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2014年3月1日

【浅野久美】寒いねトーキョー

From 浅野久美@チャンネル桜キャスター_http://www.ch-sakura.jp/————————————————————

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諸先生方の、目から鱗コラムが続くメルマガですが、週末なので遠慮なく浮かれた話題で失礼しちゃいます。

『Jリーグ開幕!』という話題にするつもりでしたが、今週は先に東京ドームで衝撃を受けてしまったのでその話を。
ローリングストーンズ来日ツアー初日、恐らく世界遺産レベルのロックな熱夜を堪能してまいりました。
私はそれほどコアなファンではありませんでしたが、かつて生粋のストーンズ少女だったという友人のダンサー、米クミさん(米屋の看板娘クミコの略)にたっぷりレクチャーされながらのドーム公演だったので、70年代からのメンバーであるミックテイラー、不仲説も騒がれたキースとの来日がどれほど価値あることか・・等々再認識させてもらいながらの巨大空間ライヴ。重厚なロック魂に心底酔った幸福な一夜でした。

オープニングと同時に起こった、ためらいなく総立ちの5万人の熱狂、さらに御年70歳ミックジャガー氏の、昔とまったく変わらない(素人には充分そう思えました)ハリのある高めの声に、先ずは全身鳥肌が立ちまくりです。ツレのクミコ嬢はすでに感極まってうるうるしているし、後方からは、若者たちの震えるような『やばい』『来たー』というイマドキ感嘆詞の連呼あり。
一方、右隣の地味な熟年カップルは、コートを脱いだらいきなり変身、エナメル系のド派手な出で立ちで、赤いタオルを振り回しながら『ミックいえい!』『キースわお!』と、涙を拭きながら絶叫です・・・そのまま私も終始、マックスな高揚感をいただきました。

いやはや、やっぱめちゃくちゃかっこいいです。
確かにお顔だけは相当老けたけど、世界を動かして来たアーティストの色褪せない圧倒的な迫力には、なんというか心筋?が揺さぶられるというか、目と耳以外の深部感の方が大きく反応しますね。
レジェンド・カリスマ・神・オーラ・・・ふだんはウソ臭くてとても口に出せないような単語も、彼らには惜しげなく使いたくなります。
でも、一曲目を唄い終わったミックジャガーの第一声は、なんとたどたどしい日本語で
『サムイネ、トーキョー!』(笑)
これには、かわいいおじいちゃんテイストありで、ドーム中、掴みはOKでした。

しかし、なんなんでしょうね、あのスタミナは。。。
ステージを隅から隅まで何度も全速で駆け抜け、スキップで飛び跳ね、腰をくねらせ踊りまくる。ラストまで声も嗄らさずに唄い切った姿には、こちらもただただ爽快感しかありませんでした。
エキサイトするとたびたび上の衣装を脱ぎ捨て、黒のピチピチ上下になる場面も多かったのですが、ミックさんのムダな贅肉ひとつない、スキニーパンツ姿のかっこよさはほぼ奇跡的。うーんロックだ!
実は江頭2:50さんの大ファンの私としては、『やられた』と思い、ただリズミカルに地団駄を踏むしかありませんでしたね。(よくわかりませんが)

ミックテイラーの超絶なギターにも周囲は大絶賛でした。しかし、深い皺をさらに歪めて奏でるキースリチャードの音楽には、ドヤ顔以上の超ドヤ存在を感じてしまったわけです。
キースは名言・迷言・奇行の多いエキセントリックな大スターとしてもよく知られていますが、
『誰でも皮を剥いだらただの骸骨さ』という名言に私はかなり動かされます。深い。潔い。でもかなり雑・・
そんなおじいちゃんがもしも身近にいたら、多分、大嫌いで大好きだと思う(笑)。

無数の音楽ファンやギタリストを誕生させ、世界中の若者の未来も変えたはずのローリングストーンズという
希有な存在。間違いなく、物凄い歴史の一部を目撃してしまったと、一夜明けてしみじみと思ったりしました。

目撃といえば、少し前に、柳家小三治師匠の独演会で、『うどんや』という噺を聴いた時、
何度もCDで聴いていたにもかかわらず、生で聴く師匠の芸があまりにも素晴らし過ぎて、不覚にも思わずボロボロ泣けてしまったことがあります。
『うどんや』自体はまったく泣かせるような噺でもなく、大したストーリー展開があるわけでもない、ひたすら酔っぱらいのしつこい絡み具合とうどん屋の迷惑そうな心情を面白おかしく語るだけのシンプルな落語。
でも、小さな座布団の上でたった独りで創る当時の空気感と、登場人物の心の描写が、この日は特に凄まじい伝わり方だったのですね。
さらに、うどんの啜り方さえも、『そば』のそれとは明らかに違うとわかるほどのスーパー名人芸・・・
考えてみたら小三治師匠も74歳。数千万円のギターに比べてこちらは扇子一本ですが、何れにしても本物のベテラン芸とは、心身の奥まできっちり震わせてくれるものなのですね。
70代、あっぱれでございます。

そうそう、年代つながりでふと思い出したのが、同じく70代の小泉元首相と細川元首相・・・
別に『政治』『ぶっ壊し屋』はたまた『陶芸』・・一体何の名人なの?・・・などと突っ込むつもりはありません。
いえね、都知事選の選挙活動中、あのお二人がいつもお揃いで着ていた『パタゴニア』のブランドロゴが目立つダウンジャケット・・・私はあれが妙に気になっちゃって。
細川さんに至っては、暖房の効いたスタジオ内においても、腕まくりをしてまで色違いのジャケットを着ていましたね。何着持っているのかわかりませんが、選挙の討論という場で、ネクタイも締めず、もこもこダウンで出演する人なんて初めて観たものですから。

パタゴニアといえば、国際的なエコカルト集団の『シーシェパード』に資金援助をしていたことが明らかになっています。
原発などの環境問題にも積極的に取り組んでいるメーカーとしても知られていますよね。そして、何故かパタゴニアのロゴを出し過ぎな元首相たち・・・・ふーん、なんかちょっとイヤな感じ。
・・・と思ったら、そういえばミックジャガー氏もシーシェパードの支援者だと聞きました。
日本以外ではとても有名な、アニマルプラネットという放送局がありますが、捏造・やらせと名高いあのドキュメンタリー番組『クジラ戦争 WHALE WARS』を観てテロリストを支援しているとしたら・・・世界のミック、そこだけはロックじゃないぞ。

PS

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【浅野久美】寒いねトーキョーへの1件のコメント

  1. ヌコ より

    フハッ!小生の人生の一部のストーンズネタなかりしか?ミックも反捕鯨(イルミナテソ)だったなんて…Paint it Whale な衝撃!! Satisfactionできませんわよ!!ショックを通り越してワロス!>キースリチャードリチャーズなかりしか???それにしても、いつ観てもドラマーのチャーリー・ワッツだけが上品過ぎて浮いておりまんね。

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