アメリカ

2018年11月17日

【三橋貴明】「移民キャラバン」と「侵略者」、そして日本の移民政策

From 三橋貴明@ブログ

三橋TV第16回
【闇に葬られた毛沢東の不都合な真実】
https://youtu.be/Or485uq0LTY

本日はチャンネル桜
「Front Japan 桜」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651

「別冊クライテリオン 消費増税を凍結せよ 」
に、
「安倍総理は国民を貧困化させるのか
実質消費を減らして豊かになるはずがない」
を寄稿しました。

マスコミが「移民キャラバン」と呼び、
トランプ大統領が「侵略者」と呼ぶ
中米の人々がアメリカ国境に
到着しつつあります。

『“移民キャラバン”国境に到着
トランプ氏は強硬姿勢
https://www.fnn.jp/posts/00405504CX

中米からアメリカを目指す、
移民の集団「キャラバン」。

先頭グループが、メキシコとの
国境に到着した。

カリフォルニア州と接する
メキシコのティフアナに13日、
「キャラバン」に参加している
およそ400人が、バスで到着した。

移民の一部は、国境のフェンスを
よじ登るなどしたが、
メキシコの警察によって、
保護施設に移送された。

中米のホンジュラスを出発した
「キャラバン」は、およそ
5,000人規模に膨らみ、
このティフアナのほか、今後、
テキサス州との国境にも
到着する見通し。

キャラバンには、母国での貧困や
犯罪から逃れようとする子どもや
家族連れが多く見られるが、
トランプ大統領は、彼らを
「侵略者」と呼び、入国を阻止するため、
国境周辺に軍隊を配置するなど、
強硬な姿勢を示している。』

この種の「事件」が発生した際には、
「言葉」を見れば、
それぞれのスタンスが分かり、
印象操作に振り回されなくなります。

ホンジュラス発で途中から
続々と途中参加が加わり、
アメリカ国境を目指している人々は、
客観的な表現をすれば、
アメリカへの不法入国者予備軍です。

それを、マスコミは
「移民キャラバン」と呼び、
トランプ大統領は「侵略者」
と呼ぶわけです。

どっちもどっちといえば、
それまでですが、「法的秩序」
の点からいえば、不法入国者予備軍の
入国を拒否しようとしている
トランプ大統領は正しいのです。

それにも関わらず、マスコミの
「移民キャラバン」により
「違法性」の印象が薄れ、

「あんな気の毒な人々を軍隊で
追い返すなんて、トランプ大統領は
何て酷薄な人なの・・・・」

というイメージが醸成され、
「違法」を支持する人々が
増えてしまうわけです。

言葉による印象操作といえば、
日本も負けてはいませんが、
特に最近は安倍政権が先頭を切って
「言葉を変えるプロパガンダ」を
推進しているわけですから、
情けない限りです。

アメリカとのFTAについては
「TAG」という造語で誤魔化す。

移民受入については、
外国人材の受け入れであると強弁。

真の「外国人の人材」が、
こんな貧乏国に来るわけがありません。

日本に来るのは、祖国で
食い詰めた連中だけです。

そもそも、祖国で豊かに
暮らしていけるならば、
移民など考えません。

ところで、
先日のチャンネル桜の討論で、
わたくしは今回の移民政策の
問題の一つとして、

● 受け入れ上限が設けられていない

ことをあげ、その後、

「安倍政権は移民政策に
対する批判が高まったら、
上限を設けると言い訳し、
結局は移民受入を続ける」

と予言したのですが、
早くもそうなりました
(もう少し上限なしで粘ると思いましたが)。

『外国人、5年で最大34万人
=安倍首相「上限として運用」
-入管法案が審議入り

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018111300137&g=pol

人手不足解消のため
外国人労働者の受け入れを広げる
出入国管理法改正案に関し、
政府は新たに受け入れる人数を、
2019年度に最大4万7000人、
5年間で最大34万人とする
試算をまとめた。

政府関係者が13日、明らかにした。

同改正案は同日の
衆院本会議で審議入りし、
安倍晋三首相は人数を業種別に
公表する考えを示し、

「(受け入れの)上限として運用する」

と述べた。

自民党の田所嘉徳氏への答弁。
(後略)』

これで、おバカな愚民や
親アベ派が騙されて、

「ほら見ろ!
安倍総理は上限を設ける
と言っているぞ!
三橋ザマアwww
安倍政権の外国人労働者
受け入れ策は問題ない!」

と、詭弁を弄し、
「安倍総理断固支持!」とやり、
我が国は移民国家化していく
わけでございますね。

構造改革の際に、初めに
「強烈な規制緩和」を提示し、
その後は一歩引き、
「ああ、それならば・・・」
と安心させ、蟻のひと穴を開け、
何年もかけて穴を拡大していくことは、
グローバリストの常套手段なのですが。

結局のところ、移民受入の
「本質」を見抜き、
本質を批判する言論を拡大しない限り、
日本の移民国家化は
防げないでしょう。

今回の移民政策でいえば、

「経営者が生産性向上の投資や
国民の給与水準引き上げを嫌がり、
安い賃金で働く外国人を求めている」

これが本質です。

他には、何も理由がないのです。

政権がいかに言い訳し、
誤魔化そうとしても、
この本質は変わりません。

アニマル・スピリットを失った、
情けない経営者たちの
「利益優先主義」により、
我が国は移民国家化していくのです。

本質をしつこく、執拗に主張し、
移民反対の世論を醸成しない限り、
勝ち目はありません。

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【三橋貴明】「移民キャラバン」と「侵略者」、そして日本の移民政策への1件のコメント

  1. たかゆき より

    キャラバン

    5000人規模だと 軍隊なら旅団 ですか

    指揮官は将官クラス

    指揮系統やら兵站はどうしてるんでせう、、、

    食料やら日用品は現地調達?

    治安の悪いメキシコでキャラバンの婦女子が

    人身売買の対象とならないの か しら ん。。

    メディアによる情報操作もぬかりがないようなので

    これまた 小生の大好きな 臭い

    おカネの 腐敗臭が プンプン するのだ ♪

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