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2015年10月9日

【上島嘉郎】そうだ、サイパンに行こう!

From 上島嘉郎@ジャーナリスト(『正論』元編集長)

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27人中24人が5つ星評価の『月刊三橋』最新号
「農協改革と食糧安保 –<国家の解体>を食い止められるか?」
が聞けるのは明日10/10(土)まで

http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_sv.php
※さらに、いま申し込めば、保証期間中に次回号
「中国の読み方–地獄に引きずり込まれないために日本人が知るべきこと」
も試すことがきます。

お客様の声

「無責任な国民には成りたくない。出来ることを模索。」
By 辻川 禮孝

“安全保障への危惧はしていたが、本当に恐ろしい方向に、知らないうちに進んでいることに、大反省。
何が出来るかおぼつかないが、真実を出来るだけ沢山の知己にお話し、議論するべく努力するつもり。
数人議員さんもいるので、先ず三橋さんから頂く書籍を必ず読むことをメール連絡し、その後会う時間を持ちたいと考える。

ビジネス界を40年経験し、大局だけは持ち続けたいと自分なりに努力し、無事卒業したが、
我が国の国民として使命感を持って、出来ることから行動したい。

四国の田舎に専業農家の家内実家があり、義父も介護を必要とする状況で、本当に他人事ではない。
耕作放棄の状態を、周りに迷惑がかからないようにと心配していたが、
信念を持って世間様に恩返しする選択肢もあるかも知れない。

社会貢献を残る人生のライフワークとしたいと思う自分に、意義の在る講義を拝聴致しました。”

この音声が聞けるのは明日、10月10日まで!!
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_sv.php

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昨秋、マリアナ諸島のサイパン・テニアン両島を十数年ぶりに訪ねました。

サイパン、テニアン両島は現在、アメリカ合衆国の自治連邦「北マリアナ諸島」に属していますが、戦前は、第一大戦後の大正9(1920)年に国際連盟の承認のもとドイツ領から日本の委任統治領となって以後、南洋興発のサトウキビ産業を中心に開発が進められ、本土からの移住者は3万人近くに達し、現地住民との共存がはかられました。

しかし、日米決戦の戦火が迫ると、平和な島も戦時体制に移行し、昭和19年6月、絶対国防圏と定めた両島に米軍が圧倒的兵力をもって侵攻してきました。
日本軍守備隊は死闘の果て、サイパンは7月7日、テニアンは8月2日、それぞれ玉砕しました。日本にとっては一個師団規模の部隊が玉砕し、多くの一般住民を巻き添えにした初めての島で、軍民合わせてサイパン約5万5000人、テニアン約1万3000人が斃れました。

失陥後、両島は米軍による日本本土への無差別爆撃の前線基地となり、20年8月、テニアンから発信したB29戦略爆撃機によって広島、長崎に原爆が投下されました。
日本にとって因縁けっして浅からぬ島々…。

大東亜戦争終結60年の節目の年だった平成17年(2005年)6月、天皇皇后両陛下は戦没者慰霊のためサイパン島を訪問され、島北部の中部太平洋戦没者の碑などに足を運び、この地の激戦で亡くなった多くの将兵、民間人らを追悼されました。

当時、サイパン在住の韓国人コミュニティから両陛下のご訪問に反対する意見が出ました。両陛下の訪問は、過去に日本が占領した地域で軍国主義を追慕するためだというもので、サイパン韓国人会は、彼らの事務所前に、日本の天皇は太平洋で犠牲になった韓国人に謝罪して慰霊祭を行え、という内容の横断幕を掲げました。

こうした韓国人の行動にNO!と立ち上がったのがサイパンの現地人でした。サイパンでショッピングセンターなどを多角的に経営するジョーテン・エンタープライズ社の創業者ジョーテン氏の夫人ダイダイさんが横断幕に対し「韓国人はなんと失礼なことをするのか」と“抗議”したのです。ダイダイさんは戦前、日本の公学校で学んだ方だそうです。

ダイダイさんは、チャモロ人、カロライナ人(原住民)に韓国系の企業をボイコットするよう呼びかけました。
この呼びかけは地元紙を通じてまたたく間に島内に広がり、結果的にサイパン韓国人会は横断幕を下ろし、両陛下のご訪問当日には「サイパン韓国人会は、天皇夫妻を歓迎する」という声明を発表し、韓国人も感謝している(少なくとも表面的には)となったようです。

両陛下はサイパンご到着後、バンザイクリフやスーサイドクリフ、「中部太平洋戦没者の碑」、チャモロ人ら現住民900人を慰霊する「マリアナ記念碑」、サイパン島とテニアン島で戦死した米兵約5,000人を慰霊する「第二次世界大戦慰霊碑」などを予定通り回られました。

当初の発表にはなかった「おきなわの塔」(琉球政府が沖縄県出身者のために建立)と「韓国平和記念塔」にも立ち寄られ、拝礼されました。
この二カ所に立ち寄られることを事前に発表しなかったのは、慰霊の場に余計な議論を惹起させたくないというお気持ちからだったでしょう。

両陛下のサイパンご訪問はダイダイさんのような現地の人々の「歓迎」の声が上がらなければ、韓国コミュニティから非難を浴びせられ、謝罪を求められる酷い状況になっていたかもしれません。

混乱を未然に防いだのは日本の外務省ではない。それゆえにもサイパン現地の人々の気持ちと行動には深く感謝したいと思っています。

大場栄大尉が戦ったタポチョ山だけでなく、かつて軍艦島と呼ばれたマニャガハ島、旧日本軍野戦病院跡の聖母マリアの祠、スーサードクリフ、バンザイクリフなどにも多くの中国人や韓国人が来ていました。

これらの戦跡で、慰霊団の同行者以外に日本人を見かけることはほとんどありませんでした。ビーチや街中に少なくない日本人を見かけましたが、中国人や韓国人のほうが圧倒的に多い。

かつては日本企業がサイパンの観光開発の担い手でした。しかし、その多くが破綻して撤退し、日本資本に代わって中国資本や韓国資本が進出してきています。サイパンのホテルの多くは日本企業が建てたものですが、いまではその大半が中国や韓国の企業に売却され、それを象徴するのが日本航空(JAL)の撤退でした。

昭和52年(1977)からサイパンへの定期便を運航していたJALは、63年(1988)年に大規模なホテル・ニッコー・サイパンを開業し、天皇皇后両陛下もサイパンご訪問の折に宿泊されました。
しかし、その4カ月後の平成17年10月、JALのサイパン便は廃止され、続いてホテル・ニッコー・サイパンも中国資本に売却され、パームス・リゾート・サイパンという名に変わりました。そのホテルも数年前から休業し、いまや建屋は廃墟同然になっています。

かつては観光だけでなく戦没者慰霊に訪れる日本人が多かったのです。年間40万人という時代もありました。戦争経験者や遺族の高齢化につれて戦跡を訪れる日本人は減少しています。それを補ってマリンスポーツを楽しむ若者、ゴルフを楽しむ中高年の観光客が多いだろうと思っていたのですが、それは日本人ではなく中国人、韓国人ばかりでした。

十数年ぶりの再訪で目にしたサイパンは、遠く大東亜戦争での日本敗北の残滓に、バルブ崩壊以後の経済戦争で敗退した日本資本の残滓が重なっている姿だった…、といったらセンチメントに過ぎるかもしれません。

それでも…、思った以上に今も日本語は通じます。看板やレストランのメニューも日本語が多い。親しく日本語で話しかけてくる現地の人々も少なくない。しかし、日本語以上に中国語やハングルが溢れ始めている。日本語が通じる時代がいつまで続くのか心もとない。

私たちは戦前、南洋の人々と歴史を共有した時代を持つ。その記憶は「親日」感情として、いまも彼らの中に残っている。
しかし…、この絆は、日本が何もしなければ弱まるばかり。途切れてしまうことも十分あり得る。代わりに中国と韓国が彼の地を浸潤してゆく。日本は、ただ経済効率だけを考えていればいいのか。

――というわけで、最後は告知なのですが、友人でもあるジャーナリストの葛城奈海さんと一緒に《サイパン・テニアン戦跡慰霊の旅》を企画しました。
サイパン、テニアンの人々は今も東日本大震災の復興支援のための拠金を続けてくれています。英霊に感謝し、いまも日本を想ってくれている友人を大切にするために…そんな旅です。
過去と未来を繋ぐために――。ご参加いただければ幸いです。

【旅行期間】11月25日(水)〜28日(土)3泊4日
【募集人数】40名
【費用】17万4000円(航空運賃、宿泊費、現地交通費、食事代など含む)
【手配旅行会社】問い合わせ・申し込み/(株)ワールド・ビジネス・コミュニケーションズ(03-3588-0771)

サイパンでは米軍上陸地をはじめバンザイクリフ、スーサイドクリフ、米軍から「フォックス」と呼ばれた大場栄大尉が戦い抜いたタッポッチョ山等を。テニアンでは広島、長崎に原爆を投下したB29の出撃飛行場と原爆搭載ピット等を巡ります。

葛城奈海さんのプロフィールはこちら
http://www.geocities.jp/nami_katsuragi/profile.html

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