政治

日本経済

2020年8月30日

【三橋貴明】安倍総理、辞意表明

【近況】

8月28日に「月刊三橋」の
収録があったのですが、まさに収録中に

「安倍総理、辞意表明」

の第一報が舞い込んで参りました。

2012年、安倍総裁(当時)や
麻生元総理(同)など、
「野党自民党」の方々に、
経済、財政、デフレーションなどについて
インプットを続け、総選挙で自民党が勝利。

当初、安倍総理は「三本の矢」について、

「金融緩和、財政拡大、
 投資などのイノベーション」

と、説明していたのですが、いつの間にか、
「金融緩和、緊縮財政、
 成長戦略(という名の構造改革)」
に修正され、2013年6月には
骨太の方針において
プライマリーバランス黒字化目標を明記。

その後、六年間も続く緊縮の時代が始まりました。

そもそも、「デフレ脱却」を
訴えた政権を採った自民党内閣が、
緊縮財政や構造改革といって
「デフレ化政策」を採っている時点で、
異様極まりない。

さらに、「デフレ脱却を叫びつつ、
デフレ化政策を採っている」という事実を
指摘したのは、ほとんど我々だけでした。

政権がデフレ化政策を採った以上、
当たり前ですが日本のデフレ脱却は
果たせませんでした。

辞意表明の記者会見で、
安倍総理はデフレについて、

「30年続いたデフレに3本の矢で挑み、
 400万人を超える雇用を
 つくり出すことができました。

 成長の果実をいかしまして、
 保育の拡充、また、幼児教育、
 保育の無償化等を行いました。

 高等教育の無償化も含めてですね。

 そして、働き方改革や一億総活躍社会に
 向けて大きく一歩を
 踏み出すことができたと思っています。」

とだけ語っています。
さすがに、「デフレ脱却を果しました」
という嘘を口にすることは
できなかったのでしょう。

我々は、安倍内閣が「デフレ脱却」のために
努力することを信じ、支持した。

とはいえ、結果から見ると、
安倍総理の「目的」は、単なる長期政権だった。

そして、現在の日本において、
政権を長期化させるには、
緊縮財政や構造改革を推進すればいい
(財務省やグローバリストの支援を
 受けることができるため)。

このどうしようもなく情けなく、
覆せない「過去」を踏まえ、
前に進む必要があります。
諦めない限り、戦いは続くのです。

◆令和2年9月19日(土) 
 三橋経済塾第九期 第九回講義(一般参加可能です)
 
 会場:名古屋 
 ゲスト講師:ノンフィクション作家 河添恵子先生
 https://ws.formzu.net/fgen/S78662785/

◆「日本をダメにした財務省と
 経団連の欺瞞(小学館)」が刊行になりました。
 https://amzn.to/38q1LPW

◆「自民党の消滅(ベストセラーズ)」
 (書籍版)が刊行になりました。
 https://amzn.to/3dEIFqS

◆週刊実話 連載「三橋貴明の
 『マスコミに騙されるな!』」 
 第382回 4~6月期GDP 
 戦後最悪の落ち込みに

 なお、週刊実話の連載は、
 以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
 https://npn.co.jp/category/society

◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol588 
 二つの潜在GDP
 http://www.mag2.com/m/P0007991.html

 「最大概念の潜在GDP」と
 「平均概念の潜在GDP」は全く異なる概念です。
 
 現在の日本が採用している「平均概念」が、
 今後、恐るべき事態を引き起こすことになります。

◆メディア出演

三橋TV、続々公開中です。

麻生太郎財務大臣に質問 
放漫財政の定義って何? 
[三橋TV第279回] https://youtu.be/JoAJu5l57-I

戦後最悪のマイナス成長! 
政府には、消費税廃止以外の選択肢はない!
[三橋TV第280回] https://youtu.be/PpxHfOqwrrY

エグイ!地獄! 重税国家、日本国を変えようよ! 
そのためには・・・
[三橋TV第281回] https://youtu.be/W1CpgHGQtOk

特別コンテンツ、続々配信。

【暴露】日本の没落を望む2人の反日評論家 三橋貴明
https://youtu.be/LweRMdIciGg

9割の国民が騙されている?
レジ袋有料化はECOのため…? 
三橋貴明×室伏謙一
https://youtu.be/25RqV0UHKUA

8月31日(月) 
チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演します。

9月4日(金) 
チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651

◆三橋経済塾

9月19日(土)に開催予定の、
三橋経済塾第九期第九回対面講義の
申込受付を開始致しました。

会場は名古屋で、ゲスト講師は
河添恵子先生(ノンフィクション作家)です。
https://members9.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=1236

第九回は地方講演になるため、
一般の方のお申込も可能です。(お申込は以下から)
https://ws.formzu.net/fgen/S78662785/

※ご入塾は以下から。
https://members9.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

◆チャンネルAJER 
今週の更新はありません。

関連記事

政治

日本経済

【三橋貴明】いわゆるリフレ派理論

政治

日本経済

【藤井聡】「景気対策としての大型補正」と「教育国債」で、アベノミクスを完了すべし

政治

日本経済

【藤井聡】日本経済の「供給力」「生産性」を破壊し続ける消費増税

政治

日本経済

【藤井聡】英EU離脱「緊急経済対策」 〜景気対策20兆円とアベノミクス成果の全活用〜

政治

日本経済

【三橋貴明】「デフレは貨幣現象」で五年間を無駄にした日本

【三橋貴明】安倍総理、辞意表明への1件のコメント

  1. 大和魂 より

    このところの酷暑で私自身の頭が働かずに、何度かコメントしかけたのですが納得できなくて投稿を控えておりました。そうしているうちに突然、安倍首相による辞任表明の記者会見でした。それで安倍政権の最中でも幾度となく政治は結果と連呼されてましたし、また辞任表明の記者会見でも印象に残るワードが【政治は結果責任】の言葉でしたが結局、総合的に判断すれば、かなり矛盾した問題だらけの政権でした。しかし先ずは総理大臣の難しいかじ取りのお仕事を労いまして、お疲れさまでした。それでポスト安倍の石破とか野田とか河野とかは論外で話にすらなりません。なら懐の深さであればダントツで麻生太郎なんですが、財務省と闘わないのは問題だけど菅義偉とか甘利アキラとか下村博文なんかよりは、はるかにマシですがね…。ただ財務省に食ってかかるぐらいの元気な方が理想なんですがねなかなか難しいとおもいますが、憲法改正をやるならそれぐらいな方の登場が必要不可欠です。

    返信

    コメントに返信する

    メールアドレスが公開されることはありません。
    * が付いている欄は必須項目です

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です

名前

メールアドレス

ウェブサイト

コメント

メルマガ会員登録はこちら

最新記事

  1. アメリカ

    政治

    日本経済

    【藤井聡】表現者クライテリオン最新号『不信の構造、腐敗...

  2. アメリカ

    政治

    日本経済

    【藤井聡】岸田総理は上下院議会演説が米国で評価されご満...

  3. 日本経済

    【室伏謙一】首長に求められる資質は何か?

  4. 日本経済

    【三橋貴明】ついに統計詐欺に手を染めた財務省(後編)

  5. 日本経済

    【三橋貴明】ついに統計詐欺に手を染めた財務省(前編)

  6. 未分類

    【竹村公太郎】公共事業と住民反対運動 ―進化は変わり...

  7. アメリカ

    政治

    日本経済

    【藤井聡】「スズキ自動車会長の鈴木修氏」を後ろ盾にした...

  8. 日本経済

    【三橋貴明】劇場型総選挙、再び

  9. 日本経済

    【三橋貴明】料理と製造業は似ている

  10. アメリカ

    政治

    日本経済

    【藤井聡】【財務官僚イタコ曲「聞け!俺のインボイス」発...

MORE

タグクラウド