From 三橋貴明
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【今週のNewsピックアップ】
●続々 衝撃
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11954630314.html
●解散総選挙
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11955391219.html
嵐のような一週間でした。
11月17日に、内閣府が今年7−9月期の実質GDPが年率換算▲1.6%、名目GDPが同▲3%になったと発表し、安倍総理が来年10月の消費税率10%への引き上げを延期する、ついては、
「17年4月に景気判断なしで消費税を10%に引き上げる。アベノミクスの信を問う解散総選挙を実施する」
と表明し、21日に本当に衆議院が解散されてしまいました。
消費税を延期するだけであれば、総理が記者会見で表明し、延期法案を通すだけで済みます。それにも関わらず、解散総選挙。
長期政権を目指す総理が、二期連続のマイナス成長、すなわち「人為的なリセッション」を引き起こした責任を誤魔化し、延命を図るために解散総選挙に打って出たと思われても仕方がないでしょう。
結局のところ、問題は「デフレは総需要の不足か、貨幣現象か」に行き着くような気がいたします。デフレが総需要(名目GDP)の減少により発生すると理解していれば、消費税増税という需要縮小策(4月の増税で、見事に縮小しました)はできませんし、政府が財政出動を拡大し、需要牽引型の物価上昇を目指すでしょう。
あるいは、デフレは「貨幣現象(相変わらず、貨幣の定義がよく分かりませんが)」という話になると、金融緩和の拡大に政策が偏重し、銀行に溢れかえったお金が「金融経済」に向かい、為替安や株価上昇をもたらし、輸入物価上昇でCPIが上昇。
「はい、これでデフレ脱却」
という話になってしまいます。実際には、需要が増えていないにも関わらず(増えていません)、「物差し」である通貨の価値を引き下げ、「デフレ脱却達成」となってしまうのです。
結果、国民の所得(=需要=生産=GDP)が増えていないにも関わらず、物価のみが上昇し、実質賃金が下がるという話になってしまいます。と言いますか、なっています。
総理は「株価が上がれば、消費が増える」と、やたら資産効果を強調していますが、アメリカの家計の金融資産に占める株式の割合が約33%であるのに対し、日本は9%に過ぎません。株価が上昇したとしても、アメリカ並みの資産効果は期待できません。
しかも、日本の株式市場の取引に占める外国人投資家の割合は、65%なのです。気まぐれな外国人投資家が日本株を売り越せば、瞬く間に株価は下がります。
「株価を下げないため、外国人投資家に日本株を買わせるための、円安だ」
と、言われるかも知れませんが、現状、円安が国民の実質賃金を引き下げる方向に機能してしまっています。
解散総選挙後の政権が(恐らく安倍政権継続でしょうが)、政府の財政出動という「正しいデフレ対策」に踏み切らなければ、正しい意味におけるデフレ脱却は果たせず、国民の貧困化が続くことになります。そして、総理が「公共事業は絞り込む」と発言した以上、その可能性は高いわけです。
中野先生ではないですが、
「今年は来年より良い年です」
というのが実感なわけです。
それでも、やるべきことはやらなければなりませんし、やるつもりですが、本当に「何てこった・・・」という気分でございます。
PS
日本経済は底割れへと向かうのか?
http://youtu.be/FYzYGcCtZpI
【三橋貴明】衝撃です、、何てこった、、への5件のコメント
2014年11月24日 12:07 PM
まぁ〜永田町でワイワイガヤガヤと解散総選挙を楽しんでいるってな感じではないかと思ってしまってますww。私は何で今解散する必要あるんだろうと疑問なんですけど。。。保守系のチャンネルでも今回の解散は打倒だとか盛んに説明してたり 逆に左翼?いや売国?いや民主党?ww側の人間は突然の解散に戸惑い否定的な見解してたりww本気でこの国をいや 日本国民の未来を考えた政治をしている政治家や官僚の方がどれほどいるのでしょうか。。。。正直モノは損をする世の中・・・まるで何所ぞかのお国の文化と似ているような気がしてなりません。まだまだ多くの日本国民は危機意識がたりないのではないでしょうか・・・・増税にしろ未だに国民を騙し洗脳し続けている現状・・多くの国民は増税されたのだから仕方が無いって事で諦めているようにも感じられます・・・当の政治家や官僚は金融ジャブジャブ株が上がれば 景気が回復した気になってほら景気が上向いたとかwwww。経済ってはっきりと目に見えないだけに判断が難しいし統計を見せられても都合がよいデータを拾ってきてほらみろ〜ってな事の繰り返しwww.専門家でもなければ理解しがたい事なのかもしれませんが。。。。あまりにも嘘や捏造、詐欺的な経済論理がまかり通っている状況に苛立ちというよりも怒りだけが・・・・・三橋先生にはその嘘や偏見、捏造をより理解し易く 幅広くご活躍していただきたいと応援しております。正直モノが得をする世の中つくりを目指して^^志は高く 目線は真っ直ぐ 頭は低くですwwwww
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2014年11月25日 11:10 PM
これぞショックドクトリンでは?増税ショックを受けて思考停止の中で増税延期で総選挙それが無事におわったら民意は得た__っと構造改革をバリバリ推し進め、国民が気付いたころには経済構造が韓国みたいになっちゃってるまあ、中野先生のおっしゃるとおりこの国はすでに手遅れなんだろうね絶望しましょう(^o^)
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2014年11月27日 10:08 AM
こんな もんだ♪経済学など学んだこともない僕でございますが、、三橋さまの答案をcunningさせていただいたおかげで 自己採点の評価では全ての答案が満点_A++でございます。次の試験でもお隣の席に座らせていただきたく宜しくお願いもうしあげまうす。
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2014年11月27日 2:35 PM
「今年は来年より良い年です」という状態が、どれくらい続くのでしょうか。私は、最低6年は続きそうな気がしています。「今年は来年より良い年です」という状態が10年続くと、経済状況だけではなく、社会情勢もおかしくなりそうな気がしています。日本の国際的地位も低下するでしょう。国民の思考も変わるでしょう。それも悪い方へ。そして、また改革狂いの宰相を選び、更に事態を悪くする。選挙も郵政選挙や、マニュフェスト選挙や、政権交代選挙や、アベノミクス選挙と質の低下を伴う、政治の堕落の象徴のような選挙が繰り返されてきました。来年も、「今年は来年より良い年です」と言っているでしょうね。
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2014年11月28日 2:27 AM
三橋さんに全く同意です。「デフレは単なる貨幣現象」と言って消費増税を推進した経済学者や政治家たちは(別の理由で消費増税推進した方もいますが)、この国内経済の落ち込んだ状態をどうしてくれるんだと言ってやりたいですね。
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