アジア

2018年3月18日

【三橋貴明】インドネシアの「規制」

From 三橋貴明

【近況】

日本経営合理化協会の企画で、
インドネシアのジャカルタに
視察に行って参りました。

同国で最も思い知ったのは、
「規制」の重要さです。

政府が法律でルールを定め、
国民が守る「規制」は、
ときには窮屈なものです。

とはいえ、インドネシアの場合は
交通関係(交通以外もなのですが)
の規制が極端に緩く、
規制があっても、まともに
機能していません。

例えば、ジャカルタ市内の道路は
「信号機」という規制が
極端に少ないのです。

交差点を曲がればホテル到着
であるにも関わらず、目の前を
バイクの大群が横切り続け、
曲がるに曲がれず、30分も
ロスしたことがありました
(信号がないので)。

さらに、運転免許という規制は
存在するものの、
有名無実化されています。

何しろ、免許不所持が
警官にばれても、賄賂を払えば
見逃してもらえるのです。

車検制度という規制がなく、
老朽化し、スピードを出せない
トラックも平気で走っています。

この手のトラックが高速に入ると、
途端に大渋滞。

そもそも、インドネシア政府は
ジャカルタのバイク保有
「規制」をかけるべきでした。

東京都のバイク登録台数が
47万台に対し、ジャカルタは
何と700万台!

また、Gojek
(バイク版ウーバーのようなサービス)
のような運送サービスも、
一切の規制がないため、
有り余る若者が緑色の
ジャケットを身に着け、
バイクで走り回る。

当たり前ですが、渋滞悪化です。

インドネシア政府はジャカルタに
地下鉄を建設するなど、
渋滞解消の努力はしています。

とはいえ、「緩すぎる規制」という
根本的問題を何とかしないかぎり、
「渋滞世界最悪」という
汚名を返上することは
難しいと思います。

もちろん、規制が強ければ、
これは別の問題が引き起こされます。

インドネシアのお隣のシンガポールは、
政府がガチガチに国民生活を規制し、
安全で綺麗な街並みを
維持しています。

もちろん、大渋滞などありません。

だからと言って、シンガポールに
住みたいかと言われれば、
遠慮したいところです。

シンガポールほど規制が強すぎる
国で暮らすのは、「自由」に
慣れ過ぎた日本人にとっては、
なかなか辛いものがあるでしょう。

要は、規制とは「バランス」である
というのが、昨年にシンガポール、
今年はインドネシアを訪れた
三橋の結論でございます。

◆彩図社から「日本を破壊する種子法廃止とグローバリズム 」が刊行になりました。
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◆時局 2018年4月号 に連載「三橋貴明の経世論 日本の経済成長の真実」が掲載されました。
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◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 第263回「イタリア総選挙と「国の借金」」
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/

◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol460 インドネシアの「小さな政府」
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
実は、インドネシアとは日本などに比べて、はるかに「小さな政府」であるという現実を知って下さい。政府が役割を果たさないという意味の小さな政府のインドネシアでは、何が起きているのか。

◆メディア出演
3月9日(金) チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演しました。
【Front Japan 桜】経済力とは何か / 米国金利上昇で日本はどうなる? / 裏付けられた福島原発事故に関するUNSCEAR報告[桜H30/3/9]
https://youtu.be/D5KlOdEtfjg
http://www.nicovideo.jp/watch/so32856121

◆三橋経済塾

3月17日(土) 三橋経済塾第七期、第三回対面講義を開講いたしました。
http://members7.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?page_id=8
ゲスト講師は藤井聡先生(内閣官房参与 京都大学大学院教授)でした。
インターネット受講の皆様、少々おまちください。

◆チャンネルAJER
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【三橋貴明】インドネシアの「規制」への1件のコメント

  1. >「信号機」という規制

     考えてみるとテレビ界の信号無視いわゆる、ゆるゆるは最たるもので、御笑い業の司会業侵攻は凄く本来の司会業者も御笑い業なのか判らなくなって・・・・・・
    そして大型店舗法のゆるゆるも最たるもので、もう薬品売りだろうが食品売りだろうが何でも菅でも混み混みです。

    そしてその大型化はアイドル生成芸能界も最たるもので、あの舞太(ブタ)・メガネ秋元教祖groupはアイドルgroupの大型化でワクワクしているのです!
    ・・・ある意味あそで飼われている若年層は奴隷の最たるgroupの大型化なのです。昔の西洋時代の見せ物小屋よりはマシなのでしょうけど・・・・。
    やっぱりもう流しっぱなしのテレビでの娯楽は度が過ぎている気がします。

     やっぱり倍倍安売りや、ゆるゆる特区戦略の総理の関与を野党に突っ込ませるモノでなく、テレビ界を規制してくれるヒットラーに出現してもらいたく思います。
    ともあれ、やっぱり支離滅裂な説明しか出来ないprivate留置される輩でした。

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