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2014年7月5日

【浅野久美】泣き男と告げ口女

From 浅野久美@チャンネル桜キャスター http://www.ch-sakura.jp/topix/1575.html

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●●マスコミが報じない不都合な真実とは
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_sv2.php

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ブラジルに着いて最初に観た、土砂降りのメキシコ対カメルーン戦でいきなりお気に入りの傘を入口で没収されてしまったので(厳密に言えば、隠しきれなかったので)、その後は雨が降っても強い日差しが出ても、帽子以外はほぼ抵抗できなかった現地の二週間。

特に3試合目の内陸クイアバはむしろ雨の少ない土地なので、乾燥して舞い上がった土ぼこり(特に未完成のままの道路やスタジアム周辺の工事による)と強烈な紫外線を避けるために、マスクと日傘は必須アイテム。
・・・というわけで、オトナの女にとって超禁忌の南半球日焼け。。。おかげで今になってほっぺのあたりがカサカサして痒いので、実家で思わず懐かしのメンタムを軽く塗布したところ、想定外のメントールっぷりに半日ほど涙目で過ごすことになってしまった日本の夏。
帰って来て、まだ時差ボケと通常のボケとの境目をうろうろしている浅野です。
みなさま今週もお仕事お疲れさまでした。

いやいやしかし、度肝を抜くような記者会見が、メッシクラスの強烈なパフォーマンス性をぶちかましている兵庫県の議員さん。

記者にあれこれ注文したり、開き直って怒ってみたり、突然『少子化問題、高齢ヒャッハーウワー(頭を振る)』と謎の号泣マックスモードになったり・・そうかと思うと急に我にかえって冷静になったか・・と思いきや、フェイントの後、突然絞り出すように大泣きしてダダをこねてみたり・・・・
な、なにあの『中盤でトリッキー』的な緩急つけた高速ドリブル珍獣は?
よく次々とマスコミのおもちゃになるような、映像力の高い凄いキャラクターが出てくるものですねぇ。
どうせ散々VTRを使い回された後に、忘れた頃に御本人が出て来て、サンデージャポンあたりのひな壇にちゃっかり座ることになるのでしょう。

そういえば、帰国して最初に確認したニュースは都議会のセクハラ発言の一件でしたが、プロセスがいまいちわからないままいきなり鈴木都議の90度の謝罪シーンを見た時は、テレビの企画か何かで公開プロポーズでもしているのかと思いましたよ(不謹慎ですみません)。
まあ、なんと言っても鈴木都議といえば、二年前の夏、一緒に魚釣島に泳いで上陸した私の尖閣兄弟です・・・腰が低くて正義感の強い硬派なイメージがあったのでヤジ騒動は意外でしたが、それよりなにより、都議会の恥をわざわざ特派員協会で会見をしてまで海外に流布するあの女性議員はなんなの?
外国に言いつけて、自分の不遇な身の上を喧伝したがるどこかの女性大統領みたいなみっともない真似はやめて欲しいものです。
あんたの公人としてのデリカシーのなさも相当のもんじゃないかい?とお相手の女性議員にも突っ込みたくなるような、双方スッキリしない会見の内容でした。

そうかと思えば、小保方さんの実験に関しての理研の会見。
『(あんな彼女のことだから?)お茶の道具を揃えるのにも時間が必要だろう』的な内容を、ニヤニヤしながら人をバカにしたような口調で喋るおじさんのトーンの方に、よほどセクハラっぽいテイストを感じてしまうのは私だけでしょうか。知れば知るほど、なんだかドロドロして恐ろしい現場なんですね。
子供の頃、リケンのわかめスープの澄んだダシが好きだったのになあ・・・

ところで、号泣で忘れられないのは、97年の山一証券経営破綻の際の社長の会見でしょうか。
(『社員は悪くありませんから』と、繰り返しテレビ画面に映し出される泣き崩れた社長さんのお顔が、アニメの何かに似ている・・と薄々思いながらいまだに思い出せないままなのですが)
当時山一の社員だった人が友達にいたので、個人的にもとりわけ衝撃を受けたニュースでしたが、大学生の就職したい会社ランキングの上位に入っていた企業のあっけない結末は、これからは大手神話がどれほどアテにならないか、という認識がぐっとリアリティを増すきっかけになりました。
97年といえば、3%から5%に上がった消費税増税の年として、今回の増税の弊害を語る時にもよく引き合いに出されるのでおなじみの年号ですね。

ちなみに1997年は香港返還の年でもありました。
その頃は毎月訪れていたほど公私で身近な土地だったので、7月1日は私も返還の瞬間を現地の九龍島サイドから見届けましたが、

思えばあの日も、記憶に残るほどの土砂降りの雨・・・・セレモニー後のせっかくの花火も、音は響いても雨に煙ってしまって精彩に欠ける緩んだシルエットでした。
当時は安ホテルのスタッフでも、『ハロー』でも『ハーイ』でもなく、誰もが『グッモーニン』とイギリス風に挨拶し、屋台や市場ではほとんど北京語が通じなかったイギリス領の古きよき香港が懐かしいです。あれからもう17年ですか・・・
民主化を訴える人たちが、1日のデモ行進以降次々と拘束されているそうですね。
打ち上げても打ち上げても、泣いたような形になってしまうあの日の花火は、やはり香港の未来を暗示していたのでしょうか。

いまでは、大陸からの人が溢れ、マナーの悪さにいざこざが絶えない、と、香港人の知り合いも嘆きます。
ビジネスのメインは当然『ニーハオ』がとってかわり、また、香港籍を求めわざわざやってきて出産をする大陸女性の多さなども産科病院の数の問題から現地の妊婦さんや新婚さんの不安を生んでいるとか。
テレビ局に勤めるその知り合いによると、どのジャンルのマスコミももはや大陸中国人のスタッフ割合が大きくなっている、とのことです。
そういえば台湾のテレビ局でも似たようなことになっていると聞きました)

そうそう、昔、台湾のカラオケKTV(パブ的な要素もあり)に連れていってもらった時、台湾人の社長さんがいきなり唄ったのが、日本語の『あんときゃどしゃぶり』という歌でした。メロディーも歌詞も忘れましたが、あまりのインパクトにタイトルだけは鮮明に憶えています。

さきほど、間もなく台風も来そうだという予報がありました。季節を問わず、最近の雨の降り方は異常ですね。豪雨の時の水かさが増す速さは想像を超えているので本当に注意が必要です。

それにしても、現在の私にとっての『あんときゃどしゃぶり』はやはりブラジルでのコートジボワール戦でしょうか。あれ、絶対勝てる試合でしたよね。
敗戦後の雨はあまりに冷たくて、惨めな痛みで歩くのも辛かった。
まあ、いろんな意味で、一生忘れられない土砂降りメモリーのひとつとなってしまいました

ということで、いよいよベスト4が決まります。
日本戦は終わってしまいましたが、『ここからがこれぞワールドカップ』というエキサイティングな試合に酔いしれましょう。
ではでは、みなさまよい週末を!

PS
中国暴発。日本は国家存亡の危機を回避できるか?
http://youtu.be/ns-sXQ-Iey0

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