQeaU

◆時局 18年5月号 に、連載
「三橋貴明の経世論 第14回
公共投資の真実(前編)」
が掲載されました。
https://amzn.to/2GXNS0G

◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
第267「抽象的な財政議論を排す」
なお、週刊実話の連載は、
以下で(二週遅れで)お読み
頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/

◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol464
なぜ銀行は「預金を集める」のか?(後編)
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
実は、貸借対照表上の「負債」である
銀行預金が、損益計算書上では
銀行の収益に貢献しているというお話です。

◆メディア出演

4月20日(金)
チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651

4月14日(土)
チャンネル桜「日本よ、今…「闘論!倒論!討論!」」
に出演しました。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1655

◆三橋経済塾

4月21日(土)
三橋経済塾第七期・第四回
対面講義申込開始致しました。
http://members7.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=2399
ゲスト講師は中野剛志先生(評論家)。

◆チャンネルAJER
今週の更新はありません。

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【三橋貴明】文明の生態史観と乙嫁語りへの3件のコメント

  1. momo より

    技術がない時代、生産要素は人間と土地でした。
    人間と土地は他国を侵略すれば簡単に手に入ります。侵略は国を豊かにします。
    そこで一生懸命生産する人々よりも、奪った人々の方が豊かになるわけです。
    また、日本のように戦争とは無縁な地で、独自の文化や技術を育んでいくよりも、
    侵略する方が簡単に効率よく、早くより豊かになります。
    つまり、わざわざ財政を投じて地道に技術を育てるのは非効率で無駄な支出という事です。

    だから財政支出は無駄だという理屈は理解できます。
    他国の稲を刈り取った後、誰が稲を育てるのか、他国の財産(人や土地)を奪っていいのか(善悪論ではなく軍隊を持たない国が、暴力を背景に作られた世界経済システムを利用して、物理的な暴力を避けながら侵略する矛盾を他国が見逃すのか。侵略された国の人々は反感を持たず、従順に日本人の奴隷として働いてくれるのか)。
    それを考えなければ、今の他国侵略的な経済政策が日本を豊かにするでしよう。

    慢性的なデフレ状況を作る事が、グローバリストとそのご主人様達の理想です。
    技術がない時代のように、他国から奪い取る事でしか豊かになれないような(技術を育んむより奪い取る方が豊かになるような)世の中を作る。暴力的な世の中になれば、彼らの力がより絶対的な地位を築きます。

    もしそのような世の中が嫌であれば、財政政策によって貨幣を増やす事ですね。貨幣がたくさんあって、他者から奪う必要がない状況を作る。
    でもその為には価値観を変えるしかないでしょう。他国侵略的な価値観から、技術を育てる価値観に。

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  2. ぬこ より

    世界的に悪魔呼ばわりされてるのは、いわゆる、カザール人(ウォールやシティのユダに改宗したユダ金)の事どすわね。
    ウィグル人と近縁の。
    チベットなんかも失われた10氏族の末裔らしいですし。

    中国共産党と共に動くゴールドマン等のユダ金。

    単に経済原則だけで動いてるのでしょうか?

    バビロン(イラク)やアッシリア(シリア)

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  3. F-NAK より

    生物学者によると、人類は東西に移動する性質があるようです。

    これは単に、同じ気候内で移動すれば、同じ動物や植物を手に入れやすいから、という理由のようです。
    (もしくは品種改良した家畜や植物を持ち運ぶため)

    ユーラシア大陸が東西に長すぎたのも、騎馬民族を生み出してしまった理由なのかもしれません。
    東西に狭い大陸であれば、争い合って滅びるか、諦めて助け合う方向に進化したのかもしれません。

    と思いを馳せてみました。

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