アジア

2016年12月19日

【三橋貴明】パラダイムシフト

From 三橋貴明

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今回のグローバリズムの終焉(あるいは「修正」)の始まりは、
6月23日のブレグジットでしたが、より世界に大きな影響を与え、
それこそ「パラダイム・シフト」を引き起こしそうなのは、
11月8日のドナルド・トランプのアメリカ大統領選挙における勝利です。

トランプは「アメリカ・ファースト(アメリカを第一に)」に
をスローガンに当選しました。これまでは「グローバル・ファースト」
であったアメリカの外交、軍事、経済の政策が、
大きく転換される可能性が高いのです。

もっとも、シリア内戦の激化を受け、
オバマ大統領が演説において、退役軍人などから、
「米国は世界の警察官でなければいけないのか」
という書簡を受け取ったことを明らかにし、
「米国は世界の警察官ではないとの考えに同意する」
と発言した時点で、今回のパラダイムは動き始めていたのでしょう。

トランプは、12月2日、台湾総統の蔡英文と電話会談を
行ったことを、自らのツイッターで明らかにしました。

さらに、トランプは12月11日、
フォックス・ニュースとのインタビューで、
「通商を含めて色々なことについて中国と
取り引きして合意しない限り、どうして
『一つの中国』政策に縛られなきゃならないのか分からない」
と発言。

中国の国是である「一つの中国」政策についての
トランプの発言に、中国共産党は猛反発。
12月12日の環球時報に、
「トランプよ、お聞きあれ:『一つの中国』は売買できない」
というタイトルの、強烈な社説を掲載しました。

2017年の世界は、東アジアは、あるいは日本国は、
これまでの常識が通用しな新たなパラダイムの中に、
強制的に放り込まれることになるでしょう。

「アメリカ・ファースト」を貫く場合、アメリカは
東アジアを重視する「リバランス戦略」から、
アジア諸国(日本、台湾など)に武器を売り込む戦略に
転換する可能性があります。イラク戦争以降、アメリカ国民は
「戦争による死」に対し、猛烈に反発するようになっています。

アメリカは、もはや「外国の紛争」を理由に、
自国民を死なせることができなくなりつつあるのです
(当たり前と言えば、当たり前ですが)。

軍隊は送らず、武器のみを売る。武器はもちろん、アメリカ製品。
すなわち、アメリカのGDP(所得)であり、雇用になります。

一つの中国を否定し、台湾に武器を売り、東アジアに
紛争の種をまき、アジア各国に武器を売る。ある意味で、
究極のマッチポンプですが、この手の戦略をアメリカが
「とらない」という前提は、もはや成立しないという現実を、
日本国民は理解する必要があると思います。

パラダイム・シフトは、すでに始まっているのです。

—発行者より—

★★★★★:hiro様のレビュー

12月号で2点理解できました。

1点目は、この冬のボーナスは前年比減。
景気は向上というけどなぜか?もちろん業種的なものもあるが・・・
実質GDPは上がっても満足感がない。まさに的を得た解説でした。

2点目は、デフレ脱却妨害する人たちの思惑が理解できました。
私の周辺の多くは農協解体に大賛成のようですが、
食糧安全政策など知ったことじゃない。

農地の使用用途制限に対する反発から賛成の模様。
パソナやローソン、カーギルの思うつぼ。
このことについても周囲の人々に伝えたい。

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【三橋貴明】パラダイムシフトへの6件のコメント

  1. ぬこ より

    トランプ政権になって、クリキントンと違い、表だって強欲アメリカが日本に指令を出す様になれば、万々歳と言ったところでしょうか?もっと戦後日本が追い詰められれば好いんだと思いますよ。そうすれば、戦後の自称反米左翼(実は米国産戦後体制擁護者)が態度を変えて、日本に健全なリベラルが生まれるのではないでしょうか?彼等左派のサイトや動画を沢山最近見てますけど、食糧安全保障や欧米エリートの動きに関しては、よほど親米保守よりも愛国的な行動をしております。彼等が軍事問題に目覚めて貰うことが、自民党系利権親米保守の居場所を奪う事になるんだと思います。本当に最近の保守派知識人に嫌気がさしてます。何処までアメリカは手駒を用意してるんだ???と(笑)。次から次へと歴史愛国、経済売国のグローバリストが保守界隈に出てきますよね。郵政シティバンク化を煽ってきたあの元官僚様とか、ウォール害を富ませただけのリフレ派一味とか。笑うに笑えない日本です。

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  2. 赤城 より

    思えばトランプ会談のときも全く同じことをしてますね。あからさまに安倍政権とくっついているのかも。最悪の売国企業家レントシーカーと国家最速切り売り安倍政権が手を組んだなら最高速で売国できそうです。今回の記事と合わせてとても興味深い指摘でした。アメリカが引き上げれば紛争は進んでいくしそこではアメリカの利益になる武器の輸出ができる。アメリカはうまくすればそれまでの負担を利益に変えられるが下手をすれば広大な重要海域をシナに明け渡すことになる。そうしないために台湾や日本を軍事支援、核武装許可でもしてくれますかね。

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  3. 通りすがり より

    興味深いです。アメリカはグローバル対グローバル疲れの対立、というように三橋さんは仰っていたと思いますが、こう言い換えてもいいのかなと思います。国際平和対国民経済。当然トランプは国民経済の方を優先して、国際平和を適当にするのではないか…と。さて、翻って日本はどうかと言うと、ちょっと事情が違うように思います。つまり、国際貢献も国民経済も、同じくらい大事だと思っている人がほとんどだと思います。(いや、「どちらもどうでもいい」と思っている人が多いかも分かりませんね…。)では何と何の対立があるかと言えば、経済合理信奉派と懐疑派の対立ではないでしょうか。つまり、ここで言う「経済合理」とは、再三話題に出ている「各々が合理的に行動しさえすれば、高品質の商品・サービスを安く入手できるという論理」です。そしてこれを正しいとすると、商品・サービスの値段が際限なく切り下げられ、金を持っている側が偉くなり労働力を持っている側が虐げられ、労働者が意欲を失うということが起きます。すなわちデフレです。経済合理を信奉する人は楽です。何故なら、給料が安い者、きびきび働かない者、未熟な者を「非効率的なことをやっている」と断じ切り落とせばよく、自分は経済合理という「神」に近づくことによって安息の地に着くことが出来るからです。ちょうどナチスがヒトラーの下に集まり、全体主義的になったのと似ていると思います。ちょっと前には「働くことを通じて自分を成長させる」フレーズもあり、ちょっと青臭いけど良いこと、とも思っていましたが、今はそれすらも聞かなくなりました。こうなると日本は概して言えば、着々と「経済合理という名の神」に近づこうとだけしているのではないかと思うのです。こう考えると、実は我々は大人になっても、「お手々繋いでゴール」という発想から抜けきっていないような気がします。皆同じゴールに向かって、同じ勉強をして、同じ能力を身につけて、同じ仕事をしようと。で、それは良いことなのでしょうか?

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  4. 神奈川県skatou より

    ネットの違うところは、生きている人の声がそのまま聞ける(一次情報)ことだと自分は思います。背景あっての論ですからね。そこからWHYが見えて理解が成るのかもしれませんですし。>それが無くて私にすがって来た人達の声も一生忘れられない。だって私はそれを蹴飛ばしたのだから、そうしなければ、私のようにホームに入線する地下鉄の先頭車両の車輪をじっと見つめるようなことにもなりうるわけで、責められる話ではないと思いますよ。私は高潔な人間ではないので自分も他人も赦したいと思ってます。それも「人を知ること」に含まれていると思っています。>その代償に壊れたとしたら、それはきっと、ならではの境地、シャバのフチに来たのですから、自分の知見をなにかに役立てたい、大きな物語のながれのなかで、そうなりたいものですね。

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  5. 學天則 より

    恐れるのはアジアの中東化ですね。アジアは成長センターですが、ともすれば雇用と供給力で需要を奪う世界の工場は邪魔とも言える。戦争を一度やれば憎しみの傷が癒えるとは千年戦争の世界の歴史を見る限りありえないでしょう。日本だって総理のおひざ元の毛利氏は徳川幕府に対する恨みを忘れなかったし、今でも会津は・・・。朝鮮が未だに豊臣秀吉を言うのは普通でしょう。気になるのは9条の改正をもくろむ連中の目的です。水島社長のおっしゃる様な今のスイス路線ではなく、昔の血の輸出をしていたスイスの様に貧しい国というか、市場経済の極論で国内の格差を広げ、貧困層を増やし、ファシズムで戦争をして国内統治の不満をごまかそう等と言う連中が知ってか知らずか明らかに多すぎますね。パリを破壊しなかった男がバリバリの軍人でアイヒマンが凡庸な男であった事を忘れないで下さい。9条はあれでいて、そういう連中というか私が思うに恐らくデフレの元凶の時代錯誤の身分社会を作り出している政官財の癒着とそれにのっかる凡庸な右左の多数派の馬鹿国民を封じ込め、責任を取らせる檻ともなる諸刃の刃です。まあ、現状では専制攻撃はできない限定的交戦権しか認める事しか現実的に無理でしょうかね?だいたい文民統制ができんし、そんなの破滅的だ。刀を扱うには時間がかかるし、教育からきちんとしていかないと。今下手に先制攻撃をして正統性があっても情報戦で国際社会で悪者にされかねない。その時は現状まず犠牲を覚悟するしかないのかもしれません。この辺、とても難しい話ですね、人命が絡みますから。まあ日本は大きな災害が多いから有事の訓練には不幸にも困らないのでしょうかね・・・。現状の流れをはじめに作り出し、推し進めているのはプーチンのロシアだと私は考えてます。私は学校出てからIT業界で非正規労働しか経験してないので、ブラック以外の普通の労働環境は経験してませんが、その時受けた社会的差別は一生忘れる事はないし、それに最適化して生き残るしか道はなかった時代にロシアを救っていくプーチン大統領という政治家の印象は強烈ですけど、なにかこう神がかった人だなあとも感じます。プーチンのロシアから日本は離れてはいかんでしょうと隣を信じれば消えていく地獄のブラック環境を生き抜いた勘ですがそう思います。私には少々でも力があったから生き延びたけど、それが無くて私にすがって来た人達の声も一生忘れられない。だって私はそれを蹴飛ばしたのだから、地獄の戦場とはそう言う処ですよ。誰も信じられない、誰も助けられない、大げさですがガス室の中で他者を救う余裕などない。その代償に私は感情がかなり破壊されましたけどね。親も兄弟も恋しくない、だって戦場で信用できるのはあくまで真実をいう人で親も兄弟もそうではなかったからね。嘘をついて私をそういう人生にはめ込んだ多数派の側だ。でもたまに私にすがって来た、あの人達はとだけは考えるときもあります。プーチンみたいな政治家があの時日本にいればなあと今でも思います。私ごとをしゃべりすぎましたね。でも最低限の人間性は生きています。なぜなら子供のころ犬を飼っていて、その頃の記憶がなんとか最低限の人間を繋ぎとめるんですよね。犬は騙したり、裏切ったりしませんから。あいつらは信用できるしそういう物もあるのかなと、でも人間相手に安らぐような事は怖くてうけいれられませんでしょう、一生ね、何時豹変して後ろから刺されるかと思うとね、もう太宰治だ、人間失格だ。まあディオゲネス程度には人を信用しますねアレキサンダー大王の様な信用できる高潔な人間も世には少しはいるようですがね。でも私が何をしたんでしょうかね?ただ、不器用だから才能を生かした範囲の報酬で良いから技能職で真面目につつましく生きていきたかっただけなのにね。身分で不当に搾取して威張り散らす様な私を差別した連中の様な醜い多数派のアイヒマン的な生き方は私にははなから無理なんでね。ああいう連中の醜悪さはいったいどこから来るのか?ああいう嘘つきはどうして存在するのか?子供の頃からの快楽主導の成功体験であり環境なのでしょうかね?宮台先生の言う様に快楽に走る多数派の原因が私は貧困化だとは思いませんよ、私は生まれつきだと思いますね、地獄や貧困でもまともな人はまともだしね。アイヒマン=あほは根幹は遺伝なのです、これは差別じゃなく、歴史的、宗教的な事実ではと言う事です。そうでなければ成文憲法いらんでしょう?さて、私がなぜ兵法、軍事など学ぶのでしょうか?単なる趣味でしょうかね、私にもわかりません。神のみぞ知るし、私は捧げるだけです。そういえば宗教者って普通独身ですよね。(笑)そういうことかな。

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  6. すみた より

    どう思いますか、孫氏の行動日露対話(?)が終わり、多くが「ガッカリ」との様子ですが、この中で異彩を放ったのは、にこやかにプーチンにすり寄った孫正義の姿です。これは、現内閣の姿勢を如実に表しています。すべての内閣行動の裏に経済界があることです。今回の日ロ対話は行き掛けの駄賃で領土問題を扱わせたとも言えそうな経済界の姿です。現内閣の行動原理は経済界に意向に基づいていることを証明した孫正義氏の笑顔でした。匿名

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