From 三橋貴明
【近況】
月刊三橋で「日本文明の研究 古代編」の
収録が始まったのですが、
改めて日本文明は本当に
「幸運」だったと思います。
サミュエル・P・ハンチントンが、
「文明の衝突」で日本文明を
「一つの文明」として定義していますが、
確かにそうです。
動物性タンパク質を、主に海産物から取り、
ユーラシア大陸のように「畜産」がなかった。
結果的に、畜産文明
(=アフロ・ユーラシア文明)のように、
家畜(あるいは人間)を去勢し、
管理することを知らない。
海産物は、管理ができません。
自然(海や川)から「頂戴する」しかない。
自然を「征服」するのではなく、
「共存」する形で文明が発展したのが、
日本国です。
外国に行けば分かりますが、
文句なしで日本人は世界で最も
「清潔好き」な人々です。
何しろ、ユーラシア大陸では、
動物性タンパク質を家畜から摂取するため、
「人間が家畜と同居する」ことが
普通でした。
(別に、ユーラシアの畜産文明を
批判したいわけではありません。
自分には無理、という話)
畜産文明とは無縁だったものの、
日本列島は「人間」が行き来が可能な
程度には、大陸に近接しています。
そのため、「疫病」は普通に流入し、
日本人は大陸の人々同様に、
多くが家畜発祥の致命的な病原菌への
抗体を持つことができた。
厳密には「抗体を持った人が生き残った」
のですが、日本同様に家畜が(ほぼ)
いなかったアメリカ大陸、
オーストラリアなどの先住民は、抗体を
持つチャンスに「恵まれませんでした」。
結果、1492年のコロンブスの
アメリカ大陸到達以降、
ヨーロッパ人が持ち込んだ「疫病」、
具体的には天然痘や麻疹などが
一気に蔓延し、先住民は「絶滅」に
追い込まれてします。
ユーラシアから持ち込まれる疫病に対し、
抗体が無い先住民は、全く抵抗することが
できなかったのです。
日本列島がユーラシアからあまりにも
隔絶し、疫病への抗体を持たなかった場合、
1543年のポルトガル人の種子島漂着
以降に、アメリカやオーストラリアの
先住民同様に絶滅の憂き目に会い、
文明が崩壊した可能性が高いと思います。
さて、三橋は現在の日本を席巻している
「グローバリズム」は、まさに疫病と
同じだと考えているのです。
「考え方の疫病」とでも表現しましょうか。
ユーラシア諸国とは全く異なる文明で
歴史を積み重ねた我々は、
グローバリズムという疫病に対し、
全く抵抗力を持たない。
結果、このままでは文明的に
絶滅させられることになりかねません。
一定の人間集団が疫病に対する抗体を
持つには、ある程度の世代を重ねなければ
なりません。
とはいえ、「考え方の疫病」に対しては、
「言語」という武器で戦うことができます。
言語で情報を共有し、
グローバリズムに対する抗体を身に着ける。
あまり時間は残されていませんが、
諦めずに、同時に急がなければなりません。
◆【歴史音声コンテンツ 経世史論】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※特別コンテンツ「MMTポリティクス
第三回」が視聴可能となりました。
MMT解説コンテンツは、一応、
今回の第三回で完結となります。
※12月12-13日、邪馬台国視察ツアー
「歴史に魅せられて、マイと辿る
邪馬台国への道」開催決定!
(三橋貴明、長浜浩明先生、
高家望愛さんも同行します)
取材の光景は、映像で記録し、
特別コンテンツとして
配信したいと思います。
申込受付は、10月23日(水)です。
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◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
第341回
憲政史上、最も少子化を推進した首相
なお、週刊実話の連載は、以下で
(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/
◆メルマガ 週刊三橋貴明
Vol543 インフラ投資と国富
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
政府が財政出動、例えば防災インフラの
整備をすると、民間の銀行預金という
金融資産が増えると同時に、
「国富」が増加する。
経済の真実を知ってください。
◆メディア出演
三橋TV、続々リリースされています。
三橋TV第150回
【映画から読み取れる日本デフレの病床】
https://youtu.be/owtMRNwTueI
三橋TV第151回
【三橋と高家さんは高速道路が大好き】
https://youtu.be/D47f44eQadY
三橋TV第152回
【東京都民のための地方経済再生を!】
https://youtu.be/FDEKFE1VKZM
10月16日(水) チャンネル桜
「Front Japan 桜」に出演しました。
【Front Japan 桜】
防災と国防を妨げる敵は誰だ! /
赤ちゃんがいっぱい生まれる国を目指そう
[桜R1/10/16]
https://youtu.be/Fg_zptGTkgE
◆三橋経済塾
令和元年10月19日(土)
三橋経済塾第八期、第十回対面講義を
開催しました。
https://members8.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?page_id=75
ゲスト講師は 上島 嘉郎先生
(元正論 編集長)でした。
インターネット受講の皆様は、
しばらくお待ちください。
◆チャンネルAJER
『日本の少子化をくい止めるにはーその1ー
(前半)』三橋貴明 AJER2019.10.15
https://youtu.be/CxtrypzzVU4
【三橋貴明】グローバリズムという疫病への2件のコメント
2019年10月20日 3:27 PM
人間の営みこそ、この世の文明の根源と認識しております。それは、我が国限って言えば個々の知性が異常に優れておりますから、くだらなく愚劣の方策は、全く通用しないわけです。だから、三橋先生もグローバル化を非難されるわけですよ。因みにもちろん私もそこは同じ考えにあります。その核心こそ人類の滅亡を案じる事。それも明確に歴史が証明しているからです。
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2019年10月20日 6:58 PM
『銃・病原菌・鉄』という
書籍が ありますね。。
あいつらは 新大陸を凌辱できたのに
その逆は なぜ 出来なかったのか
という お話し、、
いまなら
GAFA Glovalism Money で せうか
チカラとは どれだけ ヒトを 殺せるか
ただ それだけの こと で
ございます
ね 安倍ちゃん ♪
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