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2015年1月28日

【三橋号外】緊縮終わった

From 三橋貴明@ブログ http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/

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●月刊三橋最新号のテーマは「フランス経済」。

「ユーロという罠」に落ちた大国の選択とは?
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http://www.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

『ギリシャ総選挙は急進左派勝利へ、チプラス党首「緊縮終わった」
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0KY10H20150125
25日投票のギリシャ総選挙は、開票率およそ60%の段階で、最大野党の反緊縮派、急進左派連合(SYRIZA)が300議席中149議席を獲得する見通しとなった。得票率は36.1%で、サマラス首相率いる与党・新民主主義党(ND)をおよそ8ポイント上回っている。
急進左派のチプラス党首は支持者を前に勝利宣言。国際支援団体が課した財政緊縮という「屈辱と苦難の日々」は終わったと表明した。(中略)
急進左派が政権を獲得すれば、緊縮を求めるドイツなどとの軋轢が深まり、70億ユーロ超の次回の支援策実施が不透明になりかねない。
急進左派のスポークスマンによると、サマラス首相はチプラス党首に電話をかけ、総選挙での勝利に祝意を伝えた。
ギリシャでは失業率が25%を超え、貧困に苦しむ人も多い。国民の間で「緊縮疲れ」が広がる中、急進左派は急速に支持を伸ばした。
チプラス党首は「壊滅的な緊縮は終わった。恐怖と独裁、屈辱と苦難の日々は終わった」と宣言。「公平かつ、相互の利益となるような解決策」に向けて、ユーロ圏指導者と協力する、との姿勢を示したが「ギリシャと国民が失った尊厳を回復することを優先する」と述べた。(後略)』

ギリシャ総選挙で、予想通り反緊縮の急進左派連合(SYRIZA)が149議席を獲得して勝利し(厳密には99議席に50議席がプラスされるのですが)、勝利しました。

もっとも、ギリシャの議席数は300であるため、SYRIZAは単独では過半数を取れません。というわけで、SYRIZAは同じく反緊縮の右派政党「独立ギリシャ人」と連立を組むことで合意しました。
左派と右派が反緊縮で手を取り合うという、非常に珍しいパターンの連立政権が発足することになります。

ちなみに、独立ギリシャ人は「反移民」であり、「移民二世には市民権を与える」という政策を持つSYRIZAとは、少なくとも移民問題では相いれません。逆に、反緊縮財政については、独立ギリシャ人はSYRIZAより過激です。

ちなみに、ギリシャ総選挙の各党の議席数を見てみますと、
・SYRIZA 99(→149)
・ND 76
・黄金の夜明け 17
・河 17
・ギリシャ共産党 15
・独立ギリシャ人 13
・PASOK 13

と、なっています。(黄金の夜明けが第三党・・・・)

SYRIZAとの会談後、独立ギリシャ人のカメノス党首は、
「この瞬間からこの国に政府が誕生した。独立ギリシャ人はチプラス首相を信任する。基本合意に達した」
と語りました。

SYRIZAのチプラス党首は、ギリシャ政府の債務について、債権者側に「債務減免」を要求しています。要するに、2012年のように「債権者側の申し出により、ヘアカット(元本カット)」という話です。

当たり前ですが、ギリシャ国債を保有する債権者側は拒否の姿勢を見せています。

ドイツのショイブレ財務相は、これまた予想通り、
「(ギリシャ新政権が)ユーロ圏の支援資金を望まないのであれば、ギリシャの問題解決に向け「異なる方策を見い出す」必要がある」
と、プレッシャーをかけています。

もっとも、チプラス政権は別に「ユーロ圏の支援資金」を望んでいないわけではないでしょう。ギリシャの望みはユーロから支援資金を得た上で、緊縮財政をやめる、という話であり、間違いなく話は混乱します。

ギリシャは来月末(2月28日)に2400億ユーロの支援について期限を迎えます。

ユーロ側は、ギリシャの支援金返済期限の延長(いわゆるロールオーバー)には応じるものの、チプラス政権が主張するヘアカット(一部返済免除)には応じないという立場を明らかにしています。
予想通り、グダグダ化が始まりました。
さかき漣:著「希臘から来たソフィア_ 」では、SYRIZAが「反緊縮」で政権を取り、グダグダを経て結局はユーロから離脱。新ドラクマを導入し、瞬く間にギリシャ政府はデフォルト。国民は更に貧困化したタイミングでソフィアが・・・、という話になっていますが、現実は果たしてどのように推移するでしょうか。

いずれにせよ、チプラス新首相が「緊縮終わった」と表明したところで、実際にはギリシャの問題が解決するわけではありません。「ユーロの呪縛」が今後のギリシャやユーロ加盟国を苦しめ続けることになるのは間違いないでしょう。

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