【近況】
2022年末時点の国富統計が
公表になりました。
日本国全体の正味資産(国富)は
3999.1兆円と、
22年末から127.3兆円(3.3%)
増加しました。
増加は七年連続で、
比較可能な1994年以降で
最高なのですが、
そもそも「国富」とは
何なのでしょうね?
国富統計を報じた際の
日本経済新聞の書き方が
興味深かったのでご紹介。
『(引用)
国富は住宅、工場、土地などに
金融資産を加えた資産から
負債を差し引いた総額で、
国全体の豊かさを示す。
家計、企業、政府などの
各部門を合算する。
(2024年1月19日
「国富が過去最高3999兆円、
22年末 資材高など映す」より)』
注目は、
『金融資産を加えた資産から
負債を差し引いた総額』の部分ですね。
なにしろ、国内の金融資産は
国富にならない。
内閣府の統計では、
金融資産として
「現金・預金 2370兆円」が
計上されています。
同時に、負債として
「現金・預金 2351兆円」が
計上されているわけです。
当たり前です。
なにしろ、現金という誰かの金融資産は、
日本銀行の負債。
さらに、我々の銀行預金という
金融資産は、市中銀行の負債。
日本国内に限定すると、
誰かの金融資産は
誰かの負債であるため、
「正味資産(国富)」にはならないのです。
ちなみに、金融資産の「現金・預金」と、
負債の「現金・預金」に
若干の差額があるのは、
「外国に保有する預金」
「外国が日本に保有する預金」が
含まれているためです。
(日本の対外純資産に影響します)
いずれにせよ、カネは
「国富」にならないことを
国富統計もまた、証明しているのです。
今回の国富統計の詳細につきましては、
メルマガ「週刊三橋貴明
~新世紀のビッグブラザーへ~」で
解説しています。
https://www.mag2.com/m/P0007991
是非、ご登録ください。
◆経営科学出版から
「経済大国ニッポンの不自然な没落
なぜ、「信じられない衰退」は現実化したのか」
が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38botu_teika
◆経営科学出版から
「年金倍増で日本経済は大復活する!
デフレの終わり、
第二の「高度成長」の始まり」
が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38nenk_blog
◆時局2024年2月号に連載
「三橋貴明の経世論第82回
税は財源ではない」が掲載されました。
http://www.jikyokusya.com/jikyoku.html
◆メルマガ週刊三橋貴明Vol768
2022年国富統計と金融資産
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
2022年の国富が3999.1兆円で、
史上最高になったことが
報じられています。
国富とは何なのか?
カネではないのですよ、カネでは。
◆メディア出演
財務省が国民の足を引っ張り続けた国
こんな国、普通に亡びるわ!
[三橋TV第808回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/kj09rJA9_Xs
震災との戦いは戦争と同じだ!
自己責任論は「甘え」に過ぎない
[三橋TV第809回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/xtk9pyV4S8U
限られた供給能力を
震災復興と大阪万博で奪い合うのか?
[三橋TV第810回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/iIl30VPui9U
日本は経済成長していない。
確かにその通りです。
ならば、日本経済を成長させるためには
どうしたら良いのでしょうか。
日本経済の成長に
本当に必要な指標、考え方、
そして政策を、
わたし、シンガーsayaと共に
学んでいただくのが
「シンガーsayaの3分間エコノミクス
第二巻」です。
さあ、私と共に経済成長について
「ゼロ」から学んで下さい。
特別コンテンツとして、
三橋貴明&saya
「シンガーsayaが
三橋先生にひたすら聞いてみた第一回」
の全編もご視聴いただけます。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/economics/
◆三橋経済塾
1月20日、
三橋経済塾第十三期 第一回対面講義が
開催されました。
https://members13.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?page_id=75
ゲスト講師は泉房穂先生です。
◆チャンネルAJER
今週の更新はありません。
【三橋貴明】国富とは何なのか?への1件のコメント
2024年1月21日 12:07 PM
なんて事言うと、
狙い撃ちされますね、
しかし、協力しても キッシアへの二の舞
生きるもタヒぬも廉豪国の機嫌次第!
コメントに返信する
メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です
コメントを残す
メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です