【三橋貴明】震災時の「談合」が「罪」なのか!?

FROM 三橋貴明 http://keieikagakupub.com/38news/

———————————————

「国の借金が1000兆円を超えた」「一人当たり817万円」
「次世代にツケを払わせるのか」「このままだと日本は破綻する」

きっとあなたはこんなニュースを見たことがあるはずです。
一人の日本国民として、あなたは罪悪感と不安感を植え付けられてきました。

そうしているうちに、痛みに耐える消費税増税が推し進められ、
国民は豊かにはならず、不景気のムードが漂い続けています。

本当に増税は必要だったのか?
そもそも「国の借金」とは何なのか?

その答えはこちら、、、
詳細はこちら

———————————————

寒い日が続きます。
本日、連日続く大寒波も「暖かく」感じてしまうような、背筋が凍りつくほどに「寒い」ニュースが報じられました。

2011年3月11日、東日本大震災発生。太平洋岸の高速道路が津波により、あちこちで分断されてしまいます。東京方面から東北へ救援部隊を派遣しようにも「チャネルが破壊された」事態に至っりました。特に、太平洋沿岸を走る国道45号が通行不能になったため、大量輸送を伴う救援活動が、ほぼ不可能となってしまいます。

国土交通省は被災地の各県や自衛隊、土木・建設事業者と協力し、緊急輸送道路を「くしの歯型」に切り拓くことを決定しました。最も被害を受けた海岸沿いの国道45号の復旧は後回しにし、まずは東北自動車道と国道4号線を優先的に通行可能とする。その上で、沿岸被災地に「くしの歯」として、救援活動のためのチャネルを確保することにしたのです。

「くしの歯作戦」第1ステップは、東北自動車道と国道4号という縦軸ラインの確保でした。総勢52の土木・建設業者のチームが投入され、被災地への啓開作業が始まります。啓開とは、災害時における一次対応で、
「災害発生→啓開→応急復旧→本復旧→復興」
という、一連の流れの基礎となる工程になります。

第一ステップで縦軸(南北)のラインが回復し次第、第二ステップとして三陸被災地域へのアクセスとなる「横軸」の啓開が進められました。東北自動車道、国道四号から東へ「くしの歯」を伸ばしていき、救援部隊を送り込むためのチャネルが確保されていきます。

早くも3月15日時点で、15ルートの東西ルートが通行可能となりました。翌16日からは、一般車両も通行できるようになります。

くしの歯作戦第三ステップは、国道45号の啓開でした。第二ステップ完了後、休むことなく作業は続けられ、3月18日までに国道45号の97%が通行可能となります。

土木・建築業者の方々の不眠不休の努力により、世界が驚くほどの速さで被災地への物流ルートが確保され、救援活動が本格的に始まりした。その後も、高速道路の復旧作業は続きます。

信じがたい話ですが、上記の復旧作業が「談合である」と、公正取引委員会が問題視し、強制捜査が行われようとしています。

『被災の高速道工事で談合か きょうにも強制捜査へ
詳細はこちら
東日本大震災で被災した高速道路の復旧工事を巡り、談合の疑いが持たれている事件で、談合は、入札に参加した大手道路舗装会社4社が調整役となって行われた疑いがあることが、関係者への取材で分かりました。東京地検特捜部と公正取引委員会は、20日にも独占禁止法違反の疑いで強制捜査に乗り出すものとみられます。

関係者によりますと、談合の疑いが持たれているのは、国の復興予算を財源に、東日本高速道路東北支社が発注し、震災後の平成23年8月から9月にかけて入札が行われた、東北自動車道や常磐自動車道など合わせて12件の復旧舗装工事です。

工事は12の会社がそれぞれ1件ずつ落札し、落札の総額は176億円余りに上っていました。

関係者によりますと、談合は、入札に参加した大手道路舗装会社の「NIPPO」や「前田道路」「日本道路」「世紀東急工業」の大手4社の東北支店の担当者が調整役となって行われた疑いがあるということです。

予定価格に対する平均の落札率は94.7%で、震災前の平成22年度の高速道路の舗装工事より10ポイント以上高くなっていました。

関係者によりますと、一部の会社は公正取引委員会などの調べに対し、談合を認めているということで、特捜部と公正取引委員会は20日にも独占禁止法違反の疑いで、入札に参加した道路舗装各社を捜索し、強制捜査に乗り出すものとみられます。 』

当たり前ですが、大震災という非常事態が発生した際に、平時同様に呑気に「公共入札」などやっていられるはずがありません。

特定の道路会社が「調整役」として、各業者に仕事を割り振り、とにもかくにも速やかに道路を復旧させるという現場の努力がなされたとしても、別に不思議でも何でもありません。というか、むしろその手の調整が行われることは当たり前としか思えません。

何しろ、当時は道路復旧が人命にかかわる非常事態だったのです。被災者の命を守るために、現場の方々が相談し、最も速やかに道路復旧が可能な形で仕事を割り振ったとして、罪になるとでもいうのでしょうか。

罪になる。と、公正取引委員会は考えているようです。

言葉を選ばずに書かせてもらうと、「狂気」です。

今後、強制捜査に入った公正取引委員会と東京地検特捜部がいかなる結論に至るのかは分かりませんが、もしも「震災時の道路復旧のための仕事の割り振り」までもが独占禁止法違反ということで刑事罰の対象になってしまうのでは、今後、我が国がまたもや大震災に見舞われた際には、東日本大震災のような早期の同と復旧は不可能になります。

道路という物流の胆がいつまでたっても復旧せず、被災地で国民が死んでいく事態になりかねないでしょう。

怖いのは、各紙の報道を見る限り、
「震災発生の復旧における談合が本当に悪なのか?」
といった論調が全く見られない点です。

そもそも、日本の土木・建設の供給能力を維持し、かつある程度の競争を維持するために、「指名競争入札+談合」というシステムが悪であるなどとは全く思えません。日本が自然災害大国である以上、各地に土木・建設企業が存続してもらわなければ困りますし、かつ競争により生産性向上に努めて貰わなければなりません。

「各地域に企業を存続させる」
 と、
「企業間競争により土木・建設分野の生産性を高める」
の二つを両立させるために、「指名競争入札+談合」という知恵を先人たちは生み出したのですが、我が国はそれを「市場競争に反する(反しますが)」という単純かつ愚かな考え方に基づき、破壊してきました。

挙句の果てに、震災時の仕事の割り振りまで「談合」ということで公正取引委員会が問題視する。さらに、その異常性について誰も疑念を抱かない。

このままでは、普通に我が国は「亡国」に至るでしょう。

とはいえ、日本国民であるわたくしにとっては他人事ではありませんので、あえて声を大にして叫びたいと思います。震災といった非常事態発生時に、速やかな道路啓開のために業者間で仕事を割り振り、調整をすることは、当たり前の話である、と。それを処罰しようとする考え方自体が、異常極まりないのです。

三橋の「叫び」に、ご賛同下さる方は、
↓このリンクをクリックを!
詳細はこちら
(諸悪の根源の1つはこれです、、、)

—-メルマガ発行者より

【耳寄り情報】

「日本が国債破綻しない24の理由 ~国の借金問題という<嘘>はなぜ生まれたか?」
詳細はこちら

『三橋さんは過激な発言をする人だと思っていましたが…』
 By 服部

“私は今年退職をして、世間から離れて行く様に感じていました。
そんな時、月刊三橋をインターネットで見つけ、三橋先生の
ご意見を聞くようになり、世の流れに戻る感じがしました。

月刊三橋を聞き始めて3か月になります。
最初は過激な発言をする人だなあと思って聞いていましたが、
今回の国債破綻しない24の理由を聞いて、
今まで何回も聞いていた内容が、私のように頭の悪い者でも
やっと理解出来るようになりました。有り難うございます。

これからの日本の為にも益々頑張って頂きたいと思います。”

服部さんが、国の借金問題について
理解できた秘密とは・・・▼▼
詳細はこちら

7 thoughts on “【三橋貴明】震災時の「談合」が「罪」なのか!?

  1. 日本の官僚の悪い部分が出ました。
    しょうがないであきらめたら終わり。
    ものの本質をわきまえない大馬鹿もの。
    学校の先生が言ったことを忠実に守る人。
    そのことが正しいと思い込んでいる点ではテロリストなみです。

  2. これも「土建イジメ」の一環なのでしょうか。

    何でもかんでも「市場原理」と「価格競争」ばかり追及した結果が、あの悲惨な「軽井沢バス事故」ではありませんか?

    緊急を要する震災復興の道路工事という大事な事業に対して重箱の隅をつつくようないやがらせをする公正取引委員会と東京地検特捜部。それなら効果の怪しい「汚染土処理」とか、もっと利権の温床になっている業界があるはずですが、こちらはノータッチ。

    もっとも、国民にとってもっと不正の臭いがするのは、効果が無いと言われる「中国緑化政策に100億円」と、「日本大使館前の慰安婦増撤去もせずに韓国に10億円」を血税から差し上げるという愚政。

    この「自民党一部議員・害務省・罪務省・中韓政府の談合」という巨悪には公正取引委員会も東京地検特捜部もダンマリなのでしょうね。国民が本当に裁き断罪して欲しいのは、こちらの方なのですが。

  3. 公取委の国益への無理解はこれだけではありませんね。
    私が一番ひどいと思ったのは自動車航送船のカルテルです。
    この分野は、もともと、非常に技術力を要するため、日本の
    船会社の独壇場だった世界です。で、国内でヤミカルテルをやってた。
    (昔は、船舶輸送の世界では不況業種として、大手をふってカルテル
    が認められていたくらいです。)
    これを摘発した。それが、世界に波及し、EU、アメリカの餌食になって
    しまった。国益を考えたら、こんなことできんわな。
    日本の役人の国益意識の欠如の典型例ですね。

    あ、それから、三橋さまが取り上げられた、三陸の事例は地震直後の応急復旧ではなく、ある程度落ち着いたあとの本格復旧工事ですので、人命に
    かかる非常事態というのは言い過ぎではないでしょうか。

    個人的には、談合行為は、価格のつり上げがなければ、黙認すべきと考えます。昔は「良い談合(価格のつり上げがない)」、「悪い談合(暴利をむさぼるため)」という言葉があり、区別されてました。悪い談合の典型例は、某有名テレビタレントが家業の社長としてかかわった水道メーター
    談合が有名ですね。

  4. こういう、特殊事情緊急事態があったかもしれない背景を無視した、一方的な報道の口調はいけませんよねえ。
    土建業者さんを悪者にして、下等なルサンチマンをあおり、また社会の雰囲気を悪くしたいのか、と、報道記者としての矜持や責任を問いたいです。
    三橋さんが声を挙げられるのは、私達読者に別の視点を与える問題提起で、ありがたいことだと思います。

  5.  歴史を振り返ると,似たことは何度も繰り返されています.中国でも,日本でも....
     非常時に国家・民衆を助けた人・組織が,平穏に戻ったとたん,官僚にたたかれ失脚する...そして,それが結果的に国防力などを貶め,国が滅び民衆が苦しむ.
     官僚からすれば,ルールを照らし,世の混乱を防ぐことが務めの1つで,それはそれで必要ですし,納得できるところではあります.しかし,杓子定規なやり方だけでは非常時や例外に対応できません.こんな時こそ政治家の力の見せどころです.議員先生方は自分たちの役目を良く考えて欲しいと思います.

  6. 馬鹿とハサミは使いよう。この一言に尽きますねw
    市場原理主義者に言わせれば民主制度も談合なんでしょう(笑)
    論じたくもないレベルの低さですね。同じ人類とは思えない。
    市場だろうが民主制だろうが国家だろうが家族だろうが全ては道具ですよ。人格者がそれを使えば皆に良い結果になるし、そうでないなら何を使ってどうしても皆に悪い結果を齎す。結果を齎すのは自分ではなく制度なんだ自分は悪くないというアイヒマンの無責任で無自覚な悪意に満ちた言い訳が透けてみえますね。私はいつもこのような連中の態度に生贄の子羊の話を思い出すのです。自分の無自覚な悪意を見てみぬふりをする為に制度という生贄に罪を擦り付ける。罪とはすなわち原罪そのものです。イエスの処刑であり、イエスを処刑したのは人の罪なのです。
    ようは道具は結果的に永続的にマネージメント可能であれば手段は問うべきではないでのす。おっと自称教育者らしいどこかの大学教授の「構造改革が足りない」という制度論のお声が響いてきましたね。くっくっく。アーメン。

    • PS.手段を問わないから自由民主制度であり
      市場も含め様々なやり方を自由に選択できるわけであるし。まあ酷い事をした事を状況のせいにするのは下種です。やらない方もいますからね。出来ない方もいますかね。すなわちイエス以外は皆下種ですが下種を自覚している下種とそうでない下種は異なります。原罪の自覚=下種の自覚と言う事です。原罪の自覚者は制度論に終始するのではなく、それをマネージメントする己が魂を問いつづける求道者でありつづけます。刀は武士の魂。下種を葛藤なく魂に受け入れると辻斬りの殺人者と言う訳です。w道具たる刀に人の魂が宿ると言う訳です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です