アメリカ

日本経済

2020年4月19日

【三橋貴明】国債は政府が発行する貨幣である

From 三橋貴明

【近況】

月刊三橋の新シリーズ「第二次世界恐慌」は、
現在は第二巻「大恐慌(第一次世界恐慌)」の
収録中なのですが、デフレ対策として最も
名高いのがアメリカ・ルーズベルト政権の
「ニューディール政策」です。

もっとも、1933年に大統領に就任した
ルーズベルトは、一期目は国債発行、紙幣発行、
財政拡大により、アメリカ経済を好転させたの
ですが、36年の二期目の選挙戦で変心。

1937年に再選されたルーベルトは、
国債発行を抑制し、財政支出も削減。

要するに緊縮財政ですが、当然の結果として
同年のアメリカ経済は▲3.4%成長と
再びリセッションに陥り、
NYダウは38年3月までの一年間で、
半値の98.9ドルまで暴落。
失業率も急増し、人々は怨嗟の思いを込め、
当時の不況を「ルーズベルト不況」と呼びました。

なぜ、ルーズベルトは36年の選挙戦で
緊縮に転じたのか。
結局のところ「国債」の意味を正しく
理解しておらず、膨張する国債残高に
「ビビった」のだと思います。

国債について「政府が発行する貨幣」であり、
しかも唯一の「金融資産の担保がない貨幣」
であることを理解していれば、ルーズベルトは
「ルーズベルト不況」などと不名誉な
名前の残し方をせずに済んだでしょう。

誰かの金融資産は、誰かの金融負債。
誰かの純資産は、誰かの純負債。
地球上で生きている限り、
逃れられない絶対原則です。

政府が国債を発行すると、何しろ対になる
(=担保)金融資産がないため、一方的に
「政府の純負債(債務超過)」を増やす
ことになります。

それで、いいのです。

政府が純負債を増やした分、我々の財産
(純資産)が増えることになるのですから。

無論、インフレ率が適正な範囲を超えて
上昇するような時期は、政府は自らの
純負債を増やす(=国民の純資産を増やす)
を抑制するべきです。

とはいえ、
恐慌とは「超デフレーション」なのです。
恐慌という物価、需要が猛烈な勢いで下落、
縮小している時期に、「インフレ率が唯一の制限」
である国債(政府の純負債=国民の純資産)の
増発をためらうのであれば、
政府などいりません。

とはいえ、
この種の「貨幣観」が国民に知られていない。
全く同じ問題に「人類」は90年前も
苦しめられていたのです。

だからこそ、今、1929年に始まった大恐慌
(第一次世界恐慌)に学ぶ必要があると
考えたわけでございます。
90年後の2020年に勃発した
第二次世界恐慌を乗り切るために。

◆「貨幣観」が正しい与野党の代表と
三橋が鼎談をしました。
是非とも、拡散してください。

【与野党緊急コラボ】
政府は自らの過ちを認めよ!
“全部コロナのせい”は真っ赤なウソ【第1回】
https://youtu.be/uA4SnZP6MY0

◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
第366回 わずかGDP比3%の緊急経済対策
なお、週刊実話の連載は、以下で
(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/

◆メルマガ 週刊三橋貴明
Vol569 恐慌のメカニズム(後編)
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
現代の日本では「純資産としての貨幣」
「金融資産が担保としてある負債としての
貨幣」「担保がない純負債としての貨幣」
の三つが流通しています。最後の
「純負債としての貨幣」が何かといえば・・・。

◆メディア出演

三橋TV 続々とアップされています。

三橋TV第222回
【二週間後の君たちへ
 疫病恐慌曲線との戦争の行方はどうか?】
https://youtu.be/TuUEHQvtZfs
三橋TV第223回
【安倍政権の「詐欺対策」
 生き延びるために何をするべきか?】
https://youtu.be/PWsPknCOsfQ
三橋TV第224回
【我々の生存ための必須知識
「国債という貨幣」の真実】
https://youtu.be/obE9sJbLQjc

新型コロナウイルス感染症関連の動画も、
続々とアップしています。

武漢封鎖解除の知られざる闇
~半世紀ぶりの中国・暗黒時代の再来?
|三橋貴明×河添恵子
https://youtu.be/sCbyNojeV3M

政治家は「給料20%減」でなく、
国民を救うために「財務省」と戦うべし!
|藤井聡(京都大学大学院教授)
https://youtu.be/9Heg9z57ACY

自爆の緊急事態宣言 
安倍総理;自粛してね、補償はないけど…
|藤井聡(京都大学大学院教授)
https://youtu.be/9xMT_QMgO9I

チラつく米国の財団…WHOの
パンデミック宣言が遅れた不都合な理由
https://youtu.be/j8Y-BnPobv4

コロナ休業補償「日本に財源問題はない」
MMT(現代貨幣理論)提唱者が徹底解説
|ステファニー・ケルトン
(NY州立大学教授)×三橋貴明
https://youtu.be/gzWE5GGfN9A

【与野党緊急コラボ】
政府は自らの過ちを認めよ!
“全部コロナのせい”は真っ赤なウソ【第1回】
https://youtu.be/uA4SnZP6MY0

4月20日(月) チャンネル桜
「Front Japan 桜」に出演いたします。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651

◆三橋経済塾

4月18日(土)三橋経済塾第九期
第四回対面講義を開催いたしました。
https://members9.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?page_id=75
第四回は場所は仙台、
ゲスト講師は室伏謙一先生でした。
インターネット受講の皆様は、
しばらくお待ちください。

◆チャンネルAJER 
今週の更新はありません。

関連記事

【三橋貴明】国債は政府が発行する貨幣であるへの7件のコメント

  1. 斑存・不苦労 より

     政府の赤字(負債)は、過去に積み上げられてきたインフラ整備等の
    姿を変えた実体として存在(維持は必要だけど)している。
    と言う表現が浮かびましたけと(間違ってれば切り捨ててください)。

     そして余計で要らん馬鹿な考えですが、
    巨大惑星が寿命を終え自重で潰されていき超重力、ブラックホールとなり物質が物質として存在出来なくなった瞬間、
    ある別の時空の何処かの点に逆の放出される点、場、ホワイトホール的な場が創生され、それがまた銀河系等を形成していく。
    (馬っ鹿じゃないっ!と言われても仕方ない考えですが)そのことにも相似している気がしました。

     とんでも思考でしかないコメントなので何の役にもたちません。切り捨てて構いませんので。

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      1. 同一人物 より

        >巨大惑星

         間違えてました。巨大恒星でした。
         要らん返信ですが。

        返信

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  2. 大和魂 より

    起源を辿れば、おおよそ四百五十年ほど前から我が国への侵略が、鉄砲伝来として開始されました。それから、戦国時代の三人の救世主により侵略を免れ、天下に轟く江戸時代には鎖国により平和が保たれ、それゆえ特別で貴重な文化が育まれましたが、終わりを告げました。それがペリー来航の再度の侵略です。それ以来、英、米の支配者によるオレンジ計画は進められ、それは現在でも進行中なんですよ!だから当然、その欲望による理不尽な殺戮は繰り返される訳です。つまり、このような環境の中で我々も暮らしている自覚を国民が認識するべき事だと思います。ならば、現状の問題と同時に、核武装も絶対に実現しなければ、ならない訳です!!

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  3. 第一銀行は何の為に創立されたか? より

    銀行で多額の現金降ろそうとすると不審者扱いする銀行
    明らかに財務省指示なのに警察からオレオレ詐欺対策だと平気でウソを言い 財産権 民法原則を妨害する銀行。
    信用創造とは何か? 殖産興業とは何か?
    そうで無くてもペイオフしやがる癖に
    胸に手を当てて考えろ!

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      1. 警察利権 銀行 より

        オレオレ対策でATM 払い戻し10万円以下に画策しようとしたのは警察庁

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  4. ローズベルトはワザと真珠湾攻撃を招いた より

    宮沢喜一や安倍晋三の様に不作為 ワザと危機を奇貨として特定勢力に奉仕する政治屋の存在もいるのでは。

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