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2015年3月9日

【三橋貴明】繁栄の絶対法則

From 三橋貴明 http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/

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●世界を動かす力の正体とは?

https://www.youtube.com/watch?v=xSpcGUoATYk&feature=youtu.be

※※月刊三橋『激流グローバルマネー』より

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【今週のNewsピックアップ】
●繁栄の絶対法則(前編)
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11997590715.html

●繁栄の絶対法則(後編)
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11997991427.html

安政南海地震で発生した津波により、広村(現、和歌山県広川町)は壊滅状態になりました。村人の離村を食い止め、故郷を守るべく、私財を投じて「広村堤防」を建設した濱口梧陵は、その後、紀伊の藩校で教鞭をとり、明治政府の大久保利通から要請され、初代の駅逓頭(郵政大臣)に就任するなど、幅広い分野で活躍した人物です。
勝海舟は、「梧陵濱口君碑」において、濱口梧陵について、
「梧陵は生まれつき、とてもスケールの大きな人で、しかも物の道理に通じ、たくさんの本を読み、特に荻生徂徠の説いた学問には興味を示し、よく励んだ。はやくから大きな志を持ち、国内の有名な知識人とは広く交り、その上天下や外国の情勢についても、すばらしい観察眼でみつめていた」
と、絶賛しています。
この濱口梧陵が、三橋の新著「繁栄の絶対法則」の主人公になります。
本書執筆に際し、和歌山県広川町(旧:広村)を訪れてみました。広川町の人口は、1970年代には9000人近かったのですが、その後は日本の各地同様に減少し、2014年には7427人となっています。濱口梧陵が維持と繁栄のために力を尽くした広村も、今は他の日本の「地方」同様に、停滞と衰退の中を漂い続けているわけです。
濱口梧陵が私財を投じて建設した広村堤防は、現在は史跡に指定されています。高さ四・五メートルの堤防の上は、今は遊歩道になっています。
広村堤防の上を歩いてみました。
自然と人工が融合した美しい高台の道が、どこまでも、どこまでも続いています。これを、広村の人々は「人力」で建設したわけです。
濱口梧陵の死後になる大正2年。広村に高波が襲来しました。広村堤防は威力を発揮し、見事なまでに波を防ぎ、村への被害は食い止められました。
昭和8年。広村堤防の傍らに、濱口梧陵の偉業と徳を讃える感恩碑が建造されます。
濱口梧陵が人生を賭けて守ろうとした広村という「共同体」は、二十年後の日本に残っているのでしょうか。日本国民が地域や国家という共同体の大切さを忘れ、共同体維持に力を尽くさない限り、二十年後の広川町はすっかり寂れ、ほとんど荒野と化しているのではないかと思いました。
そして、その時は日本国という共同体もまた、過去のものになっているのでしょう。
上記の類の事態を避けるためには、どうしたらいいのでしょうか。今、日本国民一人一人が考える必要があります。
というわけで、PHP研究所から「繁栄の絶対法則」が刊行になりました。
http://www.amazon.co.jp/dp/456982398X/

【実況中継】
三橋は仕事柄、車で首都高速道路を頻繁に走ります(と言いますか、セキュリティ上の理由から単独での電車移動を禁じられているのです)。
首都高速道路を初めて走った方は、そのあまりの複雑さに混乱すると思いますが、三橋は慣れています。例えば、東名方面から上野に行きたい場合、どのタイミングで左右どちらの車線を走っておいた方がいいか、などを熟知しているわけです。
新宿方面から霞が関に抜ける際に、赤坂トンネルの左側を走ってしまい、ふと気が付くと車線変更ができなくなっており、神田橋方面に向かわざるを得なくなった。などという経験をしたのも、はるか昔でございます。
首都高を走らない方には、意味不明なことばかり書いてすみません。何を言いたいかといえば、三橋の中に「首都高速道路を走るサービスの供給能力」が蓄積されているという話でございます。
「経験」あるいは「慣れ」というのもまた、同一人物の供給能力を高めます。すなわち、生産性の向上です。設備投資、人材投資(教育)、公共投資に加え、「実際に働く」こともまた、生産性向上の一要因なのでございます。
この種の話は「当たり前のこと」なのですが、普通に生きていると、あまり考えることはありません。というわけで、この種の「当たり前であるにも関わらず、考えない」ことを考えて頂きたく、このたび、PHP研究所から「繁栄の絶対法則」を刊行いたしました。
http://www.amazon.co.jp/dp/456982398X/

◆一般参加可能な講演会のお知らせ。
3月28日(土) 12時より『シンポジウム「台湾映画『KANO』にみる、忘れられた台湾史と今の日本人に求められるもの」』 文京区シビックセンターにて。
https://f35992faa456ac63f123cd71b3.doorkeeper.jp/events/19960
「KANO」を見てから参加して下さいませ。

◆PHP研究所から「繁栄の絶対法則」が出版になりました。
http://www.amazon.co.jp/dp/456982398X/

◆WAC社から「中国との貿易をやめても、まったく日本は困らない!──中国経済の真実」が出版になりました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4898317138/
またまた、増刷になりました! これで第三刷になります。ありがとうございます!

◆さかき漣:著「コレキヨの恋文 (PHP文庫)」が刊行になりました。
本書は八重洲ブックセンターで文庫・新書週刊ベストテンで首位に輝きました! ありがとうございます
http://www.amazon.co.jp/dp/4569762883/

◆週刊アサヒ芸能 連載「三橋貴明の列島丸わかり報告書」 第10回「総理の「黄金の拘束衣」とはグローバル資本の呪いである」が掲載されました。
http://www.asagei.com/

◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 第116回「日本の経済成長の「黄金パターン」」が掲載されました。
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/

◆Klug連載 三橋貴明の「経済ニュースにはもうだまされない」 第296回 消費者物価と実質消費
http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2015/03/03/023381.php

◆有料メルマガ 週刊三橋貴明 〜新世紀のビッグブラザーへ〜 週刊三橋貴明 Vol302 「おカネ」の正体(前編)
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
今回からしばらく「おカネ」について考えます。面白いですよ〜。

◆メディア出演

3月11日(水) 文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」に出演します。
http://www.joqr.co.jp/tera/

3月12日(木) ラジオ関西「なんでもカウンセリング〜You&Me〜」に出演します。
http://jocr.jp/blog/nandemo.php

3月12日(木) TOKYO MX「モーニングCROSS」に出演します。
http://s.mxtv.jp/morning_cross/

3月14日(土) テレビ愛知「激論コロシアム」に出演します。
http://www.tv-aichi.co.jp/gekiron/

3月15日(日) FMフジ「なんでもカウンセリング〜You&Me〜」に出演します。
http://jocr.jp/blog/nandemo.php

3月6日(金) チャンネル桜「報道ワイド日本ウィークエンド」に出演いたしました。
【三橋貴明】田母神事務所は感覚的な反駁ではなく収支関連情報の開示を[桜H27/3/6]http://youtu.be/QQHi1QAtlAc
【震災復興】再建と自尊心の調和を、仙台での国連防災インフラ会議[桜H27/3/6]http://youtu.be/y27skN71A-o
【明るい経済教室】社会資本整備がもたらす、2つの生産性の向上効果[桜H27/3/6]http://youtu.be/427FQlPrlKU

◆三橋経済塾
三橋経済塾第四期「経済時事」第三回講義が3月15日に開催されます(ゲスト講師は青木泰樹先生)。
http://www.mitsuhashi-keizaijuku.jp/
講義出席の申し込みは↓こちらから。
http://members4.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=983

◆チャンネルAJER 今週の更新はありません。

PS
もしあなたが日本の行く末がご心配でしたら、、、、
「日本を救う方法」をいっしょに考えませんか?
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_sv2.php

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【三橋貴明】繁栄の絶対法則への1件のコメント

  1. 売国奴ラッグ より

    〉「経験」あるいは「慣れ」というのもまた、同一人物の供給能力を高めます。すなわち、生産性の向上です。 ‥‥そう   ですよね。唯、仕事を続けるだけでも(どれだけ微々であっても)いくばかりかの生産性の向上は在るはず  ‥ ですよね。だから、そう言う見えない価値が常に所得に数値的に還元(変換)されて、数値(金額)としての名目所得は常に上昇していくべきなんですよ  ? (相対的にお金の価値は常に下降していくことが正常な役割のはずだと思います)。 その需要を創出する所得、人件費(あらぬことか材料と見なし)をコストと指向し国際競争の名の元に底辺への競争や大量移民推進されるわけですから庶民はたまったもんではありません。 俗・庶民の妄言?失礼しました(整理して議員さんに直接、抗議葉書を出そっ)。

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