【対談バンド入門特別篇】都議選直前!小池百合子都知事の内面を歌いあげる三沢カヅチカが「豊洲の女」で衝撃歌手デビュー
「化粧だけ~では~ 隠しきれ~ない~ 今の私は~豊洲の女~」東京都議選前の今、巷を賑わしている歌がある。タイトルは『豊洲の女』そしてカップリング曲である『逆賊ブルース』。文化放送『おはよう寺ちゃん活動中』でこの曲が流れると、誰が歌っているのか?「豊洲の女」とは小池百合子のことなのか? 「逆賊」は、あのヤバイ政治家のことか?さまざまな憶測が流れるなか、今回衝撃のCDデビューを果した歌手三沢カヅチカ氏と哲学者で作詞家の適菜収氏が初対談。歌詞に込められた思いとは何か? 対談は小池百合子の「人間性」にまで広がった。
■歌手・三沢カヅチカは何者か?
三沢 今回はどうもありがとうございます。適菜さんには素敵な詞を書いていただいて。メジャーデビューできるなんて夢にも思っていませんでした。 適菜さんの本は最近だと『安倍でもわかる政治思想入門』と『安倍でもわかる保守思想入門』を拝読しました。いつも鋭い論説で面白いです。
適菜 私も作詞家としてはデビュー作です。そもそも今回のプロジェクトですが、京都大学の藤井聡さんに、これから作詞や作曲をやっていく旨を伝えたところ、三沢さんを紹介していただいた。それで過去のライブの音源も聞かせていただき、これは凄い人だなと。
三沢 いやいや。僕は一介のサラリーマンで、関西では小さい箱で歌ってたので、まさかこんな話が来るなんて。
適菜 その音源はブルースでしたが、最初に声を聴いたとき、歌謡曲が歌える人だと思ったんです。
三沢 カラオケでは歌謡曲も歌っています。
適菜 それで、中島みゆきの「さよならを伝えて」のような少しラテン音楽の香りが入った歌謡曲が合うのではないかと思ってですね。こちらも藤井さんつながりで、作曲家の多城康二さんにお会いして、私の歌詞に曲をつけてもらった。最初は昭和のジャズ歌謡のような感じだったので、サビの部分のメロディーをギターでつくって、より歌謡曲っぽくしてもらったんです。
三沢 僕が歌うので多城先生は憂歌団のイメージがあったのかもしれません。
適菜 でも、今回は歌謡曲でバッチリはまりましたね。
三沢 ありがとうございます。今回はSATOというクレジットで、ギターも弾かせていただきました。
■適菜収はなぜ「豊洲の女」を作詞したのか?
三沢 今回の歌詞は、女の悲哀が出ていて本当に素晴らしいです。これは藤井さんから聞いたのですが、政治活動の一環でもあるわけですか?
適菜 そうですね。豊洲は新しい街でもあるけど、落ちぶれた女が似合いそうな感じもする。
三沢 東京の人から見れば、何もないところですよね。
適菜 豊洲がどうこうと騒いでた女性政治家がいますよね。
三沢 カイロ大学に行ってはったんでしたっけ?
適菜 本人曰く首席で卒業したらしい。10万人以上いる大学なので、外国人が首席で卒業するわけがないなどと揶揄されていましたが。彼女は「政界渡り鳥」と呼ばれています。日本新党、新進党、自由党、保守党、自民党と渡り歩き、細川護熙、小沢一郎、小泉純一郎と付き合う男も変えてきた。
三沢 二階俊博にも近いそうですね。今回の「豊洲の女」の歌詞にも「たどり着けない渡り鳥」とありますが、これも政界における彼女の立ち居振る舞いを示しているわけですね。このCDのジャケットの女性も、グリーンのスカーフをした小池百合子さんに見えますね。歌詞の「ダイバーシティ ブルーオーシャン」はどういう意味なんですか?
適菜 小池は怪しげなカタカナ英語が好きなんですよ。ダイバーシティ、ブルーオーシャン、スプリングボード、ワイズ・スペンディング……。深い意味はないと思いますが。
三沢 昔、クールビズというのもありましたね。
適菜 要するに、カタカナ言葉で世の中の空気をつかみ、動いてきた女が、あるとき自分がからっぽであることに気づくわけです。それを歌詞にしたんですね。仕事で小池の過去の本や発言を調べる機会があったのですが、ほとんど政治的主張や意見と呼べるようなものはない。女性はもっと活躍したほうがいいとか、反論しようのないことを書いてる。結局、小池はおいしそうなところをつまみ食いしてきた品のないおばさんなんですよ。
■「豊洲の女」と小池百合子
適菜 小池の一番の強みは、何もないことです。中心が空虚であると。
三沢 関西には橋下徹みたいなやつがウワーっとおるんですけど、小池はよくわからないんです。
適菜 橋下も空気に乗っかって動いてきましたが、根本的なところに社会や伝統、制度に対する悪意があります。「能や狂言が好きな人は変質者」という言葉からもわかるように、伝統文化や日本的なものに対する嫌悪感を隠そうともしない。逆にその部分がブレーキになっている。でも小池は悪意すらないので、担がれたときに危ないと直感したんです。
三沢 適菜さんは「豊洲の女」とカップリング曲の「逆賊ブルース」を1時間くらいで書かれたそうですが。
適菜 曲のイメージを某鮨屋で藤井さんに伝えて、その後に多城さんがピアノを弾いている銀座の店に行きました。そこで藤井さんに多城さんを紹介していただいた。3時くらいに家に戻ってきて、朝からラジオ出演だったので、その合間に2曲書いたんです。
三沢 それなのに、きちんと韻も踏まれています。「見切り発車のリンドバーグ 着地できない女の涙」。着地できないのは豊洲問題そのものですね。
適菜 そうそう。最初から着地点がないんです。市場移転について賛否を示さないのも、賛成したら反対票が、反対したら賛成票が逃げるからですね。でも、こうした態度がメディアに批判されるようになったら、今度は、都知事選前に方向を示すなどと言い出した。
三沢 僕ら関西の人間から見ても、豊洲の市場のことは本当に大変だろうなと心配になります。着地できなかったらどうするのでしょうか?
適菜 それこそ、「おい、小池!」ですよ。
《「豊洲の女」プロモーション動画はこちら》
ニコニコ動画 http://www.nicovideo.jp/watch/sm31403961
youtube https://www.youtube.com/watch?v=XBlUEeTdHTk
(対談者プロフィール)
歌手:三沢カヅチカ
年齢不詳。ブルースシンガー。関西の某一流企業のサラリーマン。アフター5で、関西のライブハウスなどでブルースのボーカルをやってきた。ギターでバンドに参加することもある(その場合は、別の芸名SATOでギターを弾いている)。藤井聡京大教授とは音楽仲間。今回、藤井からの声かけで、三沢カヅチカとしてデビューすることになった。
作詞家:適菜 収(てきな・おさむ)
1975年山梨県生まれ。作詞家。哲学者。
ニーチェの代表作『アンチ・クリスト』を現代語訳にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』(以上、講談社+α新書)、
『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+α文庫)、『日本を救うC層の研究』(講談社)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、『なぜ世界は不幸になったのか』(角川春樹事務所)、
『死ぬ前に後悔しない読書術』、『安倍でもわかる政治思想入門』『安倍でもわかる保守思想入門』(以上、KKベストセラーズ)、中川淳一郎との共著『博愛のすすめ』(講談社)など多数。
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