From 三橋貴明
【近況】
明日のメルマガでも取り上げますが、日本国は現在、世界第五位の「移民受入大国」と化しています。
ちなみに、2014年の移民受入数のランキングは、首位からドイツ、アメリカ、イギリス、韓国、日本となっています。
注目すべきは、韓国です。韓国は、移民送り出し国(特に、日本へ)でありながら、
同時に移民受入大国という興味深い状況になっています。
韓国の若年層失業率は、10%台に達しています(恐らくは、10%台後半)。
日本とは異なり、若者の雇用環境は極めて悪いのです。
それにも関わらず、韓国は2014年に日本を上回る41万人もの移民を受け入れました。
ちなみに、本稿(及び明日の稿)でいう移民とは、国連及びOECD定義の「出生地以外で一年以上暮らしている人」
という定義になります。日本に来ている技能実習生、留学生という名の外国人労働者も、全て移民です。
なぜ、韓国は移民受け入れ国と移民送り出し国を兼ねているのでしょう?
いわゆる「単純労働」の生産性を上げず、賃金水準が低迷し、韓国の大卒の若者たち(韓国の大学進学率は70%と、
世界最高)が、その種の職に就かず、「人手不足」と「若年層失業率上昇」が同時発生しているのです。
賃金を上げたくない企業側は、生産性向上の努力をせず、外国人労働者を「安い賃金」で雇用し、
あぶれた(というか、その種の職に就きたがらない)韓国の若者が若年層失業者と化す。
外国人労働者を年間に40万人も受け入れていながら、
韓国の商工会議所は「日本で就職しよう!」という異様なキャンペーンを展開する。
正しい道は、「単純労働」と考えられている職の生産性を高め、実質賃金を上昇させ、
「国民」が雇用され、大いに所得を稼ぐというスタイルであるにも関わらず、
その道は採らない。結果、若年層失業率の上昇と人手不足が同時進行し、
外国人労働者を日本以上に受け入れていながら、移民送り出し国でもある。
グローバリズムに国家を歪められた韓国は、日本の未来です。
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◆週刊アサヒ芸能 連載 列島報告書第110回「「ルサンチマン・プロパガンダ」で得をした人物の正体は…」
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◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 第215回「ブレグジット以降の世界」
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/
◆有料メルマガ 週刊三橋貴明 Vol409 日本の財政を「健全化」について
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
改めて「基礎的財政収支(プライマリーバランス)」という奇妙な指標が、日本のデフレを長期化させている現実について。
◆メディア出演
3月28日(火) 7時からTOKYO MX「モーニングCROSS」に出演します。
http://s.mxtv.jp/morning_cross/
3月29日(水) 6時から文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」に出演します。
http://www.joqr.co.jp/tera/
3月31日(金) チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651
◆三橋経済塾
3月18日(土) 三橋経済塾第六期 第三回対面講義が開催されました。
http://members6.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?page_id=8
第三回のゲスト講師は、京都大学大学院教授、内閣官房参与の藤井聡先生でした。
インターネット受講の方は、しばらくお待ちくださいませ。間もなく、アップされます。
3月21日(火) 対面講義のスケジュールを更新しました。(ゲスト講師が追加になっています)
http://members6.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=1777
◆チャンネルAJER
更新しました。
『移民政策のトリレンマ(前編)①』三橋貴明 AJER2017.3.21
https://youtu.be/GTYCRKe91j0
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