政治

日本経済

2021年2月14日

【三橋貴明】貨幣に関する思想が間違っているが故に亡国に至る

【近況】

それにしても、改めてケインズの
「雇用、利子および貨幣の一般理論」の結び、、

「経済学者や政治哲学者の思想は、
 それが正しい場合にも間違っている場合にも、
 一般に考えられているよりもはるかに強力である。

 事実、世界を支配するものは
 それ以外にはないのである。

 どのような知的影響とも無縁であると
 みずから信じている実際家たちも、
 過去のある経済学者の奴隷であるのが普通である。」

は、核心を突いていると思います。

日本国のデフレ継続、国民貧困化、国力の衰退、
ルサンチマンの蔓延、インフラ老朽化、
各種安全保障の崩壊、さらには少子化や人口減少。

全ては、
「貨幣に関する経済学者の思想」
が間違っているが故に、引き起こされている。

貨幣観という思想の間違いが
緊縮財政や「小さな政府」路線を肯定し、
防衛を含めた安全保障に対する支出すら
「ムダ」の一言で切り捨てることを認めてきたのです。

過去の緊縮財政が、将来世代である
我々現代に生きる日本国民に危機をもたらしている。

まさに、我々は過去の日本人の緊縮財政という
「ツケ」を支払わされているのです。

貨幣について、
「債務と債権の記録、貸借関係に過ぎない」

「政府(中央政府+中央銀行)は、
 インフレ率が許容する範囲において、
 自国通貨を発行して構わない」
(※国債発行+財政支出+国債買取)

この二つの「事実」だけでも、
早急に国民が共有しなければなりません。

さもなければ、日本国は、
「貨幣に関する思想が間違っていた」

ただ、それだけの理由で亡国に至るでしょう。

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◆時局 2021年3月号に連載
 「三橋貴明の経世論 第47回 
 財務省が否定する財政破綻論」が掲載されました。
 http://www.jikyokusya.com/

◆週刊実話 連載「三橋貴明の
 『マスコミに騙されるな!』」 
 第405回 麻生財務大臣、恥を知れ!

◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol612 軍事と経済力
 http://www.mag2.com/m/P0007991.html

 軍事関連の需要、いわゆる「軍需」と、
 国民経済あるいは経済成長との関係について解説しました。

◆メディア出演

 三橋TV、続々公開中です。

 補償ではなく恐怖!? 
 これでは中国共産党以下だぞ、菅義偉!
 [三橋TV第349回] 三橋貴明・高家望愛
 https://youtu.be/aH8ZLVOW4jE

 富民安全! 緊縮の転換のために、
 我々は何をするべきか!
  [三橋TV第350回] 三橋貴明・松本勝・高家望愛
 https://youtu.be/xxEk3b6nsWQ

 デフレは貨幣現象ではない。
 いつまでこの議論をしているんだ!
  [三橋TV第351回] 三橋貴明・高家望愛
 https://youtu.be/E0iJrz2W8t4

 特別コンテンツ、配信。

 三橋貴明×佐藤健志 
 【フランス革命を大いに語る 信じがたい歴史的真実!
 フランス革命とMMT(現代貨幣理論)】
 https://youtu.be/j-lLu2feXfU

 【打倒!!緊縮財政】
 “コロナ後に増税議論を“という愚かな発言 
 伊吹文明 元衆議院議長[前編](池戸万作)
 https://youtu.be/ygpCof5eGH0

 2月10日(水)、チャンネル桜
 「Front Japan 桜」に出演しました。

 
 【Front Japan 桜】
 日本を亡国に導く菅内閣の中小企業『改革』 /
  日本政府のインフラ外交 その後[桜R3/2/10]  https://youtu.be/808vFlvhNtI

 【ch桜・別館】
 三橋流、人生を楽にする2つのテクニック
 [桜R3/2/10]  https://youtu.be/UC9kbxn-GLQ

 【RE:明るい経済教室 #22】
 人口減少でマイナス成長に?
 いいえ「高圧経済」の入り口です![R3/2/11]  https://youtu.be/_SgdZgmRLR0

 
 2月19日(金) 
 チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演します。
 http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651

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 ゲスト講師は林千勝先生です。
 https://members10.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=1440

 三橋経済塾第十期の入塾お申込は以下から。
 https://members10.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

◆チャンネルAJER 
 「PB黒字化目標は民間赤字化目標 でしょ?!(前半)」
 三橋貴明 AJER2020.2.9
 https://youtu.be/yLzlvl8XIvU

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【三橋貴明】貨幣に関する思想が間違っているが故に亡国に至るへの7件のコメント

  1. たかゆき より

    騙される方が 馬鹿

    そもそも ノーベル経済学賞とやらを
    無理やり 創設した 山師の 方々の出自を知れば

    ケイザイガクとやらが どんなに イカガワシイものか。。

    econ属など アホの集団

    数式で 人間の行動を 推し量るとかって 
    100万年 早い

    心理学と 一緒で ケイザイガクなど
    文学の範疇

    こんだけ 馬鹿が 溢れているのに
    どうして 人類が 滅びないのか 不思議

    人類の次は 蟻さん 頑張ってね ♪

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  2. たかゆき より

    知らない アホには 教えて あげよう

    タイラー・コーエン 「エコン族の生態」
    (a)エコン族の民は、ステータス志向の塊であり、少しでも高い身分(status)を得ようと必死である。(b)高い身分を得るには、「モドゥル」(“modl”)1を自作するしかない。(c)モドゥルの大半は、実用上の価値がほとんど――あるいは、まったく――無いようである。エコン族が未開の状態にとどまり、その文化が惨めなまでに貧弱である理由は、以上の(a)~(c)の事実からきているものと思われる。身分の高低とモドゥル作りの腕前が緊密に結び付けられるようになったのも、モドゥル作りで実用性よりも儀式への適合性が優先される2ようになったのも、比較的最近になってからのようである。エコン族の生態に関心を寄せる人々の間からは、「このままでは、この民族の未来は危ういのではないか」と悲観する声が相次いでいる。

    おまけに、もう一丁。

    エコン族の若い衆――「グラッド」(“grad”)3と呼ばれている――が成人として認められるためには、奉公先である「邸」(“dept”)の元老たちから高く評価される必要がある。元老たちのお眼鏡にかなうモドゥルを作ってはじめて、成人として認められるのだ。グラッドを成人として迎え入れるための儀式は、複雑極まりなく、その具体的な手続きは村ごとに違いがあるようである。さらには、エコン族の中でも由緒ある村について伝え聞くところでは(辺鄙な場所にある村については、情報が乏しくて詳しいことはわからない)、成人として認められてからまだ日が浅い連中は、モドゥル作りの腕前を絶えず披露し続けなければならないという。その試練に耐えられない者は、「邸」から追い出され、荒野の真っただ中で野垂れ死にする運命が待っているという。 ・・・(略)・・・しかし、元老の地位4が授けられるや、モドゥル作りの試練からは解放され、特段何もしなくてもよくなるという。それにもかかわらず、元老には手厚いもてなしが約束されているとのことだ。

    だど ♪

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      1. たかゆき より

        ちなみに 以上のコメントは

        経済学101は主に皆様の寄付によって賄われています。温かい支援をお待ちしています。

        より 引用

        小生も 皆様の あたたかい ご支援
        お願い 申しあげ まうす ♪

        返信

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        1. 蛇足 より

          Leijonhufvud, Axel, Life Among the Econ , Western Economic Journal, 11:3
          (1973:Sept.) p.327

          エコン族の 詳細は 上記にあり

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  3. 赤城 より

    人間は信じたいものを信じてしまう存在ですが、
    現実に照らして真実を知ろうとする姿勢を持つ者とそうではないそうできない者の2通りの人がいると思われる。
    さらにその上で真実とは別の嘘を吹くことで愚者をだまし自分たちの利益を得ようとする者たちも多い。

    現実を強烈に直視すべきエリートがことごとく嘘を信じたふりをして自らの利益だけを求め、庶民を必死にだまし殺し続けるような詐欺の国狂気の日本で…

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  4. tomy03 より

    それにしても、1995年の財政危機宣言以来、25年以上財政再建を担当している財務省という組織はどこまで無能なんでしょうかねえ。

    民間ならば、そんな実績を出せていない組織は、とっくにお払い箱で別の所に仕事出しますよ。

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  5. 大和魂 より

    もうね国際社会そのものが、矛盾した欺瞞そのものの完全なるムラ社会の構造である以上、財務省を始めとしたどこの集団とか組織なんかにも属さないで闘えるかですよね。

    それだから財務省の関係者は、あらゆるところに金を出して縛りやしがらみをつくり国内を掌握しているんですよ。

    なので私は、どこにも属さないで日本社会の歪め歴史に泥を塗る財務省の関係者と、国際社会の経済界の権力者も結局は、橋下徹や池上彰や高橋洋一や三浦や竹中やアトキンソンなどと結託しているから嫌いなんです。

    これでもまだ未来の子供たちの教育や躾を泥まみれで汚す財務省の権力者に与しますか?

    要するに問題は、そこなんですよ!だから森喜朗の一連の問題も社会自体を歪めるから怒っているわけです。

    また右派も左派も全く同じ穴のムジナなんですよコレ!

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