アジア

2018年4月19日

【三橋貴明】後戻り不可能な非核化

From 三橋貴明@ブログ

日米首脳会談が始まりました。

主たるテーマはもちろん、北朝鮮問題です。

『米朝会談の場所「5カ所検討」
トランプ氏、首相に説明
https://www.asahi.com/articles/ASL4L24TBL4LUTFK001.html

安倍晋三首相は17日午後
(日本時間18日未明)、
米フロリダ州パームビーチにある
トランプ大統領の別荘
「マール・ア・ラーゴ」で
トランプ米大統領と会談した。

トランプ氏は米朝首脳会談の
開催場所として5カ所を検討
していると説明。

北朝鮮政策のほか、経済問題についても
話し合ったとみられる。

両首脳の会談は6回目。

首相はまず、通訳のみを入れ、
大統領と2人だけで約55分間会談した。

首相は冒頭、南北、米朝首脳会談が
行われることを念頭に、

「日米が国際社会をリードして
圧力を最大限に高めた結果、
北朝鮮から話し合いを求めてきた。

私たちのアプローチは
成果を上げている。

米朝首脳会談を決断した大統領の
勇気に対して称賛したい」

と述べた。

「日本にとって大切な拉致問題に
ついて徹底的に話し合いたい」

とも強調した。

トランプ氏は

「米日関係は非常に強く、北朝鮮に
ついて全く意見は一致している。

金正恩(キムジョンウン)・
朝鮮労働党委員長氏との会談が
6月の初旬かその前に
あるかもしないが、うまくいく
よう願っている。

うまくいかなかったら、
強い姿勢で臨みたい」

と応じた。(後略)』

うまくいかなかったら、
強い姿勢で臨みたい。

「強い姿勢」とは、具体的に何なのか。

トランプ大統領は、昨日、
米朝首脳会談に先立ち、
「極めてハイレベル」の直接対話を
既に開始したことを明らかにしました。

ところで、先日のシリアへの
軍事攻撃決断には、新たに
国家安全保障問題担当の
補佐官に就任した
ジョン・ボルトン氏が影響を
与えたと言われています。

ボルトン補佐官といえば「超タカ派」
として有名ですが、核・ミサイル開発を
止めようとしない北朝鮮に対し
「先制攻撃」を唱えています。

日本のマスコミは、
米朝首脳会談開催について、

「これで北朝鮮が非核化し、平和が来る」

的な、まさにお花畑の報道を
繰り返していますが、現実が
それほど甘いはずがありません。

そもそも、北朝鮮が核を「放棄」するなど、
到底、考えられません。

また、なぜトランプ大統領が
このタイミングで、ボルトン氏を
大統領補佐官に据えたのか。

先日の、チャンネル桜の討論、

【討論】激変する世界の真実[桜H30/4/7]
https://youtu.be/16qNbZU3yuc

で、西岡先生が解説して下さいましたが、
アメリカは北朝鮮に対し「リビア方式」
の核放棄を要求すると考えられています。

と言いますか、新補佐官の
ボルトン氏が、かねてから
北朝鮮に関し「リビア方式」による
非核化を唱えてきたわけです。

2003年、リビアのカダフィ大佐は、
アメリカおよびイギリスとの
秘密交渉を経て、核を含む
大量破壊兵器の放棄を宣言。

IAEAの核査察を受け入れ
(西岡先生によると、CIAや
MI6も受け入れたそうです)、
核開発関連の全ての情報を公開。

弾道ミサイルも廃棄しました。

まさに「後戻り不可能な非核化」
ではあったのですが、
アラブの春を経て、カダフィ大佐は
欧米が支援する反政府勢力に
殺害され、リビアは大混乱に陥ります。

北朝鮮の労働新聞は、

「米国の誘惑と軍事的恐喝によって
銃床を下ろすことが、どれほど
残酷な結果を招くかはイラクと
リビアの悲劇的現実が物語る」

と、指摘しています。

カダフィ大佐の最期を知る金正恩が、
「リビア方式」の核放棄に応じるとは、
到底、思えません。

逆に、アメリカ側は
「後戻り不可能な非核化」
以外は受け入れないでしょう。

今後数か月で全てが決まる可能性が
高いわけですが、事態が
「朝鮮半島の安定」に落ち着くことは、
まずありないと考えるべきです。

日本の安全保障が脅かされた
状況が続き、さらに深刻化していく。

国土に「核ミサイルを落とされる可能性」
は、決してゼロではないわけですが、
日本国民や政治家の危機感は
いかほどのものでしょうか。

安全保障上の危機が深刻化して
いっているにも関わらず、相変わらず
「プライマリーバランス黒字化!」
などと意味不明な財政均衡論を唱え、
防衛力の強化に枠をはめる。

未来の歴史家は、目の前の
「危機」から目をそらし、
「政府の無駄を削れ」と緊縮財政に
邁進した現代日本を、
「狂気の国」と評するように
思えてなりません。

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【三橋貴明】後戻り不可能な非核化への1件のコメント

  1. たかゆき より

    政府も野党マスコミも 思いは 一つ

    日本死ね!!

    確信犯か否かは存知ませんが、、
    現行憲法やらアメリカ様が 日本の安全を保障してくださるという
    その 大らかさが小生には 理解不能

    周辺諸国とのパワーバランスが崩れたときに
    戦争や紛争が起きるのは 理の当然

    よってお隣が 核武装したら 日本も核武装し 軍事費を増額したら日本もそれに習うべき

    もっとも かのナポレオンでさえ パワーバランスの重要さを理解していなかったという
    説がありますから、、、
    解らない方々は敵の銃弾が 己の脳を貫通するまで 解らないのかもしれません ♪

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