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2012年9月5日

【東田剛】誰が「ぼくらの日本」を壊したか?

FROM 東田剛

三橋貴明さんは、バブルを知らない若い世代のために
『ぼくらの日本』を書きました。

バブルを知っている世代は、
「ぼくらの日本」をめちゃくちゃにしました。

団塊世代は、高度成長期に、テレビやら洗濯機やら、
新製品を旺盛に消費し、「新しいことはいいことだ」
と信じて疑いません。とにかく伝統的な価値観が大嫌い。
その本性は、基本、左翼です。

それから、テレビと新聞にひどく影響されやすい。
街角のテレビで見た力道山の印象が、そんなに強烈
だったんですかね。群れるのが好きで、議論ができない。

団塊世代の次のバブル世代は、豊かさに退屈して、
「面白けりゃ、いいんだ」とふざけることしか知りません。

こっちも、既存の制度や価値はみんな「ダサい」ということで
改革大好き。電通全盛期のバブルの価値観そのままに、
大事なのはイメージ戦略で、議論の中身じゃないと信じています。

両世代ともに、経済が成長していたおかげで、馬鹿をやっても大した
失敗はせずに育ったものですから、自分の力を過信しています。

あ、それから、大のアメリカ好き。
特に、大統領制と連邦制にあこがれています。

奴らは、90年代初頭に台頭し、自分たちの力を過信して、
構造改革を始めました。お手本はアメリカ。
おかげで「ぼくらの日本」は、すっかり弱体化しました。

08年に100年に一度の世界金融危機が起きました。
それなのに、団塊andバブル世代は、「自民党にお灸をすえる」とか
「一回やらせてみるか」とか言って、戦後最悪の政権を成立させました。

そこに、1000年に一度の大震災と原発事故が「ぼくらの日本」
を襲いました。そうしたら、奴らは、被災地などほったらかして、
自然エネルギー買取制度、TPP、消費税増税を支持しました。

挙句の果てに、老いた団塊左翼が湧いて出て、まるで同窓会みたいに、
反原発のデモを始めました。

そんな奴らが、性懲りもなく、今度は「既存政党への不信」などと
ほざいて「大阪維新の会」に群がっています。

「グレート・リセット」なんて、いかにも革命好きの団塊世代、
イメージ戦略大好きのバブル世代が飛びつきそうな標語です。

ブレーンとやらも堺屋太一、竹中平蔵、高橋洋一、古賀茂明、
飯田哲也・・・。分かりやすいですねえ、どいつもこいつも、
まんま団塊andバブル世代。

奴らは、ついに「ぼくらの日本」の息の根を止めにかかったのです。

「ぼくらの日本」にとって、これからの4年間をどの政権が担うかは、
死活的に重要です。

デフレ、ユーロ危機、アメリカの衰退、新興国の不況、大干ばつ、
中東の政情不安、領土問題、大地震。

こうした危機をどうするか、「維新八策」にはほとんど
書いてありません(逆効果のことはたくさん書いてありますけど)。

でも、団塊andバブル世代にとって、そんなことはどうでもよい。
ただ、「ぼくらの日本」をぶっ壊せればいいのです。

奴らには言っても分からないでしょうが、今度の総選挙は、
「ぼくらの日本」の興廃を決める一戦です。
もしここで、「維新の会」が台頭したら、民主党政権の三年間が
ましに見えるような混乱が待っています。

そうなったら、三橋さんや藤井聡先生のこれまでの努力も水の泡ですね。
「ぼくらの日本」は、奴らのいいようにされ続けても大丈夫なほど、
レジリエント(強靭)ではありません。

PS
三橋貴明最新刊『ぼくらの日本』は、
バブルを知らない世代へのメッセージ。被災地、ハワイ、
そしてミャンマーで日本について考えました。
http://amzn.to/OdidXB

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【東田剛】誰が「ぼくらの日本」を壊したか?への2件のコメント

  1. 西尾 幸治 より

    東田先生、いつも陰ながら応援致しております。本日の内容を伺い、先生の明晰なご指摘に、まさしく仰る通りであると納得致すと同時に、私も底知れぬ危機感を抱いております。いわゆる『失われた世代』との屈辱的な汚名を与えられた私達の世代が見てきた「ぼくらの日本」とは、アメリカや共産主義者の行ったショック・ドクトリンに洗脳された「団塊andバブル世代」が不誠実に作り上げた空虚な砂上の楼閣、そしてその瓦解に過ぎないと思います。その一連の過程で、思考能力を剥ぎ取られた『失われた世代』の多くの若者は、無意識に破滅へのオールを漕がされ続けているのではないでしょうか。しかも奴隷労働者として・・・「ぼくらの日本」であらねばならぬこの国は、今いったい誰の掌で崩れ去ろうとしているのか・・・『失われた世代』の心ある人々よ、その目を見開け!「ぼくらの日本」をそして「日本民族の誇り」を今こそ自らの力で取り戻そう!!今後も、東田先生や三橋先生そして藤井先生を始めとする救国の士に学び、そしてほんの微力ながら、ご活動を応援してまいります。色々と社会的な制約もあり、ご苦労も多い事と察します。私は立場上、しがらみの少ない環境におりますので、必要な際はいつでもお声かけ下さい。乱文で失礼致しました。

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  2. 西尾 幸治 より

    東田先生、いつも陰ながら応援致しております。本日の内容を読み、まさしく仰る通りであると私も危機感を抱いております。いわゆる『失われた世代』と屈辱的な汚名を与えられた私達の世代が見てきた「ぼくらの日本」は、アメリカや共産主義者の行ったショック・ドクトリンに洗脳された『団塊andバブル世代』が作り上げた空虚な砂上の楼閣

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